

バスは昼食予定のレストランに向って、湘南の海岸を軽やかに走ります。
心配した渋滞もなく、早め早めの快調ムード。
日曜日とあって、海にはウインドサーフィンの色鮮やかな帆が林立して、
ちょっとした南国ムード。
海岸沿いに並んだレストランも、ちょっとおしゃれに南国ムード。
その一軒の駐車場へと、バスは滑り込みました。
と、駐車場の入口に並んだ黄色と赤色の、2本の椰子の木に愕然。
椰子の木で南国ムードはいいけれど、この原色は何?、
どうせイミテーションの南国なんだから、椰子の木もイミテーション、
というレストランオーナーのジョークだとしたら、
まあまあ面白いけど、
マジで椰子の木のつもりだとしたら、ちょっと寒い。
ちょうどお昼時とあって、レストランは家族連れなどでいっぱい。
43名の熟年団体客は、客たちの好奇の目をかいくぐりながら、
いちばん奥まったところにある、
一般客とはちょっと隔離された席に案内されました。
ここで、幹事役のTさんからきついお達し。
鎌倉見学を充実させるため、昼食は早めに切り上げたいので、アルコールはなし!
「その代り、今夜は思う存分飲んでいただきますから」
誰も異存はありません。
久しぶりの再会ですもの、アルコールなんかなくたって積もる話で十分盛り上がります。
待つ間もなく、食後のコーヒーが何故か早々と登場。
ここで一瞬、不吉な予感はしたのですが……。
すぐに忘れてわいわいがやがや、1時間近くもしゃべって気がつきました。
まだお昼が出てこない!
早めに切り上げるつもりのランチが、全然出てくる気配がありません。
「バスが予定より早く着きすぎたからかしら?」と、私。
「いや、着く前に何度も電話で連絡してるんだよ」と、添乗員役のNさん。
「今、食材を買いに行ってるんだよ」
「いや、今、釣りに行ってるんだよ」
使い古したジョークを全部言い尽くして、なお待たされて、
結局、全員がこの日予約のランチ「お刺身ご膳」を食べ終えるまでに
2時間以上もかかってしまいました。
写真腓そのお刺身ご膳。
これだけの料理にどうして2時間もかかる?