チェリーとクロ | ゆきんこのブログ

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我が家の犬猫、保護犬、そしてゆきんこのブログです。

隣のA市にに気になる犬が年寄りの夫婦に飼われていました。
名前はチェリー。
五歳くらいでした。
$ゆきんこのブログ-2010-01-29チェリージャーキー見つめる.JPG

なぜ気になるか・・・
チェリーの小屋の中はいつもウンチだらけで
ウンチが絨毯のようになっていたからです。
でも散歩は行っているようでした。飼い主が行っていると言っていましたし
散歩に行くところにも遭遇したことがあったので行っていたのだと思います。
思いたいです。
どうしてきれい好きな犬が散歩に行ってもらっているのに
自分の小屋でウンチをするのか私にはわかりませんでした。

チェリーの背後にウンチの絨毯が写っています。

$ゆきんこのブログ-2009-05-15チェリー檻の中.JPG

チェリーは私に懐いているわけでもなかったので
私が行くとうるさいくらいに吠えました。
でもそのウンチを飼い主に掃除して欲しいので
それを毎回言うために
私は気が全く進まないけど
A市に買い物に行く途中に
「さぁ、今日は行くんだよ。チェリーのためだから。」と
自分を励まして勇気が出た時だけ行っていました。
注意した一ヶ月くらい後に行くと
ウンチは5つくらいに改善されていましたが
またしばらく行かなくなると絨毯になっていたのです。
こんな飼い方でもチェリーは飼い主夫婦にとても懐いていました。

ある日、その家の近くまで行っても鳴き声がしませんでした。
恐る恐る近づくとチェリーの小屋に違う犬が入っていました。


ゆきんこのブログ-2011-10-17なな横全体 チェリーの後釜.JPGゆきんこのブログ-2011-10-17なな掴まれて チェリーの後釜.JPG

その日は飼い主に会えなかったので
翌々日、再び訪れて、飼い主のおばあさんに聞きました。
チェリーは震災直後に原因不明で死んだそうです。
怖がりのチェリーは余震のストレスで死んだんだと
私は勝手に思うようにしています。
新しい犬、ななはペットショップで買ったそうです。
メスで半年くらい。
あんな飼い方をしていても、犬と暮らしたいのでしょうか。
でも犬が新しくなり心改めたのか、ななの小屋にはウンチは一つくらいしかありませんでした。

こちらの家、猫も飼っています。
完全室内飼育ではなく、完全外飼です。
1-2年前に子猫が二匹いました。
もらったそうです。
その後、行くと一匹になっていました。
もう一匹は家の前で車に轢かれたそうです。
残った一匹はメスで未手術だったので
「子供が産まれたらたいへんだから、手術してくださいね。」
「ハイ、ハイ」と話しているハナから子猫の鳴き声がしました。
「子猫産まれんたんですか。」
子猫が一匹、倉庫の中に、なぜか水槽の中にいました。


しばらくしてまた行くと
前回子猫を産んだ母猫と多分ですが以前子猫で水槽にいたオス猫がいました。
親子で交配するかもしれません。
またしつこく「手術はした方がいいですよ。」
「産まれてももらってくれる人がいるからいいんだ」と飼い主のおじいさん。
もらってくれる人がいないから私たちは苦労しているのに・・・
きちんと飼うつもりもない人は気軽にもらってくれるのでしょう。

また行ったときにも「手術はした方がいいですよ。」と飼い主のおばあさんに言いました。
「ハイ、ハイ」と話しているハナからまた子猫の鳴き声がしました。
倉庫に三匹の小さな小さな子猫がいました。
私はどうすることもできないので心を痛めながら帰りました。

この話をノアの会員のKさんにしたら
子猫を助けて、母猫とオス猫の手術をしようということになりました。
一人ではできないことが、仲間がいると勇気をもらいできることもあります。

Kさんとその友達と私との三人でその家に行きました。
ところがその時飼い主も、子猫三匹も、母猫もオス猫もいませんでした。
しばらくするとオス猫が出てきて
飼い主のおじいさんが帰ってくると、母猫も出てきました。
「子猫はどうしたんですか」と聞くと
「急にいなくなっちまったんだ」
ということでした。子猫三匹が自力でどこかに行ってしまうとは考えられませんが、死んだのではないそうです。
「子猫欲しい人がいるから貰いに来たんです」と嘘ですが言いました。
そうすると母猫を差して
「持って行っていいよ」とうれしそうに飼い主が言いました。
やった。手術できる。

「オス猫もいいですか」
「いいよ。」と・・・
愛着、愛情はないのかと思いますが
二匹の手術ができる、助けられると私たちは

やったと思いました。

手術して、貰い手が付かなかったらまた連れていきますね

と言い残してその場を去りましたが
あそこに戻す気にはなれません。
母猫はチビ、オス猫はクロという名前です。

チビは一緒に行ったKさん宅に
クロは我が家にいます。
クロは連れてきた翌日にワクチン、手術、血液検査(エイズ、白血病陰性でした。)も済ませました。
もうこの時点であそこの家に戻す気がないのですが・・・
診断の結果、まだ5ヶ月くらいだそうです。
チビはすでに妊娠しているようです。
一年間に何回出産していたのでしょうか。
急いで手術をしなければなりません。
チビもクロもとても人懐っこくてかわいいです。
すでに家族探しはしています。
もっと長生きできそうな家庭に家族として迎えてもらいたいです。
クロはとても人懐っこく、抱っこも好きで
寂しがり屋で人間が大好きです。
でもまだあそこに戻すべきかと悩んでいます。
あそこに戻れば嵐の日も寒い日も外で暮らさなければなりません。
チビとクロがいなくなったら、またどこかで猫をもらってくるかもしれないからです。
そして手術もせずに繁殖を繰り返し、運良く生き残った子たち、捨てられずいた子たちのみが短い人生を送るのです。
知り合いで猫をたくさん飼っていて、最近も子猫が産まれたそうだとうれしそうにその飼い主は話していました。
節操のない地域にはたくさんの節操のない人達がいます。
この飼い主もです。決して悪い人ではないのですが、知識がないだけなのです。
明日から私は奈良に行きます。
夫がクロの面倒も、そしてマツコの面倒もみなくてはなりません。
「あんたがいなくなると思うと憂鬱だ」と言っていました。
私がいなくなると犬猫の面倒を一人で見なくてはいけないから
憂鬱なのです。私がいないだけでは憂鬱にならないと思います。
シラー


$ゆきんこのブログ-2011-11-16クロちょこんとお座り.JPG