今回の採石業務管理者の試験では、市場に出回っている問題集が1冊しかない。
かなり手応えのある問題集で、大きく「法令編」と「技術編」に別れているが、技術編は数学的にも難しく、何度も挫折しそうになった。


採石業問題集

それでも、ダラダラと3ヶ月ほどかけて10月2日までに1度目を終えて、2度目を10月6日までに終え、3度目を10月9日までに終えた。
3度目のときには、できなかった問題に付箋を貼っていて、9日の夜中にすべての付箋をはがし終わった。


10日の午前中に、安曇野市にあるふれあいホールで試験だった。
当日は朝から風邪気味で、長野から高速道路の運転をしていると、体が所々だるくて、痛かった。


試験会場につくと、駐車場はほぼいっぱいだった。
きっとこんなマイナーな試験を受けるのは10人くらいしかいないだろうと勝手に思っていたのだが、実際には60人近くが受けに来ていた。


試験自体は2時間もあり、時間配分の心配は不要な試験だ。
多くの人は1時間も経たないうちに帰ってしまう。
問題集と同じ問題が出れば、100%解く自信があったが、そういう訳にはいかない。
微妙に知らないことを聞かれて、4つの選択肢から2つまでは簡単に絞れるけど、そこから先がわからない、という問題が多かった。


時間だけはたっぷりあるので、終わった後もう一度解き直した。
どこで選択肢を迷ったのか、メモ書きを残して、それから技術編の計算問題は計算式をきれいにまとめた。
それだけしても、30分以上時間が余っていたので、帰ることにした。
周りには、もう15人ほどしか残っていなかった。


試験のできは、ボーダー線上。
でも、できる限りのことはしたんだからと諦めがつくほど、最後は僕もよく勉強をした。


仕事は3時まで休みを取っていたので、帰る途中で戸倉上山田温泉の万葉超音波温泉に寄っていく。

風邪でノドと体の関節が痛かったのだが、不思議と温泉に入ると痛みがなくなる。
ゆっくり温泉に入ってから職場に行った。


その日の夜は、以前から約束していたスナックに飲みに行った。
この頃には、完全に風邪にやられていて、頭がぼんやりして関節が痛かった。
「なんだか眠そうな顔をしてますよ。」
女の子にそう、声をかけられて、12時頃に家に帰った。


翌朝は、8時に起きたが、まだ体が痛い。
玄米100%の朝食を食べて、それからまた寝た。
夕方になってようやく起きて、DVDで「キッチン・ストーリー」という映画を観た。


キッチンストーリー

スウェーデンの家政学の調査隊が、ノルウェーにやってくる。
ノルウェーの独身男性の台所での行動パターンを調べるためだ。
調査員のフォルケは、イザックという老人の観察にあたる。
観察においては「会話禁止」、「交流禁止」。
最初は敵対心がかいま見えるほど険悪な2人だったが、だんだんとうち解けていく。


キッチンストーリー2

出だしから退屈で、途中も退屈で、何度も観たまま寝そうになったけれど、最後まで観た。
キッチンの皿やトレーをかけておく棚が素敵で、いいインテリアだなあ、なんてストーリーに関係ないところに注目していた。


でも、見終わってすごくじーんと来た。
ロマンスがあるわけでも、何かに成功するわけでもないこの映画。
ただ失うだけの生活なんだけれど、男の静かで深い友情と悲しみを、ゆっくりと撮っている。
こんなに辛抱強い映画を撮る監督や、会社は立派だと思う。
もし俺がプロデューサーだったら、この映画の価値を最後までわからないまま、脚本を読んだだけで捨ててしまう。
最後まで観て、でも本当によかった。


日曜日には絲山秋子の短編集「ラジ&ピース」(講談社)を読んだ。

ラジ&ピース

主人公はフリーアナウンサーで、コンプレックスの固まりのへそ曲がりの女だ。
年は32歳。友達も一人もいないし、恋人もいない。欲しくもないと強がっている。


「キスは嫌い」
「なんで」
「不衛生な感じがする」
そんな風に始まった不器用な恋も、数ヶ月で終わる。終わらせたといった方がいいかもしれない。


仕事はできる。
フリーのアナウンサーとしての仕事は完璧。
絲山秋子さんの本を読んでほっとするのは、音楽のセンスが優れていることだ。
ロックにしろ、ポップスにしろ、選ぶ曲がいい。
主人公が「ロッキング・オン」を毎号買っていて、高校の頃から知らない音楽を聴くのが好きって設定だったら、そうせざるを得ないのだろうけれど。


そんなに薦めないけれど、俺は、こういうへそ曲がりで仕事ができる女ってのは、かなり好きで、でも現実にはあんまり会ったことがなくて、さびしいことだ。


本に一緒に載っている「うつくすま ふぐすま」は男と別れる話しだ。
よく女の子は別れるのは悲しいことだというけれど、今まで僕は半信半疑でいた。
別れると決めたときの女の子はすごく楽になったように見える。
僕も女の子の思いが両肩からはずれたような気がして、ちょっと嬉しいような気もする。


この話しは、そんな開放感を正面から書いた話しで、決して多くの人に受け入れられる小説じゃないし、作品としてもいい出来だとは思わないけれど、こういうコンセプトで女の人が小説を書いているってことが気に入った。


月曜日になっても体の痛みは消えない。
熱もないのに、こんなに体が痛いのはなぜだろう、と思っていた。
ノドも痛いままだ。
「エルマーのぼうけん」を英文で読もうと思っていたんだけど、1ページも読まないうちに挫折してしまう。


「でも、どうして熱はないってわかったんだっけ?」
よく考えてみたら、熱を測ってなかった。熱がないなんて、思いこみだったのだ。
測ってみたら38度近くの熱があった。
ショックで寝込む。


起きたとき、少し気分がよかったので、コンビニに行き、梅酒を買ってくる。
溶かして飲む風邪薬の「ドリスタン」をお湯に溶かして、梅酒で割って飲んだらとてもおいしくて幸せな気分になった。


そしてそのまま眠った。
寝ながら、最悪の連休だったなって思った。