今日は、私が毎年楽しみにしている現代童画展を拝見しに、上野の東京都美術館に行ってきました。
今年は、第46回で会期は11月10日（火）～15日（日）になります。
年を重ねるごとに、見たい作家さんが増えてきて、目を皿のようにして、会場をくまなく歩きました。
まず、受賞者一覧（一部ですが）です。
会場第1室の風景です。小澤会長がいらっしゃいます。
今年の現代童画大賞は、切り絵の佐藤美絵さんが受賞されました。
受賞作品です。
「足柄山御殿」 佐藤美絵 切り絵 130.3×291
伝統的な絵巻を見るような佐藤美絵さんの作品は、いつも素晴らしので、当然といえば当然の受賞と感じます。
足柄山御殿と題したこの作品をよく見てみると、絵のほぼ中央部にこんな登場人物がいました。
小さな金太郎が、葉っぱのボードで波乗りをしていました。
さて、会場に入ると、丁子紅子さんが、すぐに私に気が付いてくれて、笑顔で挨拶をしてくれました。
丁子紅子さんの作品です。
左の作品は、「清浄に咲く華。」 80M 日本画
右の作品は、「果てに染まぬ華。」 80M 日本画
丁子紅子さんから、伺ったのは青と赤を意識して書かれたということ。
表と裏。光と闇。両面性。生と死。・・・様々な言葉が浮かぶ深淵な作品ではないでしょうか。
そして、今年も丁子さんにお願いして写真を撮らせていただきました。
続けて、レディーファーストで何点か紹介します。
「甘き絶望」 戸井田しづこ アルキド
神秘的な女性を描く、戸井田さんの作品ですが、今年も一層、深みを増した視線で私の心に語り掛けてきます。
「金夏銀花」 鳥垣英子 150M ミクストメディア
先に拝見した個展のテーマと同じ、鳥と花をテーマにした作品です。背景の青、手前のオレンジ、白と黄の花。
それぞれの深い色彩が調和した美しい作品と感じました。
「心の原風景 やまとの花」 池田ヒロミ ミクストメディア 110×197
池田ヒロミさんの、春、桜、花の作品は本当に素晴らしいと思います。
続いて、ベテランの先生方の作品です。
この4名の方々の作品は、それぞれにこの童画展に欠かせない私が大好きな作品です。
「パリの空の下」 小澤清人
5枚の作品のうち、中央の作品です。
会場で、小澤会長とは、会釈だけのご挨拶しました。
「空海」200 アクリル、「遣唐使船」 立体 糸井邦夫
「噴花香風」 有賀忍 油彩 91×145
会場に、有賀先生がいらっしゃいましたが、他の方々と熱心にお話をされていたので、ご挨拶をしそびれてしまい、申し訳なく思っています。
「Time-Beetle」 アクリル・エアーブラシ100号、「Time-Beetle」 立体 中村景児
絵画も立体も、主役は、背中が時計のカブトムシです。
それぞれのベテランの味。でも、いくつになっても若々しい感性を感じます。
続けて、私が好きな作家さんの作品です。
「robin-黄昏－」 田中アユミ 油彩 81×62.5
大正ロマンを感じる奥ゆかしくて、凛々しい作品です。
犬と狼の作品を続けます。
「安全湯で踊るパグ犬」 荒井克子 60S 日本画
本当に楽しいパグたちの世界です。そう、パグ犬と言えば荒井さんです。
そして、立体も。
「立体パグ7号」 荒井克子
左「雷狼」 右 「風狼」 50F 天野利恵 アクリル・アルキド 会員佳作賞受賞
精悍な二匹の狼。
天野利恵さんが飼われている可愛い2匹のワンちゃんと、その姿は少し違うかもしれませんが、犬に対する深い愛情を感じます。
「白狼と黒狼のお話し」 竹内香ノ子 オイルパステル・金粉・ニス 91×220 会員佳作賞
竹ノ内さんのフェイスブックでは、チェロキーインディアンの老人が孫に語った悪い狼と善い狼の話をもとに、いろいろ考えて、見つめあう仲良しの白と黒の狼を描いたとのこと。
いろいろ考えての部分は、ご本人にお尋ねください。
そして、犬（狼）の作品の4番目は、私が病みつきになっているコムロレイコさんの作品です。
「愛犬マルさん」 コムロレイコ アクリル・ミクストメディア 60M
こちらは、コムロさんの愛犬マルちゃんを描いた、可愛すぎる作品です。
あと数点、紹介します。
左 「命を乗せ「逝く」」 、右 「命を乗せて「来る」」 
美濃口かおる 80Mアクリル
生まれてくること、亡くなることを2枚の作品で描いています。
哀しさを優しく描いた作品に感じました。
「赤鼻のトナカイ」 さえサエコ アクリル 50F
いつも明るく、夢のある作品を描くさえさんの今年の作品は、クリスマスの暖かさと夢をテーマにした作品でした。
女の子がトナカイであることが可愛い！と思いました。
「Heal the world」 sio. アキーラ 50M
マイケルジャクソンの世界の平和、子供たちの幸せを願った歌 「Heal the world」 をテーマにした作品。（ではないかと思います。）
いつも、エキゾチックな子供や女性を描いている sio.さんのハートが伝わる作品ではないでしょうか。
左の作品 「こっちにおいでよ」 佐藤千鶴 30F アクリル 新人賞
拡大します。
動物たちが花に包まれて楽しそうにしています。
やさしく、楽しい作品です。
右の作品は、「君に花束を」という、花束を持った恐竜の作品です。
以上、とりあえず、今日はこの程度にしたいと思います。
まだ、ブログに残しておきたい作品が、残っていますので、少し時間をおいて、続きを書きたいと思います。