今日は、仕事の帰りに、私の職場から徒歩5分程度、横浜のJR石川町駅の近くにある画廊ギャラリーアークにおいて始まった、行晃司展「LIGHT」に行ってきました。(会期 10月15日(木)~10月24日(土))
このギャラリーアークで、行晃司さんの作品は、グループ展で度々拝見しますし、個展は、二度目になります。
前回の個展は、昨年の1月でしたが、その時の私のブログはこちらになります。
〇行晃司展「indoor」(於 Gallery ARK)に行ってきました。
今回の作品展で最も目をひくのは、DMにも使われたこちらの作品です。
「生ける」 油彩 P15
清楚な印象の若い女性が持つ赤いコップ状の容器に、花が生けられています。
女性の前方から、光が当てられており、手に持つ容器の「影」が自然に女性のお腹あたりにできています。
光は、女性の顔や首、胸元、服、そして、赤いポット、フランスパンなど、一つ一つに「影」を結んでいます。
静かな時が、この重厚な空間に流れており、それを演出するのが、今回の作品展の表題にある「LIGHT」であることが感じられます。
これまで拝見してきた行晃司さんの作品の魅力が凝縮されている作品ではないでしょうか。
今回の作品展では、この作品に代表されるようなこれまでの行さんの清楚で重厚な作品が何点かありますが、その一方で、これまでとはモデルも作品の印象も全く異なる作品や、「LIGHT」というテーマにこだわった作品が展示されているように思います。
「芽吹く」 油彩 F4
白い百合、そして、その百合に対峙するかのように若い女性の横顔が描かれています。
百合と若い女性をこのような構図で配置することは、何か難しさも感じますが、とても興味深く、新しい可能性を感じる作品ではないかと思います。
さて、この作品もそうですが、せっかくの素晴らしい作品ですが、明るい室内において写真を撮ると、ガラスが鏡のようになり人の姿や背景が反射してしまいました。
他にも、何枚か写真を撮りましたが、どれもこれ以上に私のマスク姿が映りこんでしまいました。
ギャラリーアークのホームページには、今回の出展作品リストが掲載されていますので、是非とも、こちらをご覧いただき、さらには、画廊にまで足を運んでいただければと思います。
最後に、もう一点紹介させていただきます。
「蜜柑」 油彩 SM
冬、暖かい部屋で、この甘い蜜柑を食べたくなります。
今回の作品展は、行晃司さんが新たな高みに踏み出そうとする分水嶺になるのではないかと感じさせる作品展でした。
以上です。