月曜日と火曜日の夜、2日かけてDVDで「セクレタリー(秘書)」という映画を観た。
自傷癖があり、自分を傷つけるための裁縫箱と治療用のバンドエイドを手放せない女性が、弁護士事務所で働き始めるという話しだ。


セクレタリー


彼女には彼もいるのだが、優しい彼とは違う、働き先の厳しい弁護士に惹かれてしまう。
その弁護士は、タイプミスをした箇所を大きく赤いペンで囲み、彼女を叱りつける。
なぜ、一人で職場に来られないんだ!何だその服装は!ウォークマンは持ってくるなと言っただろう!髪の毛をいじるな!
弁護士の叱り方はだんだんとエスカレートしていく。
机の上に、タイプミスをした紙を置き、立っている秘書に、その紙の両側に肘をつくように命じる。
突き出した格好になった尻を弁護士は叩く。
秘書があとから叩かれた尻を鏡に映して見ると、真っ赤に腫れ上がっている。
そしてその秘書はそれを見て激しく欲情するのだ。


セクレタリー


精神的に不安定だったMの女性が理想的なSの男性と出会って、心の平穏を取り戻す、そんな純愛?映画だ。
運命的な出会いって、こういうことだよなあって思った。


俺はでも、同じタイプの映画では、やっぱり「理髪店主の哀しみ」の方が好きだ。

理髪店主の哀しみ

水曜日は職場の飲み会だった。
係で一番、もてる男が「俺あてに送ってきたFAXにご短刀者様って書いてあったんだよ。きっと、わざと担当と短刀を間違えたんだよ。失礼だ」などと言う。
「それって、どこら辺が失礼なわけ?俺のは短くなんかない。長くて太いって意味?」
「牛刀様だったら失礼じゃないんだ。」
あまりにくだらない会話で笑ってしまう。


職場にときどきマンションを買いませんか?とか先物取引をしませんか?という電話がかかってくる。
それで少し腹立たしく思っていた。
昼休みに電話をとったら「投資話なんですが」と突然話し始めたので、ついむっとした。
「投資話?」威嚇したら「いえ。あの。東芝なんですけど」だって。
聞き間違いや、誤変換ってよくあることだよな。


木曜日はちょっとした地元のパーティーがあって、多くの偉い人と会った。
久し振りに会えて、親切に声をかけてくれる人もいたし「君はまだ結婚していないのか?お母さんを安心させてあげなさい」などとお叱りを受けたりもした。
ホテルの料理はとてもうまかったし、パーティーも最後は全員で「ふるさと」なんかを歌ったりして、ちょっと不思議な気がしたけど、それなりに楽しかった。


金曜日は早めに家に帰って、採石業務管理者の試験勉強をするつもりだったけれど、やっぱり全然しない。
前にTどんと会津に旅行したとき、Tどんが「桃太郎電鉄USA」にはまっているのを不思議な気持ちで見ていたけれど、自分がはまってしまい。夜遅くまでずっとゲームをしていた。


桃鉄USA

土曜日は朝からしっかり勉強をするはずが、DVDで「ジェイ・チョウを探して」という香港の映画を観たり、「桃太郎電鉄USA」をしたりしてなかなか勉強までたどり着かない。


ジェイ・チョウを探して

「ジェイ・チョウを探して」という映画は、こんなストーリーだ。
田舎町で暮らしているポポという少女が、恋人と別れる。
その恋人とはじめて寝たあと、午後ずっと聴いていた曲がジェイ・チョウというアーチストの、すべての曲が終わってから7分後にかかる「隠された曲(hidden track)」だった。
アルバム自体が500枚しか作られなかったため、その曲は幻の名曲で、彼女はその曲を姉のいる香港で探す…。


映画自体は、センスが古くさくて、まるで裕次郎の時代の映画を観ているようだった。
裕次郎の映画は本人もイカしている、と思っているんだろうけど、今の時代に見るとイタい。
そんな感じで、この映画もイケてるつもりで撮っているんだろうけど、全然イケてない。CGやアニメにも無駄が多い。おしゃれじゃない。


この映画が救われているのは、ポポという女の子の不思議な魅力だ。
決して美人ではないけれど、どこか惹かれる。
思春期の女の子ってこんななんだよなあって思い出す。


中学生だった頃、女の子がそばを通ると甘いような匂いがするので、不思議に思って隣の席の女の子に聞いたことがある。
「どうして女の人ってみんないい匂いがするの?」
その子は少し考えて、僕に諭すように言った。
「それは、仕方がないの。」


この映画を観ているときも、この女の子のどこにそんな魅力があるんだろうって考えた。
「それは、仕方がないの。」
そんな声が聞こえてくるようだった。


結局土曜日は、ほとんど勉強をしなかった。
自己嫌悪に陥りそうだった。


最近、携帯電話の調子が悪い。
2つ折りの携帯電話なのだが(ソフトバンクの922SH)、電話をかけようとすると電源が落ちたり、メールを何度削除しても、1時間ほど経つと復活してしまう。


ソフトバンクの支店に持って行った。
「8月に買ったばかりの携帯電話なんだけど1日に何度も電源が落ちるんです。ほかにもいろいろと不都合なことが。」
「そうですか。」
目の前でその状態を示そうとするが、たまたま電源が落ちない。
「本当に何度も落ちるんです。今は大丈夫ですけど。」
「壊れていると言っても再現性がないものは受付できません。」
「再現性…。ほかにもこういう状態の人っていないんですか?」
「いません。あなただけです。」
不親切で不誠実な態度にすごく腹が立ったけれど、仕方がない。
結局、電話機を渡すこともないまま、家に戻った。


ソフトバンクの故障受付に電話をする。
「たぶん、電源の接触が悪いのだと思います。電池ボックスの金属端子の部分と電池の金属部分を乾いた布で拭いてみてください。それで、直らなければ、再度電話をしてください。」
それで直るのかなあって思ったけれど、やってみたら直ってしまった。
今までの苦労は何だったんだ?と思った。


落ち着いて考えてみた。
電気製品の故障は「まず電源から疑え」というのは鉄則だし、症状から考えても電源に原因がありそうなことはわかりそうなものだ。
電池の残量が常にフルだからと言っても、非接触の時間がないというわけではないのだ。
理屈はわかっていても実践できなかった自分に対してバカだなあって思った。


もちろん、点検すらしようとしなかったソフトバンクの店員の応対は最低の部類だと思うし、本当の故障でも「再現性がない」の一言で片付けられそうだけど。
保証期間内は故障受付自体をしなくてすむように、そういう対応をしろというマニュアルでもあるのだろうか?


でも、もうそんなこともどうでもいいことだ。
来週の金曜日が試験だというのに、日曜日もそれほど勉強は進まなかった。
まだ数時間あるから、今からでも頑張って欲しい。
少しはやる気を出せよな。俺…。