頻繁にレンタルショップに足を運ぶようになって得をした。新作DVDはいつみてもパッケージだけの空。いつも「ないなぁ」と思いつつも観たいものはたくさんあるので、そんなに思うこともなくあれこれ探しているんだけど、たまたま一枚だけあった。トイストーリー3。
劇場でみた友人が「子どもなら誰しも大切にしていたおもちゃ。感動して泣いた。」と柄にもないことをいっていた。しかし最初の十分のおもちゃたちの悲壮感ですでに泣きそうになった。
 三作目ということでおもちゃから卒業し大学生になったアンディ。この設定がよく出来てる。続編の怖さは話が飛躍しすぎて期待していたものと違ったとき、リメイクの映画のように新たな作品として自分を納得させなきゃいけない時。リメイクに関しては、レビューを観ているといつも原作に忠実であることを重要なこととしている人が多いけど、私は原作から何か刺激を受けた監督が作るものなのでそれはそれでいいと思う。あんまりその機会はないけれど。
 話は戻って必要とされなくなったおもちゃが持ち主の信頼を疑うことから始まる。おもちゃ一つ一つがとても愛くるしいので、あぁもしおもちゃに意志があったらこんな思いをして来ているんだなぁと思った。
 一番わくわくしたのは、自販機の中でおもちゃたちが集まっているシーン。菓子パンの自販機のなかを集会所にしてるおもちゃたちが可愛くて、そしてまた子ども心をくすぐる空間が堪らない。映画ごとの世界観って、感動だけがある。自分もその世界の参加者で、そこに出てくる背景、自然すべてに素晴らしさがある。例えば「千と千尋の神隠し」で千が働く湯屋の従業員専用の寝室。もうあそこに行きたい。窓を観ればすぐ海で、みんなが押し込められるような大部屋で、耳を澄ませばすぐ仕事場の忙しさの声が聞こえてきそうな空間。
 あまりまとまりがないけれど、おもちゃと子ども時代についてとても考えさせられるおもちゃへの愛のこもった話でした。
 
友達に面白い漫画、本、映画があるって聞いてとても興味を持ったとする。「じゃあ今度貸すね」って言われて借りる。その時の気持ちはウソじゃないけど、なんとなく手を着けずにいる。そして「そろそろ返してほしいんだけど、もうみた?」って言われた時、「まだみてない」という。申し訳ない気持ちとともに返す。
 こうして私は最近の自分映画ブーム再来するまで、「映画を観るまでは億劫」状態だった。ブームが再来するにいたったのがこの映画。
 暇つぶしとして、疎遠になったレンタル屋へ行って、映画を選ぶとき、一度観て感動したこの作品を選んだ。それは三本の指に入るくらい好きだから。

 この映画の素晴らしさは一回目を観終わった後のバックグラウンドを聞いた時。主演のマットデーモンが在学中に書いた戯曲をもとに、映画監督に自分が出演するという契約のもとにつくられた作品であること。そしてその友人役も学生時代に戯曲を作った実際の友人であったこと。あまり確かな情報をきちんと知っているわけではないので間違いがあるかもしれないけれど、だいたいこんな逸話があったらしい。しかし素晴らしい。
 内容は自分らしく生きるためにはという普遍のテーマ。天才ではあるが心が貧しい主人公。天才を発掘した教授と心の貧しさを見抜いたカウンセラー。彼にしか持っていない才能を育むことを画策する教授と、彼らしくあることを願うカウンセラー、そして友人は非凡であることに対する平凡な人の感情、主人公のウィルにはない重要な視点を与える。
 この映画は本当にありきたりな形容しかできないのが悔しいけれど、誰にでも当てはまる生きることへの問いかけであり、涙した映画だ。 心が震える傑作。
 今では、友人が勧めてくれる映画にはなんの抵抗もなく、すんなりはいりこめる「どんな映画でもウェルカム」な状態。
 イタリア映画からは限りない親の、子への愛の形をみた。無邪気な子供には決して理不尽なものに触れさせない
。でも親はそれと戦っている姿を見せない。これ以外書くことが思いつかないが、本当にこれってすごいこと。でも分かっているようで、たまに見落とすもの。イタリアの文化から、彼らの人間性をもっとみてみたい。