今日は、都心に出て、すぎうらひろあきさんと、丁子紅子さんの作品展を見てきました。

すぎうらさん作品展は、ブログに書きましたので、今度は、丁子さんの作品展について書きたいと思います。

 

まず、会場ですが、銀座の「ぎゃらりぃ朋」という画廊になります。

JR有楽町駅から4分、私は、地下鉄の銀座駅から歩いて行きました。

 

2階の会場に入ると、数人のお客さんがいらっしゃって、大変活気がある会場です。

丁子さんもいらっしゃって、初めて、挨拶を交わしました。

とはいえ、ブログ等でこれまでコンタクトをとっていたことや、これまで何度も作品展を拝見したたこと、横浜の画廊art Truthの店主にしうみさんから色々とお話を伺っており、はじめてお話をした感じではありませんでした。

丁子さんも、また、大変明るく、快活で、丁寧な方で、若くして実績を重ねてきただけの貫禄さえも感じました。

 

少し作品を紹介しましょう。

「しずまる。」という作品

丁子さんが描く、美人画です。

黒髪に、赤い唇、風と色香を感じさせる白い羽毛、今、丁子さんが描く美人画です。

最近、丁子さんの描く女性の視線が、とても気になります。

今日、ご本人の話によると、絵を描くとき。題を先に決め、そのイメージの作品を描いていくとのことでした。

「しずまる。」という作品・・・

女性の、横顔の視線か、静かに此方を見つめています。この視線は、おそらく丁子さんの作品の中で重要な意味合いがある・・・・、この視線の持つ丁子さんが描く女性と会話し、思いを巡らす、そうした楽しみ方が出来るのが丁子さんの作品だと思います。

 

そして、今回の案内状の作品です。

「あなたへ。」という作品

此方の作品の女性の視線は、三つ編みの長い髪の先、結んだ赤い糸の方向を見ています。しかし、よく見ると、視線は、虚空をみており、物思いに耽る表情をしています。

赤い糸は、人との絆を感じさせます。そして、女性の表情からは、心に秘めた人を思う印象がしてきます。

それが、この作品、「あなたへ。」という作品です。

 

会場では、この作品は、このように展示してあります。

手前が、この「あなたへ。」という作品です。

そして、花の絵を挟んで、向こう側の作品と向かい合わせになっています。

向こう側の作品です。

「わたしは、」という作品

この作品も、手に赤い糸を持っており、あたかも、「あなたへ。」の作品と対になっているようです。

 

丁子さんは、とても言葉を大切にされています・・・、のだと思います。

前の作品が、「あなたへ。」と句点で終わっていることに対し、この作品、「わたしは、」は、読点で終わっており、「わたしは、」に続く言葉が余韻として、感じられます。

丁子さんは、画家でありながら、詩人の感性を持つ方と思いました。丁子さんは、「わたしは、」のあとにどのような言葉をイメージしていたのでしょうか?

 

今回、花の絵が3枚展示してあります。

その中の1枚がこの絵です。

「ゆるすとき。Ⅱ」という作品

この花は、アネモネを題材に、他の花の要素も加味しているとのことでした。もう一つの絵が、同じような花で赤い花の絵であり、どちらも大変魅力的な作品です。

丁子さんの花の絵を拝見するのは、初めてで、丁子さんも新しい挑戦で花や他の絵も描いてみたいとおっしゃっていました。

作家の感性により、花の絵も様々な表情が出てくるものですので、丁子さんの花の絵も、今後楽しみです。

 

この青い花の絵の題が、「ゆるすとき。Ⅱ」でしたが、もうひとつ、同名の作品がありました。

 

「ゆるすとき。Ⅰ」という作品

 

この2つの絵を見て、その共通点を見いだすのは、さすがに難しく、丁子さんに、この2つの絵が同じ名前であることを聞いてみました。

すると、この作品は、ほぼ同じ時期に描いた作品であり、共通の気持ちを込めて描いた作品であるとのお話しを頂きました。

題名を気にしなくても、丁子さんの作品は十分魅力的ですが、その作品の題名を見ながら、絵を見ると、新しいものが見えてくるような気がして、創造が膨らみます。

 

このほか、数多くの魅力的な作品を展示しています。

会期は、今日が初日、6月17日(土)までとなっています。

 

最後に、人気者の丁子さんは、鑑賞に来られたお客さんにせがまれ写真を撮っていましたので、私も、それに甘えて、ご本人の写真を撮らせていただきました。

ちなみに持っているのは作品集です。

 

ご覧の通り、お若い作家さんです。更なる飛躍が期待できる作家さんで、今後が楽しみです。

 

最後にぎゃらりぃ朋のホームページを紹介しておきます。

http://www.geocities.jp/gallerytomo1998/