TEAM SHACHIのアルバムがリリースされたので聞いみた感想を。スタプラオタクですから、まあチェックはします。
ちょうど公式からも、タグ付けして感想募集しているので、それにも乗っかっろうかと。
まず、感想を書くにあたり、TEAM SHACHIに関しての私のスタンスを(いらん人は飛ばして下さい)
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ももクロの次にグループを認識したのがしゃちほこ
6人時代をリアルタイムでギリギリ知っている
ライブ映像みてすげーっとなっている
フェスでは実際に見たことある
ワンマン参加はしたこと無し
とにかくライブに強い!
全員音域高くてエモい!
秋本帆華さん声が可愛い
咲良菜緒さんの歌声すき
大黒柚姫さんハモリも行ける
坂本遥奈さん仕草が可愛い
って感じです。
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せっかくなので各メディアでのインタビューも一通り読んでアルバムへの理解も補完しておきます。
TEAM SHACHIプライベートレーベル設立後初のフルアルバム、メンバー個別インタビューで探るグループの変化 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー (natalie.mu)
■全体の感想
まず普通のところからいうと、メンバーもインタビューで答えている通りで
収録曲の幅が凄い
楽曲ジャンルでいうと、ロックからポップス、記事を読むとテクノとかプログレもですかね。ももクロのバトルアンドロマンスからアイドル楽曲を聞くようになった自分からすると、アイドルって何でも出来るがスタプラ流。この意味からすると、なんでも詰め込んだ『笑う門には服着る』は、これぞアイドルらしいアルバムだなと。
もう一つ感じたことは
非常に肉感のあるアルバム
これが上手く伝わるかが分かりませんが、関わっている『人』の息遣いを感じられるっていうのかなぁ…最近の打ち込みに音楽とは違って、きちんと楽器を演奏しているんだろうなとか、ボーカルもエフェクトで装飾することより歌声を届けようという思いがあるというか、とにかく人間が作っているのが感じられる。また、この楽曲をTEAM SHACHIがライブでやったら、タフ民が熱いコールを入れるはず!というのも合わせて『肉感』があると思った次第。
無機質や機械とは反対の意味を言いたいのですが、人間味とかライブ感じゃなくて…
とにかく自分にとっては肉感というのがしっくり来たので(語彙力)
実はこのアルバムを聞いた時、最初ピンと来なかったんです。あまりにジャンルが広くてまとまりがないなという感想。ただ1曲づつは好きなので何回が聞いているうちに、何とも言えないアルバムとしての【まとまり】を感じ始めまして…これはただ多様な曲を集めただけじゃないぞと(そりゃそうだろう)
このアルバムって実は凄い練られていない?
ってなりましたので個別の感想へ行きます
■曲個別の感想
1. Voyage
スタートにふさわしい曲。アニメのオープニングにありそう。誰かがONE PIECE のイメージ貼っていたけどそんな感じ。ワードチョイスから船出を歌っていますから。
「さあ行こうか!」
2. おとなりさん
可愛いに全振り。ヤマモトショウだなぁ…と思う楽曲ですが、今まで見てきたロックで熱いSHACHIとも、ブラス民を引き連れていたカッコいいSHACHIとも違う新しい側面。ある意味アイドルとしてやっと王道ソングが来たとも言える。新しいレーベルで新しいSHACHIという流れか?
3. 愛のニルバーナ
愛とか元気とか与えたいという歌詞だったり、音の元気さからいうとデビュー間もないアイドルグループが歌っても良さそうな曲なんだけど、SHACHIの場合は、色々とやって来た結果、一周まわってここに戻ってきたってこと。だからこそニルバーナ=涅槃、悟りなのでしょう。
「一福去ってまた一福」っていうのも、ずっと楽しいことをやるのがSHACHIのテーマなんだろうと思わせる曲。
で、
SHACHIっていったらライブだね
ライブといったらSHACHIだよね
から次の問題曲へ(笑)
4. 沸き曲
スタプラフェスで見た時から
「これはSHACHIにしか出来ないな」
と思った曲。
はじめて聞いた時の印象は、「咲良菜緒の無駄遣い(褒めてる)」だったのだが、その真実は「秋本帆華と大黒柚姫の最大活用」だった。詳しくはインタビューにも書いてあるので、そちらを参照して欲しい。
5. FANTASTIC MIRAI
SHACHIっていったらロックだね(個人差)
ということで、ここからロックテイストのブロック。最初は正統派ロック爆発の曲。こういう曲をやらせるとホント似合う。タフ民、絶対ヘドバンするでしょ?
