キッチンのシンクにある生ゴミ入れに卵の殻をいくつか入れて、何日か放っておいたら、どうもそこからハエが発生(繁殖が正しいんだっけ?)したらしく、何匹か部屋を飛び回っている。
慌てて、生ゴミを処理して、それからハエをどうしようか考えた。


先日、ミツバチを掃除機で駆除している映像をテレビで見たばかりなので、掃除機で駆除するのはどうかと思った。

部屋のライトの周りに止まっているハエを掃除機で吸っていく。
思ったより簡単に駆除ができるので笑ってしまう。


ハエは掃除機のホースの先から、逃げもせず、じっと足を踏ん張って天井に張り付いている。
力尽きるとホースの中に落ちていく。


ところで、掃除機のなかのハエは死んだのだろうか。


ふと卵をもったハエが掃除機のなかで死に、その後卵がふ化してウジ虫となってゴミにたかっている姿が頭に浮かんでしまい、うわあ、と思う。
それから恐ろしくて、なかなか掃除機のゴミが捨てられない。


ハエといえば、昔、「ザ・フライ」という映画があった。

ザフライ

物質転送装置を開発していた科学者が、自分を実験台にしたところ、装置に一匹のハエがまぎれ込んでいて、ハエの遺伝子と科学者の遺伝子が混じり合い、ハエ男になってしまうという話だ。


くもに噛まれた男は遺伝子が混ざり合ってもスパイダーマンとしてヒーローになったが、ハエ男は気味悪く変身していき、最後は死んでしまう。

SFホラーっぽい映画だったような気がする。


昔、僕は市ヶ谷にある司法研究所というところで法律の勉強をしていたのだが、そこに東大出身のTさんという人も通って来ていた。
関西出身で、語り口がとても面白く、僕はTさんの姿を見かけると勉強もせず、ロッカールームで延々とくだらない話をしていた。
「Tさんは、もしかして東大在学中に物質転送装置に入ったりしてない?そのときにさあ、もしかしたら装置に一匹の子豚がまぎれ込んじゃったんじゃない?Tさんをモデルにした映画「ザ・ピッグ」ってのはどう?」
Tさんは太った体を揺らしながら「ふざけるな!小僧」と楽しそうに笑っていた。
彼の笑っている姿を今でも思い浮かべることができる。
今、彼はいったいどこで何をしているのだろうか。
彼が司法試験に受かったという話は、聞いていない。


水曜日は劇団の集まりがあって、劇団員の人と台本の書き方のことでいろいろと話し合った。


話し合いの最中はずっと、ラジカセから音楽が流れていた。
「次は関ジャニ∞(エイト)の曲でもいい?」とある劇団員がいったとき、別の劇団員が「俺、今、関ジャニエイトって言葉が、患者似エイトって聞こえた。患者によく似たエイトマンって意味かなあ。」などと話すので笑っていた。単体で聞くと大したことないけれど、このレベルの話を畳みかけられるとつい笑ってしまう。
「あ、電話かかってきた。ゴシゴシ?じゃなかった。もしもし?」
くだらないけど、笑える。


僕はあまり人の名前を覚えるのが苦手だが、劇団員の人達は人より目立ちたいという思いが強いせいか、簡単に名前が覚えられる。


練習の後はガストに行き、ここでも打ち合わせの続きをした。
ファミレスに人と来るのも久しぶりだ。
僕は11時頃に帰ったが、他の人達は深夜1時頃までいるのだと言っていた。


劇団員の人達には朝晩のストレッチと発声は欠かせないし、フットサルやダンスもするのだという。
体力がないと声が落ちるからだという。
みんな色々と楽しませようと思いながら話してくれるので、お酒なしで食事していてもとても面白い。
こういう世界もあるんだなあ、と思った。


漆原友紀の「蟲師」(講談社)は8巻まで読み終わった。
簡単に言ってしまえば妖怪ものの1種なんだろうけれど、くせになる味がある。


ムシ師6

ムシ師7

ムシ師8

それから、帰りに家まで送ってくれた劇団員がリュック・ベッソンの「ヤマカシ」をベタ褒めしていたので、家のDVDでまた観た。


ヤマカシ

フランスの映画を観ていて思うのだけど、フランスの空気は日本と違う。
真剣なんだけど、どこか「まあ、こんなところでいいか。これ以上突っ込むのは大人げないもんな」という空気を感じる。

でも、それでいいんだと思う。それが大人の対応というものなんだと思う。


ちょっと問題がある行動をした芸能人や政治家をどこまでも追い回して、何でもかんでも報道し、しかも取材する側はどこまでも顔がない。責任は一切取らない。
そんな気持ちの悪い映像ばかり見なれている社会に住んでいると、フランスの社会はツメが甘いようにも見えるけれど「社会っていうのはこれでいいんだ。気にするな」と言われているようでなんだかほっとする。


ちなみにヤマカシという映画、もう一度見直したけどまあまあかな。
僕はリュック・ベッソンでは「ニキータ」がやっぱり一番好きだ。


ニキータ