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自分のものじゃなくなった元彼とか、自分が苦しい立場になったとき、昔の自分に戻りたく なったりとか、人間ってズルイよね。そんな自分と葛藤して、妊娠中の自分の体を いたわっている母性本能が出てきた16歳の私は、母の強引な説得により、 病院で、子供をおろした。痛くて苦しくて、手術後、むなしさが残った…。  Yとは、その後、何事もなかったかのように付き合いを進めた。  Yの両親には、よく思われてなくて辛かったけど、頑張って学校にも行き 友達もできたし、それなりに順調。たまにしか会えないYとの関係を何とか保った。  学校では、同じクラスのUから 学校の帰りにコクられて、一緒に帰りながら 夢を語ったりして、友達としていい関係ができた。  歴史の男の先生のNは、結婚間近で、生徒に冷やかされていたから、廊下ですれ違った時に 「先生、おめでとう」って言ったら、ウルウルしだしたから、「どうしたの?」って 聞いたら、『放課後少し話せるか?』って言われて、約束の場所に行くと、 『今度の日曜に、会えないか?』って言われた。いつもは、元気で
明るくて自信に満ちあふれている先生が 何か、恐怖におびえているみたいな先生に、
『いいよ』って言ってしまう。  そして日曜日。先生の車に乗り、ドライブ。眺めのいい丘に登り、話を聞いた。 先生の婚約者は、同じ学校の先生で、結婚式の日取りも決まり、招待状も出し、 2人の新居も二人でローンを組んだのに、急に『結婚を白紙にしたい』と言ってきたらしい。 詳しく話を聞くと、どうやら男。それも 同じ学校の生徒。先生は、男気のある人だから その男の生徒に会いに行ったらしい。彼女も一緒に居たらしいけど、相思相愛だったんだって。 気がおさまらず、男をかなり殴りつけてきたんだって。N先生は、招待状を出した人になんて説明するか とか、そんな事の前に、精神的に脱帽していて、私に抱きついてきた。かなりキツク。 私も抱き返した。だって、そんな状況だったら私ならとっくに学校も辞めてるし、生きていけないのに N先生は、立ち直ろうとしてるし、学校もおろそかにしない。かわいそうって言ったら、同情になるのかも しれないけど、私よりも不幸な人がいるんだって 安心したのもあるし、 私は何もできないけど、N先生が少しでもラクになるならって思った。
 その後、N先生の車は ラブホに向かい、『いいか?』って私に一言
。わたしはコクっと イエスのサインをして、大人の男の先生に抱かれた。 私の気持ちは、Yという付き合ってる人もいるけど、私は私だし、先生をスキとかじゃないけど 人間って一人では生きていけないんだよね。で、私だって無性に寂しい時とかあるし だいの大人が、とっても苦しい現実から現実逃避したくなる事もあるよね。 もちろん、先生と生徒だから、許されないのかもしれないけど きっと神様は、私がしていることを許してくれるって思ったし、先生を少しでもラクにしてあげたかっただけなんだ。  つづく
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そうして つまらないは学校生活は続き、Sともあれ以来合わなくなった。 私は、彼を忘れようと、ラーメン屋で昼間バイトし、夜は学校。 たまには授業をサボり、ボーっと学校の隣の幼稚園の中庭でタバコを吸ったり シンナー吸ったり。馬鹿みたいなことばっかりやってた。  そんな時、前の学校の先輩に遊びに来たらって誘いがあり 馬鹿な私はホイホイと遊びに行った。 彼はたいして冴えない奴だったけど バイクが好きで、自分でいじったりしてた。バイクといっても族系ではなくて 走り屋系だった。彼の名前はY。Yのバイクは赤と白のスポーツタイプのTZR。 後方排気で、マフラーが斜め45度に跳ね上がっていてかっこよかった。 Yは、ベースも弾けた。どこかにSの影を映しながら、Yとなんとなく付き合ってしまった。  また、Yも学校に迎えに来てくれたり、私がYの家に行ったりと、している中で、 アクシデントが発生した。 もちろん、付き合ったという事は、セッ○スも するわけで、Yは、どちらかというとタンパクな人だったが、 妊娠してしまった。生理が突然来
なくなり、吐き気があり、いつでも眠い。 親には、もちろん言えず、学校には行くけれど家
に帰りずらい毎日が 続いた。Yにもその事は伝えたが、あまり取り合ってくれず 話題をそらされていた。 そしてまた家出をし、Yの家に入り浸り。Yの家族にも煙たがられていた。  どうしようか悩んでいたら、突然、ウチのお母さんがYの家に現れた。 迎えに来たのだ。どうして住所がわかったのか、疑問だったが、Yのお母さんが 連絡したらしい。Y家の人達は、私の妊娠は、知らなかった。 お母さんは、そのまま私を病院に連れて行き、子供をおろす手続きをして 私を診察させ、後日、病院で手術する事になった。その時もあまり 先の事を考えてはいなかった。Yの事もよくわからなかったし、 本当に心のそこからスキって訳ではなかったから… それよりも やさしかったSのことばかり 考えていた。  つづく
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こうして、私の二度目の高校ライフがはじまった…。  新しい学校は、制服もなく、私服。 学校が始まるのは夕方から。 定時制の夜間の高校。初めて学校に行ったのは、入学式をとっくに終えた 二週間後の事。その間、わたしは、Sとずっと一緒にいた。  彼は、やさしいセッ○スで、私を喜ばせてくれた。人とつながっていることが こんなに気持ちよくて すばらしいことだと いうことを初めて知った。 キスもうまくて いつも一緒にいてくれた。彼は、私と一緒にいることが 苦にならないらしい。彼は、ベンチャーズのコピーバンドをしていた。 彼の友達4人で、週に1度は練習していた。趣味らしい。その練習に一緒に招かれた。 彼らは、とても楽しそうにしていて、私も楽しかった。このまま時間が止まればいいと 思った。しかし、学校に行かなければいけない。『行きたくない』と思っている私に 頑張れって意味で、彼は、バンドの練習に連れて行ってくれたのかなぁ~と 今でもたまに思い出す。  学校に初登校した日は、1コ上の先輩に呼び出され、『お前、何歳?
』とか聞かれ 同じ年だとわかると、引き下がったようだ。私は、ダブりで、1コ下のやつらと 学校生活を
送ることが嫌で嫌で しばらくは フテ腐れていた。  でも彼は、学校まで来てくれて、いつものように夜があけるまで一緒にいてくれて 次の日も仕事があるのに、私を抱いてくれて、濃厚な一夜を私にくれた。 しかし、免許もなく、遠く離れていてなかなか会えなくなってしまった 苛立ちと、あと3年もこんな生活をすると思うと、彼との関係に 光が見えなくなり、ある日、突然、彼に別れを告げてしまう。  学校の帰り、駅の公衆電話で、電話をかけて 「もう 会えない」と。何も考えていなかった。何も考えずに別れを告げた。 別れるということがどんなことなのか、頭の中、空っぽのまま 電話をかけ、彼から何て言われたのかすら 覚えていない。  つづく