マルコムX【黒人解放運動】 | 眠れぬ夜のぼやき話

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【あらすじ】
1943年、ボストンのスラム街に住む黒人少年マルコム・リトル(デンゼル・ワシントン)は厚生施設に送られ、そこでまじめに勉強し、弁護士を志望するが、学校の先生に、黒人には無理だと言われ、憤りを感じながら列車の売り子として働き始める。ハーレムのバーで、黒人ギャングのリーダー、アーチ(デルロイ・リンド)に出会い、ギャンブルのポン引きになり、21才の時に強盗犯で逮捕され、8~10年の懲役を受ける。刑務所に服役中にイスラム教に改宗し、教養を身につけたマルコムは、マルコムXに名を変え、1952年に出所後は、ブラック・モスリムの指導者エライジャ・モハメッド(アル・フリーマンジュニア)の右腕として活躍する。全国のイスラム寺院で演説を始めたマルコムは注目を集め、その後も黒人に対して武装を呼びかけた。60年代に入り、人種差別への抵抗の動きが全国的な展開を見せ、ケネディ大統領の暗殺を機に、各地で暴動が勃発。そんな時、複数の女性に認知訴訟を起こされたエライジャに失望したマルコムは、イスラム教を離脱した。1963年、サウジアラビアのメッカを巡礼したマルコムは、あらゆる人種のイスラム教徒が友愛に結ばれている姿に感動、帰国後は白人の排斥を止め、新たな道を探り始める。しかし、1965年、マルコムはハーレムで演説中、ブラック・モスリムの組織の暗殺団によって、39才の若さで射殺されるのだった。


黒人解放運動といえばキング牧師があまりにも有名ですが、

同じ時代に黒人解放運動で活躍したマルコムXも忘れてはいけないですよね。

イスラーム教というアプローチで黒人解放運動を行ったので、あまり日本人にはなじみがないのがボク的には残念であります。

非暴力を唱えるキング牧師を公然と弱腰と批判したマルコムXですが、1964年にメッカに巡礼したことで強硬的な考えを捨てるのでした。

メッカに行くと肌の色の違いなど関係なく、黒人である自分を受け入れてくれたことに感銘を受けたんでしょうね。

その後、マルコムXはアメリカにいる黒人はアフリカに帰るべきだと主張します。

しかし、1965年にマルコムXは暗殺されてしまうのでした。

この死はキング牧師にも影響を与え、キング牧師は急進化してしまいます。

1968年に貧者の行進中にキング牧師も暗殺されてしまうのでした。



アメリカにおける黒人問題の根深さがわかりますよね。

ちなみに、マルコムXの影響を受けたことで有名な人にモハメド・アリがいますよね。


モハメド・アリって実はマルコムXに出会い、イスラーム教徒になるんです。

当時は既にカシアス・クレイという名でボクシング界で活躍し、世界チャンピオンにもなっていましたが、

教団から授かったムスリム名であるモハメド・アリに改名しちゃうんですよね。

さらに、モハメド・アリはマルコムXの影響を受けて、ベトナム戦争の徴兵を拒否します。

これにより、世界タイトルの剥奪と試合停止などの処分を受けてしまいました。

でも、国家権力に対しても信念を曲げなかったモハメド・アリのカリスマはアップするわけであります。

モハメド・アリと言えばキンシャサの奇跡ですよね。



モハメド・アリも凄いですが、

キング牧師もマルコムXも凄いですよね。

ボクのオススメ度は ★★☆ であります。