3月29日の土曜日、画廊巡りの最後に、銀座の画廊 美の起原で開催中の「樋口鳳香・墨美神®︎展~風の記憶」に行ってきました。(会期3月28日~4月3日)
樋口鳳香さんは、伝統の水墨画の手法を独自に発展させ、『墨美神®︎』という美神を描くなど、水墨画による美人画を描かれています。
私も趣味で水墨画を習ってはいますが、その表現には目を見張るものであり、色々とご本人にお話を伺ったものの、謎は多く、私にはその解説は難しいのですが、とにかく、作品の紹介していきたいと思います。
「風美神雷美神」水墨画(越前白麻紙・青墨)画:525×375、軸:1230×650mm(+軸先700)
この作品は、現代水墨画協会が主催する第63回現水展において協会賞を受賞した作品のもととなった作品とのことです。
風神、雷神を美神で描いたもので、墨で描かれた美神の姿やその周りの風などの渦の様子には見入ってしまいます。
「墨童雷神」水墨画(越前白麻紙・青墨)F5
この作品は、「風美神雷美神」を描く際に、試行錯誤のなかで、雷美神をより小さな女の子(童)として描いたものです。したがって、その題も「墨童雷神」となっています。
結果として、手足が長く体が大きい方がより迫力が出て、風神・雷神に相応しいという趣旨のお話を伺いました。
「プリマベーラ(春)」水墨画(正絹・青墨)(画:525×375、軸:680×330mm(+軸先380)
着物の生地に、桜の下に美神が描かれた作品です。
着物の生地にもともと織り込まれた柄や景色を活かしており、複雑な優美さを醸し出している作品ではないでしょうか。
「桜巫女」墨画淡彩(越前白麻紙、青墨、顔彩、アクリル)F2
墨に、顔彩等で色彩を加えた作品。
巫女の神聖さ、凛々しさ、美しさ、そして春の風を感じる作品です。
「水の杜」墨画淡彩(伊予麻紙・墨、アクリル)F4
神社の池に住む神聖なナマズ(私の想像)と巫女の姿を描いた作品です。
ややおどろおどろしいなナマズと、美しい巫女との対比が面白い作品です。
「夏至の潮騒」水墨画(越前白麻紙・青墨)裂:正絹帯 F30・軸:1500×746mm(+軸先800)
葛飾北斎の「蛸と海女」のオマージュの作品。
女性の流れるような髪や肢体と、蛸の足が絡み合い様子を墨で描くということが、どのような技法で描かれているかのか謎でもありますが、流麗な姿に引き込まれてしまう作品です。
会場には20点を超える作品が展示されており、墨美神の世界を堪能することができました。
最後に「美の起原」のHPアドレスを掲載します。








