今日は、銀座アートホールで開催中の現代童画会の2026年春季展について書きたいと思います。(会期 3月30日~4月5日)

 

 

銀座アートホールの1・2階すべてが会場ですが、1階のメインの部屋には、現代童画会の顔となる作品が掲示されています。

 

そして、まずはその中央に展示されている、この3名の方の作品を紹介します。

「赤い実」小澤清人 8F 油彩

私が会場に伺ったのは4月2日(木)でしたが、小澤会長は在廊しており、ご挨拶をすることができました。

 

「ベランダで」糸井邦夫 8F アクリル

この作品のモデルは誰でしょうか。以前、糸井副会長は百歳のお母様の作品を発表されていましたが、おそらく、身近な方ではないかと思います。いつか誰かに教えていただきたいと思います。

 

「お気に入りの葉っぱ」多田すみえ 6S ミクストメディア

お気に入りの葉っぱに顔をつけて慈しむ猫ちゃん。多田すみえさんの、ユーモラスで可愛い猫の作品はいつも魅力的です。

 

KIDS KIKE US」有賀忍 8S 板絵

有賀忍先生の「こんなこいるかな」が登場する作品です。

今年、こんなこいるかなは、40周年を迎えましたが、今週からNHKのおかあさんといっしょの中で、久し振りに再登場しています。こんなこいるかなのファンを公言している私としては、とても楽しみに見ています。

 

恐縮ですが、この場を借りて、第1回目(4月6日放送)に登場した「やだもん」が私の部屋のテレビに映っているところを掲載させていただきます。

 

現代童画会の美人画といえば、次の3名の方々の作品です。美人画好きの私としては、いつも楽しみにして拝見しています。

「沈丁花」田中アユミ 6F 油彩

浪漫溢れる田中アユミさんの作品は、登場する女性の魅力はもちろん、その服装、花、蝶など、一つ一つに意味があり、その物語を紐解くのが楽しみです。

 

「届け。」丁子紅子 8P 天竺綿 岩絵具

以前から丁子紅子さんのご活躍は、素晴らしいと思っていましたが、最近はますます発表の機会が多くなり、また、第17回アダチUKIYOE大賞 を受賞されるなど、目を見張るものがあります。

 

Foggy tears」戸井田しづこ 6F アルキド

神秘的な雰囲気の女性が魅力の戸井田しづこさんの作品です。私の部屋にも戸井田さんの作品が飾られていますが、この作品は、優しい表情で、いつもとは少し異なる印象がする作品と思いました。

 

「鬼門」佐藤美絵 8P キリエ

さまざまな故事や物語を題材にしながら、凛とした作品にユーモアを含めて作品を仕上げる佐藤美絵さんの作品です。

「鬼門」と題する作品に、逞しく、鋭い目つきをしている鶏が描かれていますが、おそらくは裏鬼門に位置する鶏が鬼門に睨みを利かしているという作品なのではないでしょうか。

 

「朝まだき」鳥垣英子 8F 岩絵具他

朝まだき…日が明ける前頃の様子をさすことばですが、鳥垣英子さんのこの作品の意味するところは何でしょうか。

単に、その時間帯の暗がりの様子ではなく、夢と現実の境、或いは、この世と向こうの世の境もあるのではと感じる作品です。

鳥垣さんの独特の青が、そうした雰囲気を醸し出しているように思います。

 

Neptune」天野利恵 8F アクリル

狼を描いたら絶品、青年を描いたら魅力がいっぱい、そんな天野利恵さんが「Neptune」を描かれました。

神秘的で逞しい男神が、若々しく描かれ新たなNeptune像ではないでしょうか。

 

「白い馬 黒い馬」コムロレイコ 6S ミクストメディア

さまざまな動物を、独特な色彩と存在感で描き出すコムロレイコさんの描いた馬の作品。

白と黒の2頭の馬が、馬の「優しさ」と「激しさ」といった二面性を表しているようで含意がある作品に思います。

 

現代童画会には、前出の多田すみえさんをはじめ、魅力的な猫を描く方が多くいらっしゃいます。特に、このお三方の猫は魅力的です。

「三月の猫」石澤晶子 4S 油彩 アルキド

 

「夕暮れ」中村あつこ 8F アクリル

 

「小さな春の気配」岡田富士子 6F アクリル

 

「愛しい時の中で」土屋恭子 35×20 テンペラ混合技法

宇宙、時間、子供の夢の世界などなど、様々な想像・空想を創り出す土屋恭子さんの世界です。

 

「のどか」伊藤夏海 6F 油彩

森のなかの子供たち。3人の女の子が語り合う後ろ姿がほほえましく、優しく希望に満ちた世界がここに在るように思います。

白日会展にも出品されるほど写実力がある伊藤夏海さんですが、この作品は、現代童画会らしい暖かい作品に感じました。

 

「願いを乗せて」みのしまかおる 8S アクリル

花や動物、美しく可愛らしい世界が広がる、みのしまかおるさんの作品です。

 

「記念日に」きつないえりこ 8F アルキド

私は、きつないえりこさんの作品を拝見するとき、いつも、マンボウがどこにいるか探すのですが、この作品は、探すまでもなくマンボウが主役の作品でした。

 

「春立つ」川井眞理子 6M 顔彩

魚の舟に、キリンと蜂風の男の子が乗船しています。いつも夢が宝箱のように詰まっている川井眞理子さんの作品です。

 

「花鳥園」松本有可里 四ッ切 鉛筆

私も、掛川花鳥園に行ったことがあります。さまざな鳥や、花々を楽しめま、鳥好き・花好きには魅力な場所です。

 

「旅館ちとせ(別府)の温泉に入るパグ達」荒井克子 6F 日本画

いくら見ても飽きない荒井克子さんの温泉・浴場のパグの作品です。

 

「蒼剋(そうこく)」香椎貴月 8F 日本画

今、私が注目してる香椎貴月さんの作品です。沸き立つような青い薔薇を纏う女性の姿が神秘的な魅力がある作品ではないでしょうか。

 

「八部衆 沙羯羅 (さから)」西川映子 B4 水彩

会場で、この作品をのぞき込んで拝見していると、会場当番だった西川映子さんに声をかけていただき、お話をすることができました。

西川さんの作品を初めて拝見するのですが、奈良興福寺の八部衆の沙羯羅に取材したこちらの作品は、沙羯羅のキャラを怖ろし気の要素を加味しながら、可愛く、また、美しく描かれている面白い作品と思いました。

西川さんの他の作品も拝見したいと思いました。

 

以上、私が好きな作家さんの作品中心の紹介、感想になってしまいましたが、現代童画会らしい作品をとても楽しませていただきました。