先日、職場の健康相談に呼ばれた。
食物の絵を見せられて「今、自分に一番足りないものは何だと思いますか」というので「時間」と答えた。
「係のなかでは一番早く帰っているけど、それでも時間が足りない。」
「一番早く…。じゃあ、6時頃?」
脳天気なことをいうおばちゃんに思わず笑ってしまった。
その前日も、僕が確かに係で一番早く帰ったけれど9時30分までは仕事をしていたのだ。
「水をたくさん飲んでください。運動もしてください。」
「はいはい。」
俺もできることなら、今の仕事をやめて職場の健康相談員になりたいと思った。
火曜日に長野市民会館で劇団スイセイ・ミュージカル「広い宇宙のなかで」を観た。
皆が仕事をしているなか、抜け出すのは勇気が必要だったけれど、観られてとてもよかった。
初めてミュージカルを面白いって思ったからだ。
うまく心が込められれば、セリフも歌った方が力が出るんだ、と思った。
音響や舞台美術も素晴らしかったけれど、なんといってもチームワークのよさをとても感じさせられた。
ミュージカルの後、11時30分頃まで残って搬出の手伝いもした。
プロの役者の人が搬出の手伝いまでしているのをあまり見たことがなかったんだけど、この劇団では当たり前のように役者の人も働いていて、それもとても好感が持てた。
そういえば2月にやる芝居のチラシを作ることになって「なんて名前で載せたらいいですか」とメールが来たので、「本名でいいよ」って一度は言ったんだけど、結局、芸名?を作ってもらうことになった。
「俺はこだわりないからアルファベットや、平仮名、数字、地図記号でもいいよ」って言っていた。
地図記号を2つ並べて、「桑畑・警察」なんて芸名もかっこいいかも、なんて思っていた。
「都羅九狗楽渡」(とらくくらと)って名前を作ったのでいいですか、と言われたので、それでいいことにした。
書ける自信もないけど、書くことないからいいやって思った。
土曜日にはDVDで「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」を見た。
以前、海外旅行の際に飛行機のなかで途中まで観たところで着陸態勢に入ってしまい、最後まで観られなかった映画で、いつかは続きを観たいと思っていた映画だ。
息子を亡くし、金もなくアメリカに渡ったアイルランドの家族(父母と娘二人)の生活を描いている。
死んだ弟が三つの願いごとをかなえてくれると言い、姉はそれを信じている。
彼女はその三つの願いごとを大切に使う。
役者を目指す父親は自分一人が苦しみ、家族を支えていると思っているが、実は家族一人一人が苦しみ、お互いに支え合っている。
もちろん危機もあるが、それは姉が願いごとを使って乗り越える。
でもそんなこととは、他の家族は誰も知らない。
嘘がない作りで、家族が互いに精神的に追い詰められていく様子も、きちんと映し出している。
これがアジア人だと、子供の顔を見るたびに「勉強しなさい」って言うんだけど、そういいうシーンがどこにもないところが僕には少し不思議な気がした。
小さな感動を呼ぶ映画で、まあまあお薦めできる。
土曜日はDVDで「ラスト・キング・オブ・スコットランド」も観た。
アフリカのアミン政権下のウガンダが舞台。
ウガンダにたまたま行ったスコットランドの医師がアミン大統領に気に入られ、彼のダークサイドを知らないままに不自由のない生活を楽しみ、気づいたときにはもう出国できなくなっていたという物語だ。
ストーリーはよくできていると思うのだけど、誰が悪いのかどこかB級映画に見える。
主人公がホリデー・インのバーでウイスキーを飲んでいるときにバンドが「ミー・アンド・ボギー・マギー」を静かに演奏する。
ジャニス・ジョプリンの歌い方しか知らなかったので、なんだか新鮮で、そのシーンだけはいいなあって思った。
日曜日は、家にまで持ってきた仕事をしたり、英会話のイーオンの英語の問題を解いたり、昼寝したり、本を読んで過ごした。
英会話学校も問題集を解くばかりで全然、行けていない(でも、この問題集はとてもいいと思う)。
以前、友達から借りた隆慶一郎の「かくれさと苦界行」(新潮文庫)を読み終わった。
僕が本を読むのが好きだと言ったら、この隆慶一郎の本は絶対に面白いからと、3冊も貸してくれたのだ。
確かに面白かった。描いている世界や価値観も決して嫌いではない。
でも、あとの2冊を読むのか僕自身もよくわからない。
軽さがない地道な小説なので、僕の性格には合わないような気がしている。
もう、来週には2月になる。
試験もあるし、それから仕事はこれから年度末に向けて、ますます忙しくなる。
本当に嫌だなあって思う。
どうも情報の端々から僕は転勤できそうにないことがわかってきて、それでますますつらさも増してきた。