前回の続きです。
今回は治療についてAIにまとめてもらいました。
保険適用される治療
日本では、心理的な相談や治療において「保険が適用されるか否か」が、受ける場所や内容によって大きく異なります。
トラウマに関連する相談や治療を、健康保険が適用される形で受けるための窓口と制度についてご案内します。
1. 医療機関(精神科・心療内科)の受診
トラウマに関連する症状(うつ、不安、不眠、フラッシュバックなど)があり、医師による**「診断」と「治療」**が必要と判断された場合、診察や治療の多くは公的医療保険(3割負担など)の対象となります。
①医師による診察
保険適用
医師が症状や病状を診断し、薬の処方や治療計画を立てます。トラウマ治療の第一歩です。
② 通院・在宅精神療法
保険適用
医師による継続的な面接(カウンセリング的な対話)や指導。
③認知行動療法(CBT)
条件付きで保険適用
医師の指示のもと、認知行動療法に習熟した医師や看護師、公認心理師が実施する場合、回数制限付きで保険適用になる場合があります。(ただし、PTSDなど一部の不安障害は算定対象外となる場合があるため、事前にクリニックに確認が必要です。)
④心理士による専門カウンセリング
原則保険適用外(自費)
医師の診療とは別枠で、公認心理師や臨床心理士がじっくりと時間をかけて行うカウンセリング(例:EMDR、トラウマ焦点化認知行動療法など)は、多くの場合は保険適用外となり、全額自己負担(自由診療)となります。
【お勧めする行動】
* **「精神科」または「心療内科」**を受診する。
* 受診前に、クリニックのウェブサイトや電話で「トラウマの治療や、心理士によるカウンセリングを行っているか」「保険適用となる心理療法があるか」を問い合わせる。
2. 医療費の自己負担を軽減する制度
精神科や心療内科で継続的な治療が必要となった場合、医療費の自己負担を大幅に軽減できる公的な制度があります。
1. 自立支援医療制度(精神通院医療)
これは、精神疾患で通院による継続的な治療が必要な人の医療費の自己負担を軽減する制度です。
* 自己負担割合: 通常3割負担のところ、この制度を利用すると原則1割負担になります。
* 対象となる医療費: 精神疾患の治療にかかる診察費、薬代、デイケア費用など。
* 手続き: 申請には、医師の診断書や市町村への申請が必要です。お住まいの市町村の福祉課や保健所が窓口です。
2. 高額療養費制度
1ヶ月の医療費の自己負担額が一定の上限額を超えた場合、その超えた分が払い戻される制度です。精神科の治療にも適用されます。
3. 無料で相談できる公的窓口
医療機関の受診に迷う場合や、まずは無料で話を聞いてもらいたい場合は、公的な相談窓口を利用できます。これらは医療費はかかりませんが、「診断」や「専門的な心理療法」は行いません。
①精神保健福祉センター
精神保健福祉相談(電話・面接)
都道府県や指定都市に設置されている専門機関。医師や精神保健福祉士などが、心の健康や医療、福祉について幅広く相談に応じてくれます。
②保健所・保健センター
こころの健康相談
身近な地域の相談窓口です。保健師などが、心の健康に関する相談に対応します。
③こころの健康相談
電話相談 0570-064-556(ナビダイヤル)
電話をかけると、お住まいの地域の公的な相談窓口に接続されます。
回復の方法
まずは、これらの公的な窓口で状況を整理し、**「保険適用で治療を受けるべきか」「どの医療機関が良いか」**などについてアドバイスを受けることも有効です。
幼少期に教師から存在を否定された経験は、その後の自己肯定感や対人関係に深く影響を及ぼす、非常に重いトラウマ(心的外傷)となり得ます。
回復は一朝一夕にはいきませんが、専門家のサポートを得て、段階的に取り組むことで可能です。特に、長期的なトラウマの影響がある場合、回復には以下の3つの段階があるとされています。
💡 トラウマからの回復方法(3つの段階)
トラウマ治療の専門家は、安全で安心できる土台を築いてから、徐々に辛い記憶を処理していくという段階的なアプローチを推奨しています。
段階1:安全の確立と安定化(心の土台作り)
まず、心と身体を落ち着かせ、「自分は今、安全な場所にいる」という感覚を取り戻すことが最も重要です。
* セルフケアと安定化スキルの習得:
* 感情の調整スキル: 強い不安や怒り、悲しみに襲われたときに、自分を落ち着かせる方法(例:深呼吸、タッピング、グラウンディング<今ここに意識を戻すこと>など)を身につけます。
* 安全な場所の確保: 日常生活の中で、物理的にも精神的にも安心して過ごせる環境(人、場所、時間)を意識的に作ります。
* トラウマの理解(心理教育):
* 自分の心身の反応(フラッシュバック、過緊張、イライラなど)が、過去の体験による**「トラウマ反応」であることを理解します。これにより、「自分がおかしい」という自己否定感や自責感を軽減**します。
* 専門家との信頼関係の構築:
* 治療者が安全で信頼できる存在であることを確認し、対話を通じて安心感を高めます。
段階2:トラウマ記憶の処理
準備が整った後、辛い記憶に安全な方法で向き合い、その記憶を「過去の出来事」として脳内で適切に整理していきます。
* トラウマに特化した心理療法:
* EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法): 左右の眼球運動などを利用し、トラウマ記憶を処理して、感情的な苦痛を和らげることを目指します。
* トラウマ焦点化認知行動療法(TF-CBT): トラウマによって歪んだ認知(「自分は無価値だ」など)を修正し、感情と行動を調整するスキルを身につけます。
* ソマティック・エクスペリエンス(SE): 身体感覚に焦点を当て、トラウマによって凍りついたエネルギーを安全に解放し、自律神経系のバランス回復を目指します。
