今日は、現在横浜中華街にある画廊 art Truth で開催中の、「鳥垣英子展 花笑うとき」に行ってきました。(会期4月8日(月)~15日(月))

 

会場に昼過ぎに着くと、鳥垣英子さんと現代童画会でお見かけする川井眞理子さんがお話をされていました。

鳥垣さんにお目にかかるのは、2020年7月のart Truthでの個展以来ですが、作品は現代童画展で拝見していたので4年近くお目にかかっていないという感じはありませんでした。

また、川井眞理子さんは、私が一方的に存じ上げていたところ、すぐに打ち解けていただき、いろいろお話をすることができましたし、最後は記念写真も撮っていただきました。

 

それでは、早速作品を紹介させていただきます。

「花散里」岩絵の具・箔・アルキド F10/45.5×53㎝

虹のような鮮やかなオレンジを背景に、白い花が描かれています。

鳥垣さんの作品には、以前から色彩の魅力を強く感じていましたが、特にオレンジと青・藍は印象に残っています。

この作品は、鳥垣さんらしいオレンジ系の色彩が魅力の作品です。

 

「此処から」岩絵の具・水干・アルキド F0/14×18㎝

こちらも力強いオレンジがかった赤い花の作品です。

この花は、花弁がたくさん溢れるチューリップを描いたもので、球根から出た根も描きかったとのお話をされていました。

生命感あふれる色彩が目を引く作品です。

 

「さんぽみち」岩絵の具・アルキド F4/24.2×33.3㎝

家の近くの散歩道に咲く花、黄色のタンポポや紫のスミレでしょうか、ありふれた花々が輝くように目に留まることがあります。

この作品は、まさにそうした印象を描いた作品に思います。

黄色い花が目に飛び込んできた瞬間が目に浮かびます。

 

最近の鳥垣さんの作品によく登場する「花鳥」の作品も展示されています。

「花鳥1」岩絵の具・銀箔・水干 15×10㎝

 

「花鳥2」岩絵の具・銀箔・水干 15×10㎝

私の印象では、鳥垣さんの「花鳥」は、どちらかというと花の印象の方が強かったのですが、今回の作品は圧倒的に小鳥の可愛らしさが勝っており、鳥好きが楽しめる作品と思いました。

 

「夏めく」岩絵の具・水干・アルキド M20/72.7×50㎝

この作品は、これもまた鳥垣さんの作品の魅力である、青若しくは藍の色合いが印象的な作品です。

夏を感じる道端の花々、そして蝶、カマキリの姿も見えます。

涼しげな夏の風景が目に浮かぶ作品です。

 

「風の音」岩絵の具・水干・アルキド SM/22.7×15.8㎝

この作品も青・藍の作品。

やはり涼し気な風を感じる作品に思います。

 

こうして作品を拝見していくと、花の種類はもとより、色彩により、季節の印象や空気感が描かれていることを感じます。

花を描くということは、こういうことなのかと思いました。

花にとって、季節や空気が最もふさわしいとき、正に花は笑うかのように輝きを放ちます。

それが今回のテーマ、「花笑うとき」に通じると感じました。

 

鳥好き、花好き、鳥垣さんの色彩が好きな私にとって、大変楽しめる作品展でした。

 

最後に、画廊 art TruthのHPアドレスを掲載しておきます。

横浜元町中華街 ギャラリー art Truth (art-truth.net)