昨日、銀座の画廊 SASAI FINE ARTS で開催中の「伊勢田理沙展 なんとなく なんとなく」に行ってきました。(会期4月11日(金)~26日(土))
伊勢田理沙さんは、白日会を中心に活躍されており、私のブログでもこれまで度々取り上げさせていただいています。
彼女の作品では、決して奇をてらわない静逸で上品な世界が描かれているとともに、猫好きが作品にストレートにあらわれているのが特徴といえます。
早速、作品を紹介させていただきます。
「春待月の気付き」8M(27.3×45.5㎝)キャンバス・油彩
木立から漏れる、春の気配を感じる柔らかな光と緑を背景にして、女性が三毛猫柄の布を顔の前で両手で抱えています。
その光の中に春、新しい季節の気配を感じているように思います。
この目が大きな女性は、新しいモデルさんとのこと、新鮮な印象を感じるモデルさんです。
「なんとなく なんとなく」12号変(60.6×32.9㎝)パネル・綿布・白亜地・油彩
落ち着いた青系の洋服の女性が、左側の窓から差し込む光に向かい、カメラを抱えながら外の様子を見つめています。
私の想像…、外に見える木々を見て写真を撮ろうとしたら、珍しい野鳥が来て枝の上で遊んでいる様子に思わず見とれてしまった。そんなことを感じる作品です。
この作品は、画廊の特等席、奥の正面にこのように飾られています。
ちょうど、顔と顔が向かい合うように飾られている作品はこちらの作品です。
こちらの作品は、題名は残念ながら私の写真が焦点が合わずピンボケになって読み取れなかったのですが、以前伊勢田さんが2021年10月に二人展を行った田口由花さんをモデルとした作品です。
色白で華奢で繊細な印象の田口由香さんの顔の表情や、風にそよぐ髪に添えられた手の表情など、こちらも魅力満載の作品です。
2021年10月の二人展の記事を紹介しておきます。
「いつまでもいつまでも」
こちらの作品は、伊勢田さん本人をモデルとしたいわば自画像です。
抱いている猫は、伊勢田さんが飼われている二匹の愛猫グリとグラのうち、グラになります。
グラは男の子で、ずっしり重め、伊勢田さんに抱かれてご機嫌な様子が伝わる作品です。
以前の伊勢田さんの個展で、グリとグラの作品が数多く展示されたことがあり、その際の次の作品が私の手元にあります。
(今回の展示作品ではありません)
左がグリ、右がグラです。グリは、女の子で最初からいた子。そして、あとから来た男の子のグラが、おそるおそるグリの尻尾の匂いを嗅いでいるところを描いた作品です。
今回も次のような猫の作品が展示されています。
「待春」6P(40.9×27.3㎝)パネル・綿布・白亜地・油彩
「猫梅の懐吉」4S(33.4×33.4㎝)キャンバス・油彩
また、伊勢田さんの作品には、生の猫だけではなく、様々な猫グッズがさりげなく登場します。
今回のこちらの作品には、猫の置物が登場しています。
「ちょっと待ってね」20F(72.7×60.6㎝)パネル・綿布・白亜地・油彩
穏やかな日常生活を描いたこうした作品も、伊勢田さんの作品の魅力の一つです。
さて、今回は伊勢田さんの作品にはあまりなかった花を描いた作品が展示されています。
その中の一つがこちらです。
「山茶花に降りつむ雪は」3P(19.0×27.3㎝)パネル・綿布・白亜地・油彩
真冬に咲くサザンカの花、その山茶花に雪が降り積もる様子を描いた作品です。
折り重なる青々としたサザンカの肉厚の葉に雪が光り、そして一輪の赤い花が彩を添えています。
単に山茶花の花を描くのではなく、サザンカの花を通じて、幻想的な冬景色が描かれているように思います。
伊勢田さんの新境地が感じられる作品です。
この日、伊勢田さんも在廊されており、久し振りにお話をしましたが、来客も多く、作品自体のお話はあまりご本人から直接うかがうことができなかったように思います。
ただ、作品からいろいろ思いを馳せることができ、楽しませていただきました。
最後に、SASAI FINE ARTSさんHPアドレスを掲載します。












