銀座中央ギャラリー(奥野ビル3315)で開催中の曽金個展「楽園日和」に行ってきました。(会期72()74())

 

曽金(ソ キン)さんは、中国の湖北美術学院中国画専攻を卒業し、公立学校の美術教師の経験を積んだ後、日本に留学して、今年の春、熊本の崇城大学大学院芸術研究科日本画専攻を卒業されました。今回の個展は、これからの日本で画家として本格的にスタートするうえでの最初の個展とのことです。

 

私が、曽金さんにお目にかかったのは、今年4月、東京都美術館で開催された日春展の会場で、崇城大学の佐藤和歌子さんにご紹介いただいたのが最初で、今回、曽金さんから個展のご案内をいただき、初めて作品を拝見する機会を得たところです。

 

それでは、早速、印象に残った作品を紹介させていただきます。

まず、会場正面の二つの作品です。

 

右の作品です。

Okinawa72.7×60.6㎝ 雲肌麻紙、岩絵具、銀箔

全体的をみると、白い画面に、ところどころに散りばめられた緑や青に加え、仄かなピンクの暖かい色彩が、優しい画面を創り出しています。

一つ一つ描かれているものを追っていくと、中央の下部に車が走る道路があり、南国の木が街路樹のように茂っています。道路の横の歩道でしょうか、左下には人々が和みながら歩いているのが分かり、多くの建物が描かれていることもわかります。

ここには、アメリカの雰囲気が充満する沖縄の街並みが描かれています。

 

左の作品です。

Karuizawa Highlands軽井沢高原」53×46㎝ 鳥の子紙、岩絵具、彩色箔、アクリル

こちらの作品には、緑が溢れる森のなかに、木造の別荘が描かれています。

淡い緑、爽やかな緑、深い緑が光を放つように散りばめられた画面に、淡いピンクに森の命を感じさせます。

 

別荘地の軽井沢の風景を、このような表現で情感溢れる作品に仕上げるところに、曽金さんの独自性・独創性を強く感じます。

 

会場には、曽金さんの制作にあたってのコメントが貼り出されており、それによると、今回の個展のテーマである「楽園日和」とは、どこか遠くにある理想郷ではなく、何気ない風景の中にふと見つかる小さな幸福のことであり、曽金さんが描くのは、日常の中で出会った風景やものを対象とし、制作の時間に感じる喜びや心の安らぎを画面に重ねている‥‥といったことが書かれていました。

 

他にも、風景を題材とした作品が数多く展示されています。

 

その中にはこんな作品があります。

FUZI Q18×14㎝ 雲肌麻紙、岩絵具

富士山を背景とした富士急ハイランドを題材とした作品。

楽しい思い出を感じさせる作品です。

 

Playground 遊び場」18×14㎝ 雲肌麻紙、岩絵具

公園の遊具で、楽しそうにに遊ぶ子供たちを題材にした作品です。

幸福感が溢れる作品ではないでしょうか。

 

そして、曽金さんの可愛らしさを象徴するのがこちらの2つの作品です。

Puppy Parfait わんちゃんパフェ」18×14㎝ 雲肌麻紙、岩絵具、彩色箔、アクリル

イチゴに囲まれた可愛いわんちゃんパフェ、曽金さんが大好きなものが作品になりました。

思わず微笑んでしまいます。

 

Puppy Shaved Ice わんちゃんかき氷」18×14㎝ 雲肌麻紙、岩絵具、彩色箔、アクリル

こちらはイチゴだらけの山盛のわんちゃんかき氷です。

 

日常的な身の回りの風景やものを対象としながら、曽金さんの独自で、独創的な世界を楽しめる作品たち、じっくり味わうと幸福感溢れる作品に感動すら覚えました。

 

今後の曽金さんの成長と活躍がとても楽しみに感じる曽金個展「楽園日和」でした。

以上です。

 

(さまざまな手作りのグッズも展示されています。)