春先から、初夏にかけて、続けて雛を育てた、セキセイの夫婦のセイちゃん(雌)とキイちゃん(雄)、1+4匹の雛を捕りだしたら、もう、しばらくは子育てしないだろうと思い、巣箱をそのままにしていました。


セキセイの子育てに対する経験が、これまでなかった私は、これから多くの経験を得ることになります。


まず、2匹の親たちは、再び、空となった巣箱の中に入り浸りとなり、また、卵を産み、温め始めました。

そして、2匹の緑色の雛を育てあげました。


この2匹を取り上げると、また、卵を産んで育てるのではないかと思い、この2匹は、取り出さず、親鳥に任せることとしました。ちなみに、名前を、ロク(6)ちゃんと、ナナ(7)ちゃんと名付けました。


2匹が巣立ちした後、しばらくは、平穏に過ごしていたのですが、やがて、母のセイちゃんが、ロクちゃんをくちばしで、つつくことが目立つようになりました。


そして、ある日の夜中に事件は起こりました。


夜中、鳥たちが、騒いでいるようでしたが、あまり気にもとめず、そのままにしていました。


朝、のぞき込むと、籠の中のあちこちに、血がついています。

そして、ロクちゃんの姿が見つかりません。

キイちゃん(父親)が、稀に、鳥かごの入り口をうまく開けて出ることがあったので、周りを探してみると、カーテンの下で、ロクちゃんが、冷たくなっているのが見つかりました。

足にかなり血がついているので、出血死か、ショック死か、いずれにせよ、犯人は母鳥のセイちゃんに間違いありません。


後で分かったのは、巣立ちした鳥をいつまでも親と一緒にしていると、こういうことが起こりうるらしいです。


ここで、ナナちゃんを、取り出せば良かったのですが、セイちゃんもナナちゃんに対しては、あまり攻撃をしていなかったため、しばらく3匹を一緒にしていました。


すると、しばらくすると、再び、セイちゃんが、ナナちゃんをつつくようになってきました。

ただ、様子を見ていると、セイちゃんが、ナナちゃんをつつこうとすると、父親のキイちゃんが、その間に入って、つつくのをやめさせようとするのです。

それから先、キイちゃんは、かならずセイちゃんとナナちゃんの間に入り、セイちゃんをなだめ、ナナちゃんをいたわっているのです。

キイちゃんは、まさに、イクメンパパだったのです!


しばらく、そうした関係が続いていたのですが、ある日状況は、一変しました。


ある日、気がつくと、また、籠の中の至る所に血がついていました。

今度は、母親のセイちゃんが、足から出血していました。



様子を見ると、体力がついたナナちゃんが、母親のセイちゃんを攻撃しているのです。そして、イクメンパパのキイちゃんは、完全にナナちゃんの見方になっています。


あらららら・・・・!

これはまずいと思い、ナナちゃんを取り出し、他の兄弟たちがいる籠に移しました。

移すと、ナナちゃんと父親のキイちゃんが呼び合っています。

でも、仕方ありません。それは、禁断の関係ですよね。


長々と、書きましたが、こうして、2匹の親たちの籠と、その兄弟たち5匹の籠(実は、まもなくしてサンちゃんが突然死したので)になり、今に至っています。


おしまい。



(真ん中に、堂々としているのがナナちゃん(雌、正直おデブちゃんです))