* 自己否定的な認知の修正:
* 「先生に否定されたのは、自分に価値がないからだ」といった過去の経験に基づく歪んだ信念に対し、「それは事実ではない。価値は誰にも否定できない」という新しい信念を上書きしていきます。
段階3:再統合と社会との再接続
トラウマの苦痛が和らいだら、過去の経験を自分の人生の一部として統合し、社会生活への適応を目指します。
* 自己肯定感の再構築:
* 自分の強みや回復の過程で得た力を認識し、「自分は価値のある存在だ」という感覚を内側から築き直します。
* 趣味や仕事、社会活動などを通じて、社会とのつながりを回復させます。
* 健康的な対人関係スキルの習得:
* 過去の経験で傷ついた対人関係のパターン(過度な警戒心や依存など)を修正し、健全な境界線と信頼に基づいた人間関係を築く練習をします。
🔑 回復のために最も大切なこと
教師による否定的な体験からの回復では、特に**「自己肯定感の再構築」と「安全な人間関係の再体験」**が重要になります。
* 自己への共感: 過去の体験で深く傷ついた自分自身の感情や苦しみを否定せず、「あの時、本当に辛かったね」と温かく寄り添う姿勢(自己共感)を育むことが、心の回復を促します。
* 焦らず、専門家と協働する: トラウマ治療は時間とエネルギーを要します。信頼できる専門家とともに、ご自身のペースで一歩ずつ進めていくことが成功の鍵となります。
もし、具体的な治療法や専門家選びについて、さらに詳しくお知りになりたいことがあれば、お気軽にご質問ください。
具体的な回復方法
過去のトラウマ体験からの回復のための具体的な治療法として、特に効果が認められている心理療法(精神療法)をいくつかご紹介します。これらの治療は、主に精神科や心療内科、専門のカウンセリングルームなどで、医師や公認心理師によって行われます。
🔬 トラウマからの回復を目的とした治療法
1. トラウマ焦点化認知行動療法(TF-CBT: Trauma-Focused Cognitive Behavioral Therapy)
これは、トラウマ治療の中でも科学的根拠(エビデンス)が最も豊富で、広く推奨されている治療法の一つです。
* 目的: トラウマ体験によって生じた歪んだ考え方(認知)と不適応な行動パターンを修正し、感情をコントロールするスキルを習得します。
* 目的: トラウマ体験によって生じた歪んだ考え方(認知)と不適応な行動パターンを修正し、感情をコントロールするスキルを習得します。
* 主な技法:
* 心理教育: トラウマ反応のメカニズムを理解します。
* 心理教育: トラウマ反応のメカニズムを理解します。
* 感情調整スキル: 強い感情に対処する方法を学びます。
* 認知処理(CPT: Cognitive Processing Therapy): トラウマに対する自己批判的な考え(例:「自分が悪かった」「自分は無価値だ」)に気づき、それを現実的で建設的な考えに修正していきます。
* 持続エクスポージャー(PE: Prolonged Exposure): 安全な環境でトラウマの記憶や、それを思い出させる状況に段階的に直面することで、恐怖や不安を徐々に慣らしていきます。
2. EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)
トラウマ記憶を効率的に処理し、苦痛を軽減することを目的とした特殊な心理療法です。
* 目的: トラウマによって凍結されたままになっている記憶を、脳の**適応的情報処理(AIP)**機能を使って再活性化し、過去の出来事として適切に整理することを促します。
* 方法: クライエントはトラウマの記憶を思い出しながら、セラピストの指の動きなどに合わせて眼球を左右に動かします(または、音やタッピングなどの両側性刺激を使用します)。これにより、記憶の処理が促され、ネガティブな感情が軽減し、より前向きな認知に置き換わっていくことを目指します。
3. ソマティック・エクスペリエンス(SE: Somatic Experiencing)
トラウマの影響が身体に残るという考えに基づき、身体感覚(ソマティック)を通じて回復を図るアプローチです。
* 目的: トラウマ体験時に戦うか逃げるかできなかった結果、身体に溜まってしまった過剰な**覚醒エネルギー(緊張)**を、安全かつゆっくりとした方法で解放し、自律神経系のバランスを回復させます。
* 方法: 身体の微細な感覚や動きに意識を向け、不快な感覚と心地よい感覚を交互に感じ取る練習(振り子運動)を行います。これにより、感情の爆発や解離を避けつつ、身体レベルでのトラウマの解放を目指します。
専門家を探す上での注意点 ⚠️
これらの専門的な治療法は、実施できる資格や訓練を受けた専門家(医師、公認心理師、臨床心理士など)を探す必要があります。
* 医療機関での確認: 治療を受けたい精神科や心療内科に、「EMDRや認知行動療法など、トラウマに特化した心理療法」を行っているスタッフ(公認心理師など)がいるか、またその際の保険適用の有無を事前に確認しましょう。
* 段階的な治療: どの治療法でも、最初からトラウマの核心に触れることはなく、まずは**安全の確立(段階1)**から時間をかけて取り組むのが基本です。
もし、お住まいの地域でこれらの治療法を提供している医療機関やカウンセラーを探したい場合は、お手伝いできます。
もし、お住まいの地域でこれらの治療法を提供している医療機関やカウンセラーを探したい場合は、お手伝いできます。
・・・というわけで、早速メールでやり取りできるカウンセリングを申し込みました。1ヶ月以内メール8往復可能で、1万円ちょっと。数百人いるカウンセラーから絞り込んで1人選んでやり取りする方式です。車椅子では対面が難しいので、時間に縛られないメールにしました(電話相談もあるようですが)。
状況は追ってレポートします。