こちらもスタプラフェスの話題で申し訳ないが、ももクロのRe:volutionをカバーした時に、完全にSHACHI色に仕上げていたの見てたから、この手のものは当然の勝ち曲です。
6. 舞頂破
続いての舞頂破。ドラムの手数とかギターの鳴らし方はメタルに近いかな?ここでエッジが立つのが咲良菜緒のボーカル。落ちサビ最後のロングトーンは素晴らしい。
※ ここまで読んでいれば多分バレてると思いますが、私はSHACHIでは咲良菜緒さんのオタクです。
7. 勲章
ロック3曲目。勲章はロックでいうところのバラードナンバーですからね(異論は認める)。
前2曲が楽器の音からしてロックを感じるものだったが、ここ曲はボーカルがその役割を果たして上回っている。サビである
たとえ何度、何度、
のフレーズはホントにキーが高くて、SHACHIのハイトーンボーカルを持ってしてもファルセットが必要なんだと思わせておいて、最後にほーちゃんが、地声でどかーんと当ててくるところがマジでカッコ良い。最後はユニゾンで泣ける。
ライブでいうと、ここが本編ラスト曲。
8. NEO首都移転計画
ここからアンコールパートと言える構成
首都移転計画がメジャーデビュー曲であることはこの曲がリリースされてから知ったのですが、それから10年以上してNEOとして楽曲もガラリと変えて再出発の意思を示す曲なのでしょう。
ところでこの曲は、ネタ曲のように扱われているんですかね?このアルバムで真面目に歌詞を追った私にとっては、
「TEAM SHACHIを中心(=首都)にしてやる」
という決意にしか聞こえないんですよ
首都の移転なんて
出来るはずない笑われる
逆に燃えてくる 見返す
あなたごと変えてやる
心の中で もう描いている
この街の未来予想図
その主役は 誰でもない
人任せにせず
chage oneself
マイナーコードとだからこそ静かな闘志が心に響きました。
9. 江戸女
前曲で名古屋のプライドを歌ったと思ったら、
ここで
江戸の女に生まれたかった
江戸っ子と結婚したい
おいおい江戸女かよ!ってなるところ。これもSHACHIらしいお遊びかと思う。一番ぶっ飛んでいる曲だけど、アルバムの中に上手く収めたなと。
10. 縁爛
プログレソングの次は超正統派JPOP。日本を和を感じさせる楽曲で、SHACHI流のお祭りソングなんでしょう。
間奏の部分は、何故かばっしょーのおっしょいを思い出してしまったし、サビの駆けあがっていく感じは、何故かB'zのUltra soul を思い出すので、多分ライブでめちゃくちゃ盛り上がる。
11. だれかのために生きる今日を
ライブならラストにあたるアルバムの締め曲。初めて聞いた人でもペンライトを左右に振ってクラップをして幸せな気持ちにさせてくれるミディアムバラード。
で、「だれかのために生きる今日を」っていうのもSHACHIの活動の柱なんだろうなと思う訳です。自主レーベルから出した初アルバムがこのメッセージで閉じられるのが素敵だなって思いました。
以上
最初は個々の楽曲の自己主張が強くて、まとまりがないアルバムと感じていたけど、高度に計算されたライブのセットリストのような構成だなと今は思っています。
■結論
バラエティーに富んだ楽曲が多いと「軸が無くて何がやりたいのかわからない」という評価をもらうことがあります。でも何にでもなれちゃうアイドル最高!というのがスタプラ流だと思うので、逆にバラエティに富む事が軸であっても良いと思うし、それが難しくても出来ればやはり最強の武器なのだろうと。
また売れるためには、グローバルトレンドである洋楽テイスト(わかりやすくいうとKPOP風)のアプローチが必要という意見もあります。SHACHIも一時期、SURVIVOR SURVIVOR とか MAMA の時には洋楽アプローチはあったけど、今回のアルバムにはそういうテイストは無かったことに、逆に自主レーベルの初アルバムとしての音へのこだわりを感じました。
コロナ禍では、声出しをしない楽しみ方を模索していたけど、やっぱりライブといったら声出して盛り上がろう!ってなる。TEAM SHACHIはそれが一番似合うグループだと思います。
そんな訳で、AMEFURASSHIのライブために入っているU-NEXTでTEAM SHACHIのライブハウスツアーが配信されるらしいので、今から楽しみにしております。