【ネタバレなし】新クトゥルフ神話TRPG『大輪』 | 山中@middlielのブログ

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※このシナリオを回った方がまだ少ないため、ネタバレ無しの感想です。



作・キーパー:

鈴木さん


探索者/プレイヤー(ハンドアウト順):

陸軍将校 新堂正雄/ひーらぎさん

新聞記者 藤川初子/アキラさん

作家 小野寺しづ/山中

花火職人 前田三郎/まさむねさん



概要

"・冒険のタイプ:調査 

 ・適切なPC数:3~4プレロールド探索者 

 ・平均的なゲーム時間:オンセで6~7時間程 

 ・扱う年代と舞台:大正時代日本、帝都。夏で両国川開き花火(現隅田川花火大会)間際の頃※1921年7月下旬

 ・主要なドラマ:帝都で人々が無差別に襲われ、昏睡状態で発見されるという事件が起こる。被害者たちは手当の甲斐もなく、目を覚まさない状態が続いている。犯人及び、動機は不明。探索者たちはそれぞれの動機で事件の調査と解決に乗り出す。"



感想

探索者たちは、帝都で起こっている不可解な事件がきっかけで、合同で事件の調査にあたることとなりました。


役職をうまく使いつつも紳士な陸軍将校は、婚約者が。

朝ドラ主人公の如くグイグイいく女性新聞記者は、事件の真相を調べるべく。

親方想いで庶民的な花火職人は、その親方が。


自探索者である作家のしづの場合は、元恋人がこの事件に関わっていそうだという理由からです。

しづは、控えめで元恋人を今でも思い続けている、幸薄そうな美人(APP80)。


しづは元恋人とは内縁関係だったのですが、彼はあることをきっかけに様子がおかしくなり、しづのもとから去っていきました。

なので彼女は諦めきれないところがあった、という形でロールプレイをしていました。


ハンドアウトでしっかりと情報をいただいたため、しづのイメージがしやすかったです。



それと、作者でキーパーの鈴木さんが大正時代のことをとても入念に調べ上げ、情報を下さったことも大きかったです。





また、大正時代に詳しいプレイヤーさんもいらっしゃいましたので、私は様々な大正知識を得ながら、セッションを楽しく進めていきました!


シベリア!



なぜ人々は昏睡状態に陥ったのか?

なぜ花火大会の時期だったのか?

そしてなぜ、しづの元恋人は彼女の元から姿を消してしまったのか?


これらの謎がクライマックスですべて繋がった時、最高のミステリーを体験していた気分になりました!


最終的に事件を解決し、全員が生還できるという(多分)ベストなエンドとなりました。



(しづの正気度、残り27!)



――エピローグはそれぞれでした。

幸せを取り戻した人、明るい未来が開けてきた人もいます。


しづはというと…………

やっぱり幸薄でした。


作家のしづは実体験を元にして小説を書き始めるのですが、結局は紙を破り捨て、悲しみに打ちひしがれることでしょう。


うん、私は知っててこのハンドアウトを選びましたから覚悟はできていました。

(割とこういうキャラクターが好き)


だけど、しづを私と違った形でロールプレイされれば、しづもハッピーなエピローグになるかと思います。

そこはプレイヤーさん次第だと思うし、TRPGの面白いところだと思います。



鈴木さんによるイラスト
(左から、軍人の新堂、作家のしづ、新聞記者の藤川、花火職人の前田)


大正の空気と、探索者それぞれの人間ドラマ(ネタバレになるのであまり書けませんでしたが)を濃密に味わえる、素敵なシナリオでした。


また、歴史が好きな方ばかりだったので、ワイワイと遊べてとても楽しく充実したセッションでした。


鈴木さん、ひーらぎさん、アキラさん、まさむねさん、ありがとうございました&お疲れ様でした!