さて、今回は公式サイトのクイズコーナーで開催している「クイズ日本はBOUSAIボーサイ!!」について、番組に込めた想いを綴ります。
そもそも防災士になろうと考え始めたのは、正社員を辞める少し前からです。東日本大震災を直接経験はしていないものの、被災地出身者として何かできることはないか模索の上この道を選んでみたい、と思いました。
仙台に戻り、「シンガーソングライター」として活動をしている中、東北福祉大学で防災士養成講座があるのを見つけ、締切ギリギリで申し込み、受験勉強バリに猛勉強し、防災士の資格を取得しました。
(被告人って言うなよ(・ε・｀ ))
実は、防災士になった当初は「防災ソングを作って歌う」ことを想定していました。でも、それは既に色々な人がやっているし、大体子ども向け。そこはもういいんじゃないか、と思うようになりました。
子どもへの防災教育は震災前と比べものにならないほど充実したと思います。でも、あくまで子どもの話。
本来、災害時にリーダーとなる30代～50代への防災教育の充実はまだまだじゃないか？というところに注目しました。
大人は丸暗記ではなく、理論的に理解し、自ら調べ、さまざまな能力を磨く、そんな機会を提供したい、と思うに至りました。
幸い、この年代ならほとんどの人が知っている、「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!」をオマージュした、「街かどクイズ・ウキウキストリート」というクイズ企画(番組)を持っていました。
であれば、この番組のスピンオフで番組を作ってみよう、として始まったのが「クイズ日本はBOUSAIボーサイ!!」なのです。どことなく「SHOW by ショーバイ!!」に語呂も似ていたのでこのタイトルにしました。
「世界は商売によるSHOWである、ってSHOW by ショーバイにあったような意味付けあるタイトルにしてほしかったな」という意見も複数寄せられましたが、
そこをオマージュしてどうする？
防災という言葉を複数回並べることによって、「本気の防災番組」、つまり
まじめに、防災を取り上げたクイズ番組ですよ、という意思表示なのです。日本という災害国で(クイズで)防災を考えよう、そういう意味が込められています。
この狙い自体は当たりました。「ウキウキストリート」を超える参加者がパイロット開催で集まりました。ただ、物足りなさを感じました。当初の込めた思いがイマイチ足りなかったのです。
そこで、研究を重ねました。
書き問題３問は、まず防災の基礎知識を説明した後、その知識を応用して正解にたどり着く形式に見直しました。
ウキウキストリートで使っている「ギャンブルチャレンジ」(後半３問)という言葉は不適切なので、続けて第４問～第６問としていますが、
・第４問は実際に企業に取材し、緊急地震速報発表時の企業側の対応を出題し、外出先での身の守りかたを知るもの
・第５問はキーワードから検索を駆使して正解の用語にたどり着くもの。自分で調べることで強く頭に残る。ついでにチーム戦要素を入れる。
・第６問は、平時にものの値段を押さえる訓練を積み重ね、災害時の物価設定が乱れがちなときでも、冷静な消費行動をとることができるようにするもの。
ラストクイズは、市民目線でニュース(情報)の注目度を評価し、実際のニュースの重要度の比較を自分なりにおこなうことで、本当に注目すべき情報を取捨選択できるようにするもの。
ラストクイズは微妙ですが、他のクイズは全て防災の知識、災害時の判断材料になりうるものをさまざまなアプローチで学習できるようになっています。
ね、実は結構練って企画しているでしょ？(笑)。でも、この企図は正しく伝わらないと意味がないので、毎回問題ページに記載していくこととしますね。
「クイズ日本はBOUSAIボーサイ!!」は「防災教育バラエティー」番組と位置付けています。
最終目標はテレビ進出(笑)。地上波とはいいません、BS、CS、ネットテレビ、何でもいいです。
でも形式なんてどうでもいいんです(笑)。ひとりでも多くの方が防災に興味を持ち、できれば実際に参加いただいて、そうでなくともＰＣやスマホの前で参加者になったつもりで一緒に考えてもらえたら、と思います。
本年のレギュラー放送は２月下旬を予定しています。その節は、是非お願いいたします。
【ゴリィ】
シンガーソングライター。「とっておきの音楽祭」を中心に仙台周辺の野外ライブを中心に活動。仙台市中心部のパチ屋で会えるシンガー。ネットクイズ主宰。防災士。
【ライブ情報】ライブ見にきてね！
有料ライブのチケット取り置きは、gspgory@gmail.comまで。
有料ライブのチケット取り置きは、gspgory@gmail.comまで。
毎週火曜22:00～。