日曜日にソフトボールの試合があった。
先週の日曜日には、一緒にTOEICの試験を受けた友達がキャッチボールの相手をしてくれた。
そして今週の土曜日には別の友達がが寝不足だというのに、朝9時30分頃から1時間30分もキャッチボールの相手をしてくれた。
でも、負けてしまった。
僕のチームはここのところ負けなしだったんだけど、今日は2試合とも負けて、しかもどちらもほぼコールド負けだった。
僕はずっとピッチャーをしていて、打たれてはいけないところで長打を許してしまった。
2試合投げて四死球が1。誇れるのはそこだけだ。
打撃も5打数2安打とふるわなかった。
2安打と言ってもクリーンヒットは1本だけで、あとの1本は正確にはエラーだろう。
4打数1安打といったところだ。
最終回の最終打席では1アウト1、2塁で、強い3塁ゴロを打ってしまい、3塁はそのままベースに入り、2塁にボールが渡ってあっという間にゲームセットにしてしまった。
ピッチャーフライの落球なんてことも久し振りにした。
いいところは何もないゲームだったけれど、ゲームの最中も、終わってからも実はすごく楽しかった。
どんなに打たれても、自分の心が折れなくて、仲間のエラーも笑って見ていられた。
でも今、こうして試合を振り返ると、正直言って悔しい。
悔しいけれど、もう終わったことなので仕方がない。
次回までには練習をして、今度は勝ちたいと思う。
最近、フィリッパ・グレゴリーの「ブーリン家の姉妹」(集英社文庫)という本を読んでいる。
イギリスの貴族階級の愛憎劇が描かれていて、この愛憎劇がすぐに実際の政治力や経済力に反映してしまうあたりに驚かされる。
国王の愛人になったとたんに、新造の戦艦に自分の名前がつけられたりするのだ。
よくこんなことを国民は許していたよなあ、なんて思う。
まあ、王様だから仕方がないのか…。
それから本当につい最近まで、イギリスの上院が世襲制の貴族で占められていたことに改めて気づく。
よく今まで国民は許していたよなあって思う。
そこでちょっと日本の政治を考えてみたら、日本の立法権も事実上の世襲制だった。
イギリスでも今は世襲制を廃止の方向で改革を進めているのに、日本では敵味方の政党にそれぞれ兄弟がいて、国会で議論をしたりしている。
家族会議が国会なのだ。
さらに言えば、イギリスの上院議員は無給だ。年金もない。
日本の世襲議員たちは無給で十分なほどの資産を持っているのに、未だに給与も年金も受け取る。
俺たちの気持ちなんかやつらにわかるものか。
ソーラ・バーチ主演の「ゴースト・ワールド」という映画をDVDで観た。
高校を卒業した芸術的才能がある少女が、自分の住む世界に不平や不満をぶつける。
当然、社会からは拒絶され、それが彼女をまた苦しめる。
でも彼女も自分の生き方を変えられない。
大学生の頃、横浜の学習塾でバイトをしていたことがあった。
狭い机に座り、先生がホワイトボードに書く言葉を一生懸命写している小学生を見ていると、その頭の上げ下げの仕方といい、必死さといい、ケージで身動きを取れないようにして促成飼育しているニワトリのブロイラーのようだった。
「気持ちの悪い世界だなあ」って思った。
夜は、小学生の皆さんを玄関でお見送りをする。
「車に気をつけて」
声をかけなくてはいけないことになっていたけれど、バカバカしくて俺は一度も声をかけなかった。
「あなたも声をかけなさい」と言われて「くだらねえ」と答えた。
田舎の小学生は、こんなに勉強する必要がないし、僕は小学生のとき、学校の授業でも平安時代よりあとの歴史を教えてもらったことが一度もない。
何も疑問を感じずに、くだらない勉強を集団でしている小学生が気持ち悪かった。
僕が、勉強というものを、絵を描くような個人的なもののように感じていることにも原因があるのかもしれない。
結局、そこでのバイトは、くわえタバコでバイトの仕事をしていて、やめさせられた。
「本当に、なんなのよ。あの子は。信じられない。」
バイトをやめるとき、その塾の従業員のひどく怒った声が聞こえてきた。
「小学生から優しいお姉さんと思われている」と思いたがっているような人だった。
「くそばばあ」
つぶやきながら、塾を出た。
僕は、そのやめさせられたことを、どこか負い目に感じていたけれど、この「ゴースト・ワールド」を見て、傲慢で不安定な世界観を持っていたのは俺だけじゃなかったんだって思って、少し嬉しかった。
僕は、この映画でソーラ・バーチが演じているイーニドみたいな、自分を持っている変わった子は好きだ。
「若い間は、自分の居場所がないって感じたら、逃げていいんだよ。逃げた先で成長すれば、克服できるようになっているから。」
僕は、どうしようもない現状から逃げ出す女の子を、諦めて頑張ろうとする女の子と同じくらい応援したい。
「インファナル・アフェア」という映画もDVDで観た。
リメイクした「ディパーテッド」の方を先に観ていたのだが、こちらのオリジナル映画の方が僕は気に入った。
「男たちの挽歌」と同じ香港映画だ。
でもこの「インファナル・アフェア」には「男たちの挽歌」に感じたような古くささがまったくない。
美しく、それでいて必要なものはすべて撮ってある。
脚本も素晴らしく映像も美しく、演技も実にいい。
悪いことをした奴は、それだけの現実の報いを受けろ、という「ディパーテッド」に対し、「インファナル・アフェア」の方は、報いは受けなくとも、一生苦しめ、長寿こそ苦しみだ、というアジア的なものの考え方に成り立っていて、僕はこちらの方が思想的にはむしろ深い感じがする。
思想的な深さはともかく、誰にでもわかりやすく、単純に面白い映画でもあり「ショーシャンクの空に」と同様に、誰が観ても「いい」というハリウッド的な映画でもある。
僕にとってもこの映画は、今観るべき映画だったし、観てとてもよかったと思った。
二ノ宮知子の「のだめカンタービレ」(講談社コミックスKiss)の21巻も読んだ。
特に面白い話しもなく、鮮やかな進展もなく、だらだらと続いていく。
もう読む価値も、随分と薄れてきたように思う。
日曜日の夜、東京で大学浪人をしている姪と電話で話をした。
「俺はさあ、浪人の頃、頑張ってって言われるのが大嫌いだったんだよ。頑張ってってあんたは言うだけで俺に何してくれるわけでもないだろって思ってさあ。だから頑張ってって言われるたびに、相手をにらみつけていたんだ。だから、浪人生の君に、俺、なんて言ったらいいかわからないよ。」
「私はそんなにひねくれてないから大丈夫。頑張って、でいいよ。」
「そうかあ。じゃあ、俺もこれからも漢字検定とか受けるし、試験頑張るから、一緒に頑張ろう。」
「そんなに雑学つけてどうするの?」
「さあ?わからないけど。」
話しをしていると、姪はよく笑う。
つらい時期だけど、少しでも気分が楽になったらいいなって思った。