昨日、9月27日の土曜日、銀座の画廊 SASAI FINE ARTSで始まった「福田季生展ー風に吹かれてー」に行ってきました。(会期 9月26日(金)~10月11日(土) 日・月休廊)
福田季生さんは、京都を中心に活躍されている日本画家で、私が初めて拝見した作品は、8年前の第1回新日春展に出展された「花ごもり」という作品でした。黒い生地に紅い椿の花が描かれた衣を纏い、うたた寝する少女の作品は、上品でかつ色鮮やかで大変印象的でした。
その後、毎年の新日春展や日展、銀座で開催されるようになったグループ展や個展を拝見し、その作品に魅了され、これまで私のブログで幾度となく紹介させていただきました。
銀座での個展は3年ぶり、久し振りに福田さんにお目にかかり作品を堪能させていただきました。
それでは、作品を紹介させていただきます。
「風に吹かれて」30F(72.7×90.9㎝)絹本彩色
異なるとんぼ柄の浴衣姿の二人の女性が、向き合って、シャボン玉を吹いています。
シャボン玉のたなびき方から、向かって左から右に風が流れているのがわかります
夏の夕暮れ、そよぐ風にシャボン玉が漂い、空にはトンボが飛んでいることが想像されます。
絹に描かれた透明感のある空気感、微妙な色合いが季節の情感を表現しているように思います。
今回の個展は、副題に「風に吹かれて」とあり、季節を彩る風がテーマになっており、この作品が象徴的な作品といえるのではないでしょうか。
「ビードロ」4F(33.4×24.3㎝)絹本彩色
トンボ柄の浴衣を着た夏の日、お祖母ちゃんの箪笥の上段の引き出しにしまわれた綺麗なビードロを取り出し、そっと吹いてみた少女の姿が想像されます。
さて、吹いたビードロはどんな音が出たのでしょうか。
「深秋」 8P(45.5×33.3㎝)絹本彩色
秋深く、紅葉したもみじが舞う季節に、振り袖姿に盛装した姿を描いた作品です。
凛とした日本女性の着物姿を、日本画らしい透明感を感じる美しい作品です。
「初雪」8P(45.5×33.3㎝)絹本彩色
和傘を傾け、ひらひらと落ちてくる初雪に、空を見上げ、掌を差し出して、その感触を確かめようとしています。
和傘に和装、季節感のある日本画の伝統を尊重し、表現している福田季生さんならではの作品ではないでしょうか。
「桜の頃」10F(53.0×45.5㎝)
春、桜の季節。
桜の花に加え、明るく艶やかな着物からも春を感じることができます。
女性の髪のたなびき方からすると、女性の正面から穏やかな春風がそよいでいることがわかります。
ただいま紹介した作品から、季節の花や植物、着物の柄に加え、季節の「風」が生み出す空気感が、絹本彩色という日本画の手法により情感深く感じることができるのではないでしょうか。
なお、会場には、昨年4月に開催された第8回新日春展に出展されたこちらの作品が展示されています。
「二人」80P(145.5×112.1㎝)綿布彩色
浴衣の柄が美しい二人の女性がテーブルを囲んでいます。
丸いテーブルを正円に描いた大胆な構図が大変面白い作品です。
以上、作品の一部を紹介させていただきましたが、風を通じて、四季の魅力を感じることができる作品展と思いました。
参考に、福田季生さんの過去の個展等に触れた私のブログを紹介させていただきます。
最後に、画廊 SASAI FINE ARTS のHPアドレスを掲載してきます。











