今日、仕事が一段落し、合間が出来たので、午後から休暇を取って、山種美術館(東京都渋谷区広尾)で開催されている、「日本画の教科書」京都編ー栖鳳、松園から竹喬、平八郎へーを見に行ってきました。

 

この特別展は、山種美術館のコレクションを代表する日本画を厳選し、京都画壇と、東京画壇と二回に分けて展示をする企画で、今回は、京都画壇の作品50数点が展示されています。会期は、12月10日から来年の2月5日までとなっています。

 

まず、今日の特別展のチラシと、購入した山種美術館の図録、そして絵はがきです。

 

年末の忙しいとき、わざわざ、この特別展に行きたかった最も大きい理由は、日本に於ける猫の絵の最高峰とも言える、竹内栖鳳(せいほう)の「班猫(はんびょう)」が見たかったからです。

 

竹内栖鳳は、近代を代表する画家であり、「西の栖鳳、東の大観」と言われ、京都画壇の筆頭に上がられる画家で、1924年に描いた「班猫」は重要文化財に指定されています。

日本画に接し、また、ここのところ、様々な猫の絵に接し、自然とその存在を知るようになり、写真では見たことがあったのですが、見る機会はまだありませんでした。

 

山種美術館の受付をし、展示室のある地下に降りていくと、その絵は、入り口正面に展示されていました。

ここでは、購入した印刷した絵を、携帯で撮った物を掲載させていただきます。

 

この絵を見たときの印象、インパクトは凄い物がありました。でも、これはなかなか自分の言葉では語れない。そこで、ここでは、図録の解説を引用させていただきます。

 

図録の解説では、「栖鳳は、丹念な写生を基礎に迫真性を備えた動物表現を得意とした円山四条派の流れを汲み、その伝統を受け継いだ画家である。京都画壇の伝統に学びながら、対象の実物観察と徹底した写生に重点を置き、猫が身体を舐める仕草や一瞬見せた表情を的確に切り取って絵にしたところに栖鳳の近代性が見て取れる」とあります。

また、竹内栖鳳の描写力を評して、「動物を描けばその体臭までも表す」と言われたそうです。

本当に、この絵を見ることが出来て、幸せです。

 

このほか、素晴らしい絵をたくさん見ることが出来ました。

同じ栖鳳の「鴨雛」(昭和12年頃)という作品です。図録の絵です。

実に、かわいらしく、生き生きと描かれています。

 

鳥の絵でもう一つ、いいなあと思ったのが、菊池芳文「花鳥十二ヶ月」(二月)の絵です。

これは、絵はがきです。

この方の、花鳥画は、素晴らしいと思いました。この鳥の絵も、やさしく自然にその姿が描かれていると思いました。

 

また、今回凄いと思ったのは、村上華岳「裸婦図」(大正9年、重要文化財)です。

次の絵は、図録の絵です。

この作品も、実物を前にすると、この妖艶であり、神秘的な裸婦像に魅了されてしまいます。

図録の冒頭に「画家自身によれば、人間永遠の憧憬の源であり理想の典型である「久遠の女性」を描いた作品」とあります。

 

このほか、上村松園の作品が何点か展示されていました。

「新蛍」(昭和4年)という作品。図録の写真です。

 

また、「砧」(昭和13年)という作品。

 

特には解説しませんが、「新蛍」は蛍を見る目線、「砧」は離れた夫を思い遠くを見る目線、それぞれの目線に、物語と女性の魅力を感じることができる作品と思いました。

 

ごく一部の作品の紹介でしたが、今回の特別展、日本画好きの私にとって、何とも贅沢な特別展でした。