AMEFURASSHIの2ndアルバム”Drop”が発売されて3か月ほど経過しましたが、いいアルバムって何度聞いても本当に飽きないです。
アルバムには昨年秋までにリリースさえた既存曲6曲に加え、新曲5曲が追加されましたがアルバム全体の完成度として非常に高いものになったと思います。ファンが言うのは、まあ当然としても、あまりAMEFURASSHIに触れていないスタプラDDの方からも軒並み評価が高いと感じます。
YoutubeではMV再生回数が他のスタプラグループと比較して控えめではありますが、spotifyでは収録曲の全曲が再生回数1万回を超えており、作品としての評価の高さが伺えます。
楽曲の音楽性についてはブログ「下北沢通信」を執筆している中西理氏と「ももクロを聞け!」の著者である堀埜浩二氏とが行ったZoom対談がブログで連載されているので、そちらを読んで頂きたい。非常に面白いものとなっています。
私はこのアルバムについて、等身大のAMEFURASSHIをコンセプトにしたことによって、聞いている人に分かりやすく響くようになったと感じています。
その理由ですが、歌詞全体の傾向から言えることがあります。
”アメフラっシ”時代の歌詞は、自分達グループのコトを歌っている内容が多いとは感じるものの、明確に「私」という単語があまり出てくることが少なかった。ぱっと思いつくところでミクロコスモス・マクロコスモスぐらい?
どちらかというと「自分」という単語を用いることが多くて、聞いている側の人が、歌の世界の主人公と自分の姿を重ね合わせる事で共感を得ようとすると、その対象が広いというんですかねぇ。
わかりやすい所で行くと”轟音”の
♪ 社会の波の 揉まれ削れた
自分らしさとは何なのか
なんていうのは、私のようなオジサン世代も同じように思えるところがあった。よって彼女達の歌なんだけど、彼女達そのものだというように感じにくい部分でもあった。
対して、今回のDROPに収録された曲には「私」が多用されて、歌の主人公になれる人が絞られたのものが明らかに増えた
BAD GIRL の
♪ 華麗な私、見せて
も
SENSITIVEの
♪ 私を見捨てないで 大事に愛してね
も、どう考えたって、ここの「私」はオジサンには置き換わらない。
せいぜい、女性、もっと絞るとAMEFURASSHメンバーと同年代の女性でしょう。だから彼女達が自分を歌っているんだという気持ちが素直に伝わる。
と、そんな楽曲を上手く並べて一つの物語のような構成にしたのが、このアルバムの憎いところ。物語風になっているから、聞いている側にも全編がするっと入ってくる。
これは聞く人によって違うでしょうが、私に脳内で作られた「とある少女の物語」とは
ARTIFICIAL GIRL
人工的な少女=人に作られた存在=アイドル
DROP DROP
続いていた道が無いなら、自分達の道を切り開く
BAD GIRL
個人でも自立し、やりたいことをやると決意
Lucky Number
当然、恋だってしたい。2人はいつか一緒だから
Blue
だからシンプルに君が好きと伝えたい
Drama
少し前とは違う…人生ってドラマみたい
SENSITIVE
ねえ、あなたも私のこと好きなんでしょう?
MICHI
って、私の気持ちバレちゃったかも…
DISCO-TRAIN
こんな私達と一緒に未来へ行こう!楽しいよ
UNDER THE RAIN
色々あったけど、私たちは大丈夫だから
MOI
なーんてカッコいいこと言ったけど、アイドルやってるけど普通の女の子だからさ。お腹すいたね!
っていう感じのストーリーです。
グループから個人、そしてグループへと気持ちの描写の焦点を変えながら、UNDER THE RAIN で締めると思わせ、最後のMOIで急にアイドルから普通の女性の気持ちへ切り替わっちゃうのが面白い。
また、メンバーそれぞれ個性のある歌声は一粒ずつ形の違う雨粒(Drop)のようです。アルバムを聞いている人に、そんなメンバーの個性が伝わり、歌を通して生き様にまで共感する。
そんなアルバムです。
そして全曲を通して聞いた後、
1曲目の歌い出しの世界観へ
THE RAIN DROPPERS PROUDLY PRESENTS
THIS IS OUR NEW STORY OF US
『雨粒』達が自信をもってお届けします
これが私達の新しい物語です




