4月29日、母の四十九日の法要を無事済ませました。

 

実家に戻った機会に、学生時代のお友だち、ゆりさんに久しぶりに電話してみました。

50代で夫を亡くし、生まれ育った兵庫に帰って独り暮らししていましたが、

パーキンソン病を患い、

少しずつ身体の動きが不自由になっていくなか、

息子一家の暮らす浦和あたりの老人ホームに転居するなんて言いながら、

一向に転居の連絡がなく、

今年の年賀状も兵庫の住所のまま。

 

電話の声はすごく元気そう。

「1ヵ月ほどパーキンソンの専門病院にリハビリ入院して帰ってきたばかり」

とのことで、家の整理もしなくちゃとか言いながら、

「やっぱり行くわ」

 

で、阪急の大阪梅田駅で待ち合わせました。

 

パーキンソン病は御存じのように、徐々に進行していく難病で、

事態は深刻なのですが、難病指定されれば治療環境は至れり尽くせり。

彼女も、1ヵ月も快適な病院暮らしをして、治療費は2万円ちょっと。

「申し訳ないくらい」だと言ってました。

 

それで、思わず比べてしまうのが、実家のお隣のご主人。

私の高校の2年先輩で、パーキンソン症候群を患っています。

 

パーキンソン病とパーキンソン症候群⁉

素人には違いはさっぱり分かりませんが、

行政の対応は大きく違います。

前者は難病の指定を受け、後者は指定を受けられない!!

この違いは大きいですよ。

 

私の目には、パーキンソン病の彼女より、パーキンソン症候群の彼のほうが、

よほど進行が速いし、症状も酷いのです。

彼女は、今は1人で電車に乗って友だちに会いに行くこともできるけれど、

彼は、奥さまの補助ナシにはどこにも出かけられない。

家の中で、何度も転倒しているそうです。

1人で介護する奥さまの体力的、精神的消耗は計り知れません。

でも、難病の指定は受けられない。

 

治療に当たっている先生が気の毒に思って、

行政に相談するようアドバイスしてくれたそうですが、

やっぱりダメだったんですって。

 

なんかヘンですね。

 

というようなこの世の矛盾への疑心、不満はさておいて、

ゆりさんとは久し振りに思い出話に花が咲きました。

いずれは息子の近くに住むことになるけれど、

今はまだ、住み慣れた土地で、親しい友との交わりを大切にしたいと。

 

息子たちには安否確認のため、

「毎夜9時に姉に電話することになっているわ」

という話もその時、出ました。

「今日は電話しなくて大丈夫なのかな?」

聞きながら、思ったんですよ。

でも、あまり真剣には考えてなくて、忘れてしまいました。

 

当のゆりさんも、忘れちゃったんですねえ。

高揚した気分で家にたどり着いたのは9時半。

その間に、お姉さんと息子さんは大騒ぎになってたらしいです。

ちょうどスマホの調子が悪くて、着信音が鳴らなかったのもタイミング悪し。

 

息子さんとお姉さんから、こってり叱られたそうです。

 

何事もなくて何よりでしたが、

ちょっと連絡が取れないと「何か重大事が起こったのかな?」

周囲から心配されるお年頃になりました(*^^*)