蘭のブログ-Image078.jpg
--------------
 そんな毎日に嫌気がさしていて ついに店長に仕事を辞めたいと 言ってしまう。どうしてそんな事を言ったのか、自分でもわからない。けど、楽しさを見いだせなくなっていた。給料も思うほどもらっていなかったし、もっと自分には可能性とかあるって思いたかった。店長は、かなり考え込んだ後に、新店を出す予定があって、もう店は借りてあるから、そこで面接の予定の電話を取っていてくれって、私を仕事から離れさせてくれた。店は、その当時の中心的なビルで、すごく綺麗で広い店だった。私は、しばらくの間、新店の準備やら 面接の段取りなどをして過ごした。お店のオープンの日には、私がママになったかのような花束や、お祝いの観葉植物などが届き、私も嬉しくって、お客さんも私の客ばかりでいっぱいになった。…でも、どこか心に穴があいたような感じで、それから一年しないうちにお店を辞めた。…私は、何かお金になることを探していた。そうして、その当時はやっていた、影の仕事に飛び込んだのです。夜の繁華街は、当時、いやらしいピンクのチラシがたくさん貼ってあって、そこに電話をかけてみた。『働きたいんですが…』私が言うと、電話の向こう
の大人の女性は、『今日から来れる?システムは知ってる?』と、息つぎする暇なく話し始めた。システムは、自分で、繁華街近辺のラブホテルやビジネスホテルを自分で行って、お客とエッチな事をして、お金をもらって出てくる、の繰り返し。帰りに清算するというもの。清算金額は、ほとんどセッパン。帰る頃にコンビニなどで待ち合わせて男性にお金を渡すというもので、見つからないようにって念を押された。大体の事は、わかったけど、なんか不安。けど仕方ない。もう働き口がないし、一歩足を踏み入れたのだから…。電話の向こうの女性の言うとおりに私は、初仕事に、繁華街近くのラブホテルに向かったのでした。 つづく
蘭のブログ-Image076.jpg
その当時、何店舗もやっている夜の業界では有名な会社の一店舗に入った。 小さな店で、ミニスカートで、薄手の生地で冬はとても寒い制服。それを身にまとい、 男客を外で捕まえては、店内で一緒に飲むというのが主流になっていた。 外でお客を捕まえるときは、ビラと呼ばれる小さなチラシを持って、くばりながら キャッチするのだ。今はそんな呼び込みをしたら捕まるだろう。その当時は、 当り前のようにそんな世界が横行していた。かなりのお客と知り合い、仲良くなり、常連になってくれて 私は、店でナンバーワンになった。それを目指してはいなかったけれど、お金が欲しくて 一生懸命だったのだ。年中無休。その仕事をしていたから、ハタチの成人式にも行かなかったし、 着物も持っていなかったし、親とは疎遠になっていたから、そんなことどうでもよくなっていた。  半分、すねていたのかも。今になって、素直にそう言える。  Yと、付き合っていながら、仲良くなったお客とご飯を食べに行ったりもした。とうぜんYも 色んな女性と遊んでいたと思う。今のように、携帯電話がまだそんなに広
まってなかったし、 連絡するのも 家電の世界だったから。  そんな
ある日。Yの親から、もう出ていってほしいと、Yの居ない時に言われた。 わかりましたと、その日のうちにYに告げることなく出て行った。 行くあてもないのに…。友達の家を転々としながら、仕事には行きつづけた。 そんなに給料も良くはなかったけど、仕方なかった。  とても私の事を気に行ってくれた客もいた。店を出してやると、その年配の紳士は、 店まで私に見せてくれたが、やめた。  パパと呼べる人も出来た。アパートの保証人になってくれたけど、 私に自由はなく、その人とも別れた。それと同時にアパートの保証人も 解約されて、仕方なく母親に頼んだ。  Yとは、その間、距離をおいていて、半分自然消滅だと思っていたし、 その現実から逃れたくて、色んな人に抱かれたのかも…。  つづく
蘭のブログ-Image074.jpg
先生は、かなり救われたようだった。学校でも、かなり元気を取り戻して、笑顔が見られるようになった。 安心安心…と、思っていたら、Yの様子がおかしい。 Yの家に遊びに行った時、テーブルの下に何かが落ちていた。 拾ってみると手紙のようで、中を見てしまった。元カノからの手紙。Yは、心を動かされているようだった。 わたしは、先生の事が頭をよぎり、Yを裏切ったんだから、何も見なかったことにしようと思った。 みんな 誰にでも秘密はあるし、もしこんな事で別れるようだったら、本物じゃないって 思ったから。ただ、もうこのときくらいからYとは キレツが入っていたのだと思う。 それから1年が過ぎ、2年が過ぎ、私もとうとう高校卒業。卒業と同時に彼の家の離れの部屋に 一緒に住む事になった。Yの親も、ウチの親も大反対した。私は就職も決まり、 Yの家から通った。3か月ほどして、通勤途中に私は、大事故の巻き込まれ、救急車で運ばれた。 病院にかけつけてきたのは、Yだけだった。その日のうちに退院。Yの家に戻ると、Yの親が 家に帰りなさいと、しき
りに言う。だけど私は帰らなかった。しばらく通院っていう形になり、仕事も 辞めざろうえ
なくて辞めた。回復してきて、仕事探しをしたけど、その頃からすでに不況で、なかなか見つからない。求人で、ナイトジョブ(夜のお仕事)の募集があって、飛びつく。彼は、特に反対もしなかった。 そこからが悪夢のはじまり。  つづく