一昨日の4月20日、土曜日になりますが、銀座の画廊「美の起原」で開催されていた「樋口鳳香・墨美神®︎展~春の果て」に行ってきました。この日は会期の最終日でした。

 

樋口鳳香さんは、伝統の水墨画技法を独自に発展させた『墨美神®︎』を描かれており、以前、画廊「美の起原」で打ち合わせをされている際、ご挨拶を申し上げ、今回初めて、個展で作品を拝見し、ご本人にも再度お目にかかることができました。

 

まずは、作品を一点、紹介します。

「ほどける眉」 墨画淡彩<墨美神®︎着物カルトナージュ額装>

越前鳥の子紙、青墨、アクリル F3額装裂地:正絹 丹後ちりめん

単純に言うと、水墨画で描いた美人画です。

しかし、樋口鳳香さんは、伝統的な水墨画の技法をもとに独自で研究を重ね、制作した美人画を「墨美神®︎」と名付けています。

技法的なことは私から申し上げることは難しいですが、繊細で神秘的な作品の魅力を作品の写真をもって少しでも感じていただければと有難いと考えています。

 

「龍飛鳳舞~美貌の天瑞シリーズ~」水墨画<墨美神®︎掛軸>

越前白麻紙、青墨 軸:約1170×790mm 画:約600×425mm

この作品は、昨年、第62回現水展において現水展賞を受賞した120号の「美貌の天瑞」を縮小し、掛軸としたものです。

龍と鳳凰を題材とした墨美神®︎です。

 

また、こちらの作品は風神雷神を題材とした作品です。

「風美神雷美神~美貌の天瑞シリーズ~」水墨画<墨美神®︎掛軸>

越前白麻紙、青墨 軸:約1170×790mm 画:約600×425mm

 

「水なき空に立つ波」水墨画<墨美神®︎着物カルトナージュ額装>

越前白麻紙、青墨 F6額装裂地:正絹 丹後ちりめん帯地

こちらの作品は、水墨画らしい勢いと、激しい動き・流れに美しさを感じる作品です。

 

「春の果て」<墨美神®︎きものタペストリー掛軸>

越前白麻紙、青墨 軸装裂地:正絹 本泥染西陣織 軸:約1170×840mm 画F20号

こちらは、葛飾北斎の『蛸と海女』のオマージュとのこと、古典ともいえる作品からこうした個性的な作品を創り出すことが素晴らしいと思います。

 

樋口鳳香さんの作品を言葉で説明することは、私にはまだまだ難しく言葉足らずになりました。

興味のある方は、美の起原のHPアドレスと、樋口鳳香さんのアメブロの個展終了の記事を紹介しておきますので是非ご覧いただければと思います。

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