庭のニオイバンマツリの花がいつの間にか、咲いていました。
咲き始めは濃い紫の花が、時を経て白く変色して行きます。
気が付いたのが遅かったので、みんな白くなっちゃったけど、
甘く爽やかな香はまだまだ健在。
ニオイバンマツリ……漢字で書くと匂蕃茉莉。
鹿児島に住んでいた夫の亡き母がかつて、
東京に遊びに来たおり、新宿御苑の温室で見つけて、
「これ、うちの庭に咲いてる」と。
名前を知らなかったのだけど、
御苑の温室の名札を見て、ニオイバンマツリという名であることが判明しました(*^^)v
匂=匂いがして、蕃=外来種で、茉莉=ジャスミンの仲間。
すごく分かりやすいネーミング(;^ω^)
その後、挿し木してもらって、我が家の庭でも咲くようになりました。
鹿児島の家では、大きく育って、毎年春になると通り掛りの人を喜ばせているそうですが、
東京の冬は寒いせいか、あまり大きくはなりません。
花も遠慮がちにではありますが、いつの間にか咲いて春を告げてくれます。
夫の母は百歳を目前に死去、
私の母も昨年、百一歳で死去。
人は去り、花は咲き続け……
夏に我が家の玄関先に咲く酔芙蓉の花は、私の母が挿し木してくれたものです。