双極性障害と仕事の両立 | ゴリィ【オルゴールアーティスト・カラーセラピスト・防災士】

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総合エンタメ発信サイト「ゴリィの轟RADIO」の主宰をする「ポンコツ人間」ゴリィのブログです。思ったことを色々とつづっていきます。

先日、ツイッターで、

「双極性障害で仕事に就いてるって羨ましいです。コツを教えてください」

とメッセージをいただきました。



双極性障害だから、というよりは職場での人間関係の基本のようにも思いますが、

意識していることは2つあります。



まずは、

職場の仲間に対して感謝の気持ちを忘れない

ことです。



我々のような双極性障害の人間は、鬱になれば突然会社を休んだり、

逆に躁が行きすぎると支離滅裂な仕事のやりかたや言動で迷惑をかけてしまうものです。

職場の仲間はそんな自分を受け入れてくれているわけです。

周りがあってこその自分

その気持ちは忘れないようにしています。



結局、ストレスの多くは人間関係から来るものです。

ストレスの原因をできる限りの努力で無くすことができれば、精神的に安定しやすくなります。

今の職場にも合う人もいれば合わない人もいますが、

自分のスタンスを曲げない範囲でうまく人間関係をつくることは意識しています。



もうひとつは、

自然なプラス思考

です。



無理矢理プラス思考にする必要はありません。

満点ではなく、合格点程度のプランを考えて、とりあえず動いてみます。



これは、以前の職場ではできませんでした。

以前の職場はシステム開発の仕事。

システムが不完全だと、あとあと修正しようと思ってもなかなか制約が出てきてしまいます。

なので、常に満点の答えを探そうとしていました。



…自分には無理でした。



でも、合格点でいいや、とりあえずやってみよう、と思ってやってみると、

新しいものが見えてきて、新たな視野が開けてきます。

物事が前に進んでいると、気持ちが落ち着きますから、

躁鬱が極端になるのを抑えてくれるようです。



ただ、なんだかんだ言っても、結局自分の努力でできることなんて限られています。

こればっかりは、周囲の理解と協力を得ないとダメです。

たまたま、自分の職場は前のところも今のところも、そのへんの協力はいただけています。

この点は、上司にも仲間にも感謝しまくりです。



自分は、躁鬱であることは隠していません。

(同様に、障害者手帳を持っていることも隠していません)

隠していたら、そもそも定例の病院にすら通院できませんし(笑)。

わざわざ誇張もしませんけど。



あとは、職種は選んだほうがいいですね。

前述の通り、システム部門など、影響範囲が大きく、完璧を求められるところはムリです。



逆に、営業職など、成績に一喜一憂する仕事もやめたほうがいいです。

ウチの会社は入社後最低1年半は営業なのですが、

その間に確実に躁鬱の基礎は出来上がりました(笑)。

※それ以上に勉強になったことも多いのです。個人的には、成績はさておき、一度は営業職に携わるべきだと思います。



ある程度マイペースが効き、評価スパンが半年単位みたいな仕事が向いてます。



双極性障害を持つ人が仕事を続けようと思ったとき、一番大事なのは、

いかに精神的な安定を持続させることができるか

ということがキーになると思っています。



できるだけ自然体で仕事ができる環境をどう作るか。

これは、案外自分で努力できるものも多いものです。



最後に、これは正直自己流ですが、

軽躁のうちにいかに物事をクリアするか

というのも大事です。

職場の仲間や上司と信頼関係を築くためには、ある程度自分の信頼を勝ち取らなければなりません。

これを常にやろうと思っても、気が疲れてしまい、精神的に不安定になります。

あまりそれが苦にならない軽躁のときがチャンスです。

普段から頼られたり、仲間意識が芽生えた集団の中に身を置こうと思ったら、

「もちつ、もたれつ」

の関係が必要です。

鬱のときは持たれないといけないわけですから、持たれかけられて大丈夫なときにどんどんもたれかかってもらうくらいの気持ちが大事です。

ただし、それは多少の頑張りが必要です。

頑張りすぎて鬱の期間が長くなったり、反動でひどい躁になってもいけませんので、限度はありますが、

双極性障害があろうがなかろうが、人間対人間で職場は成り立っていますからね。



双極2型障害の人の躁のときはあまり目立ちません。

単極性の鬱の場合でも同じことがいえますが、

もとは繊細で気配りができるまじめな人間がなる病気です。



病気が悪化しなければそれなりの仕事はできるわけですから、

安定期に自信を持って仕事をすることで、

信頼の貯金を稼ぐ

というのも技のひとつだろうと思います。



あまり参考にならないかもしれませんが、

自分もちょっと考え方を改めたことでだいぶん安定するようになりましたので、

参考にしていただけたら幸いです。

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