2024/3/15

AMEFURASSHIのワンマンライブ

FLWRS(読み:フラワーズ)に行ってきました。

 

今回は、俯瞰で見てみたくて二階席を応募して見事当選。理由は少し遠めなら推しばかり見ないでパフォーマンス全体見れるんじゃないかと。そして今のAMEFURASSHIがどう見えるのかを確認したくなったから。

 

ただ事前調査が甘く、二階席でも武道館や横アリのように立ち上がれるかと思っていたが終始着席での観戦でコールもほぼ無し。AMEFURASSHのライブといえば身体全体で楽しむので体力削られるし、メンバーも動きやすい靴で来てねと言っているのだが、そこは完全に封印されてしまった。文字通り「俯瞰してみる」ことになってしまったのは残念だった。

 

と、いつもとは全く違う参戦スタイルになったわけだが、二階から見た景色はステージを隅々まで立体的に使い、その広さを感じさせないものだったし、ダンスのグルーブもボーカルのパッションも感じる素晴らしいパフォーマンスだった。表情の豊かなところも見どころなのだが、当然そんなことが分かる距離ではないものの、観戦後は、いつもように膝が痛くならないただけで、非常に満足度の高いものだった。良い経験にはなったと思う。

 

ライブテーマは四季であり、匂いを使った演出も相まって非常にアーティスティックなライブを作り上げたのも素晴らしかった。あまりweb記事では触れられないがレーザー光線を使った照明も会場の高さを活かしたものでカッコよかった。世界観を途切れさせないためにMCなしでノンストップで行ったことも凄い。このようなライブのパフォーマンスがよみがえるライブレポが各媒体がらアップされるが、それを読みながら、急に出て来た結論。

 

これは

彼女たちの10周年記念ライブ

だったのではないか?

 

ということ。

 

前回のワンマンであるBad Girls Story (BGS)は明確に5th Aniversary と書いてあったが、今回のFLWRSにはそんな記載は一切ないが、内容からするとそう言い切りたくなるところが沢山あったのだ。

 

 

■ライブタイトルの意味

公式には四季をコンセプトにしたライブと書かれているし、ライブMCでもそのように説明していたが、その説明があるまで、私はメンバーを【花】に例えて個人の成長=開花を表現したのではないかと感じていた。

 

5周年のBGSではグループの現在の到達点を表現したが、過去の振り返りが少ないという意見も散見された。今回のFLWRSでは、過去曲を効果的に用いて、更にソロでのパフォーマンスを織り込むことにより過去からの成長という意味で、もう一つの5周年ライブという位置付けているように感じていたのだ。(なぜ裏5周年ではなくて10周年ライブかは後述)

 

今年度AMEFURASSHIは生誕祭がなかったことから、個人=【花】を見せるライブの集合体として、FLRWSだと思っている。

 

というわけで、以下からは四季を表現したFLWRSではなく、成長を振り返る10周年ライブとしてのFLWRSの解釈を勝手に進めていく。

 

 

■セットリストから見るBGSとの関連性

本編セットリストで印象的なのは最初と最後の曲。

 

まず1曲目のSPIN。BGSの時は5周年の到達点として本編ラストに持ってきたが、FLWRSでは1曲目に持ってくることで、次にどんな曲を持ってきても振り返りという状況になる。

 

同様に最後にミクロコスモス・マクロコスモスを持ってくることは、「これ以上はAMEFURASSHIとして遡ることは出来ない」という意味、同時にこの曲をスタートとした所からの成長を見せることになっている。BGSではワンハーフだったが、フル尺でやったことにも意図があるのだろう。

 

またBGSではやらなかった、

 

SENSITIVE

One More Time

Blue

 

が入ったことでメタモル以降のAMEFURASSHI楽曲は全部カバーした事になった。


初期曲からは、

 

バカップルになりたい

差し出された(略)

雑踏の中で

ミクロコスモス・マクロコスモス

 

がセレクト。


”バカップル”ではショルダーバッグを使った新しい魅せ方、さっしーは4人Ver、雑踏の中でのinterludeでは、ゆづがソロダンスを見せるなども、グループの成長を見せるものだったと思う。

 

 

■成長の証となったソロパート

ゆづのソロダンス以外に、はなちゃんもソロダンスを披露。遠目で見てダンスだけでも楽しめたのだが、ここは表情でも表現していたはずなので、是非とも映像をお願いしたところである。

 

愛来と萌花は1曲ソロで披露した。特に萌花は、過去に生誕祭とソロイベントの2回しか披露したことのない持ち歌のソロ曲で、3人をバックダンサーと従えての堂々としたパフォーマンス。AMEFURASSHIとのは一味違うので、こちらも映像化か音源化を期待したい。

 

愛来はグループの曲だったが、だからこそ「4人でやった方がいいよね」と言われないようなパフォーマンスが求められるプレッシャーはあったと思う。結果、ダンスも含めて高いレベルで流石としか言えない。

 

昨年までで言えば、各メンバーの生誕祭でこういう部分を堪能できたので、来年以降の復活を願ってやまない。

 

