今月の末頃に久しぶりにジェニファーと会うことになった。
会ったとき、きっとまた「ダーティー・ジョーク聞かせて」って言われるから、英語のジョークとか覚えないとなあ、なんて思いながら出勤をしていたら、イーオンのチラシを受け取った。
それを見ながら「俺、英会話学校に入ろうかな?」って思った。


それで、イーオンに行って話を聞いた。
好きなときに行って好きなだけ英会話をして帰るっていうのが理想だったんだけど、そういうわけにはいかないらしい。
話を聞いて、仕事の帰りに1週間に50分だけ英会話学校に通うってのもありかなって思った。
それでも年間で17万円近くかかる。
迷ったけれど、結局、契約してしまった。
これから仕事も忙しくなるのに、俺はどうしてこう自分を追い詰めるのかなあって自覚しながらクレジットカードを出した。


その帰り道、本屋で久しぶりに雑誌「ロッキング・オン11月号」を買った。
思えば、中学時代に「ロック・ミュージック進化論」を買ってからずっと、俺は渋谷陽一派だった。彼に洗脳されたと言ってもいい。
だから、なのだろうか。
俺好みの編集で、トイ・ドールズとの爆飲会や麻生太郎の「とてつもない日本」の批評など、半端な記事でもたまらなくいい。
渋松対談も相変わらず面白いし(ここだけは買わなくても毎号、読んでいる)、「音楽の歌唱テストのとき、笑いそうになるのですが、笑わないおまじないを教えてください」という中学生の悩みに「面白いのは、君がその悩みを解決するのに、おまじないを求めていることだ」といった回答にもつい笑ってしまう。
メインを飾るレディオ・ヘッドの「OK COMPUTER」を始め、ポリー・ポールズマのセカンドアルバム、ドロップキック・マーフィーズなどなど、俺にも聴きたい曲がまだこんなにあるのかって思った。


週末の3連休には何の予定も入れなかった。
それでも土曜日の夜の9時から劇団の話し合いがあって出かけていった。
また劇から2人いなくなるのだという。
だから脚本を書き直してくれ、ということだった。
あまりにも当たり前の顔で言われたので、頭に来た。
「めんどくせえなあ。」
ストーリーの背骨になるカップルが消えて、OL2人(さらに子供時代のOLとして中学生2人)とヤンキー上がりの社長のグループ4人の設定で話を作らなくてはならない。
「めんどくせえなあ。」
だんだんとイラついてきた。


舞台はカラオケボックス。
最初はオタクの部屋3人、カップルの部屋2人、OLの部屋2人でドラマを作ってくれと言われていたのだ。
それがオタクの部屋が2人になって、書き直し。その後、オタクがいなくなって、書き直し。それで今回、カップルがいなくなって、OLの子供時代を作れと言われて本当にうんざりした。

なんで俺はこんなことを引き受けて、こんな話し合いの場にいなくちゃいけないんだろうと思った。

でも結局のところ、僕が作らざるを得ないんだし、うんざりして何もしなければ、自分にとってもマイナスになることはよくわかっているんだけど、なかなか感情というのは理屈どおりには動かない。


午前1時頃に話し合いを終えた。
頭に来ていたので、フォルティスで夜の街を走った。
ロッキング・オンの付録に付いていたCDをかけて走る。
いつも劇団に行くと、練習中はジャニーズの音楽ばかりで、もうそれだけで俺は場違いなところに来たって感じを受けていたことを思い出した。

ああ、もうやだなあって思った。


Ripchordの「Lock Up Your Daughters (And Throw Away The Key)」なんか聴いて走っていると、ついついアクセルを踏みすぎてしまい「ああ、こんな気持ち、うまく言えたことがない…」って思う。


リップコード

だんだんと、このフォルティスの能力がわかってきた。
俺の運転能力よりもずっと優れた車なのだということもわかってきた。
高速のままカーブに飛び込んでも、かなりなんとかしてくれる。
走っているうちに気分も落ち着いてきたので、家に帰ってビールを飲んで寝た。


翌日から脚本を作ろうかと思ったんだけど、うんざりした気分になって手につかなかった。
桃太郎電鉄をしばらくやって、ネット麻雀もして、だらだらと無駄な時間を過ごす。
夕方にビールを飲んで、どのくらいムダに寝られるものか挑戦をしてみたら、日曜日の午後6時から翌朝11時まで寝ていて、自己嫌悪に陥った。


それから起きて、イーオンでもらったワークブックを解いていく。
思ったよりもできるので安心した。
来月に受ける予定の乙四危険物取扱者の問題集もパラパラと眺める。
まだちゃんと勉強を始めていないけれど、印象ではアロマテラピーアドバイザーと同じくらいの難易度だと思った。


テレビで何度もやっていたので、ジュード・ロウ主演の映画「スターリングラード」を何度も観た。


スターリングラード

ソ連兵が全員、英語を話すことだけは違和感を感じるが、素晴らしい映画で戦争の空しさと哀しさ、そしてヒロイズムとストイックさを感じる映画だ。


俺もちゃんと目標を定めて、それに向けてしっかりと歩まないといけないんだよなあって思ったけれど、なかなかそういう訳にもいかない。
未だに、やる気が湧かないし。人生、迷ってばかりって感じだ。