総じて言いたいこととしては、2024年時点での個々の成長をしっかりと感じられるパフォーマンスだったので早いとこ映像化をお願いします!ということである。

 

 

■大人な表現をみせてくれた衣装

これまで上げたように、グループおよび個々の成長を振り返りながらのライブ構成なのだが、さらに印象づけたのが、今回の衣装。

 

順番として、冬から始まり秋に終わるというのも、発芽前の種から始まり、大きな果実を結ぶという【花】のサイクルに則り、個の成長を表していると思ったし、何よりデザインが良かった。

 

冬の表すコートは、非常にソリッドで固い感じ(遠目では)。種を表しているのかなと。これを着て、SPINやLove is loveは、マジで凄いと思った。

 

春と夏は、昨年のフリーライブでAMEFURASSHIと言えばデニムという印象を再び思い出させるコーデをベース。途中でブラウスを脱ぐのも変わってゆくことを示唆している気がした。


なおBlow your mindから夏と記事では書いているが、実際には愛来がやったBlueから、春と夏の間の「梅雨」を表現していて、そこがAMEFURASSHIっぽいでしょ?と思ってます

 

秋は、ライブタイトルのFLWRSを思わせる、花柄をベースとしたゴージャスな感じ。これを身にまとって踊る新曲の”Secret”とグループの進行形を歌う人気曲である”Drama”が非常に華やかに見えたし、雑踏とミクマクは過去のものとは違う印象を残すことが出来たのではないだろうか?

 

お洒落な着こなしが秋冬ファッションの見せ所であるので、露出少な目のステージ衣装だったのも個人的には好感度高かったです。

 

余談ですが、遠目にはブラウスが緑に見えました。この瞬間に私の中でAMEFURASSHの衣装でグラデーションを示すシリーズが完結しております

 

 

■スケジュールによるストーリー性

BGSの会場は品川ステラボール。ここは2013年の12月にスターダストのオーディション会場として、ゆづ、はなちゃん、萌花が参加したという意味でストーリー性があった。

 

今回のEX THEATER ROPPONGI は2017年の4/1に前身グループの3Bjuniorで立ったことがあるステージで、その時にはSOLDOUTしなかったというのもストーリーとしては十分だが、2014/3/15はももクロの国立競技場ライブがあった日で、3Bjuniorの一員としてこの日が初ステージだったので、メンバーたちにとってはスタダアイドルとしてちょうど10年に当たる日でもある。

 

つまり、FLWRSは、5周年ライブの裏と表のような構成ではあるが、開催時期を考慮すると彼女達の10周年記念ライブといって良いのではないかと。

 

この物語はまだ続きがあって、次のキャパアップのソロライブ会場は、3年前に浪江女子発組合として先輩であるあーりんの力を借りて満員にした、LINE CUBE SHIBUYA。ここもSOLDOUTできれば、ステップアップの物語としては最高だろう。

 

そして詳細は発表されていないが、2025/2/11に何かがあるらしい。仮にワンマンライブならば、2021年の2月に延期、3月に満身創痍で挑んだZeppHANEDAへのリベンジというストーリーもあるような気がする(責任は持ちません)

 

 

■やっぱりアイドルなんです

非常にアーティスティックなライブであったためにアンコールパートとの落差が非常にありましたが、やっぱり彼女達自身がアイドルを名乗る限りはアーティストではなくてアイドルなのだと思う。

 

だからファンとしては、隙のないステージで感動しても、裏側での苦労をしているのを見て一緒に一喜一憂したいし、ステージでわちゃわちゃと仲の良い姿がわかるMCも聞きたい。

 

老若男女、国籍問わずにファンになって欲しいという意味をこめて、ファンネームを”Colors”にした。沢山の人が集まるほど、楽しみ方も人それぞれになるだろうが、アイドル?アーティスト?とか関係なくてそれらを全部許容してくれるのがAMEFURASSHIが目指す現場なのではないだろうか。

 

今回14色のペンライトを発売したのも、メンバーカラーだけではなくて、型にはまらず自分達の色を照らして欲しいとの想いからだと考えます。

 

今回のライブで、AMEFURASSHI を楽しむには距離感が絶対ではないことがわかったし、メンバーがもっと大きくなりたいという夢を一緒に見ていきたいとも思ったし、1年後の予定も発表されたとで、未来を見れることに感謝できました


そんな「10周年ライブ」だったと思います。

 

 

■セットリスト

 

1.SPIN
2.SENSITIVE
3.Love is love
4.Snow Drop
5.DROP DROP
6.メタモルフォーズ
7.グラデーション
8.Magic of love
9.Batabata Morning
10.バカップルになりたい!
11.Blue
12.One More Time
13.差し出された手をあの時握ってたら運命変わってたかな?(AMEFURASSHI version)
15.Blow Your Mind
16.Fly Out
17.Tongue Twister
18.ALIVE
19.Secret
Drama
20.雑踏の中で
21.UNDER THE RAIN
22.ミクロコスモス・マクロコスモス
23(EN1).MICHI
24(EN2).Lucky Number
25(EN3).Colors