とりあえず四の五の言わず見て欲しい。

 

 

アメフラっシのyoutube映像としては

公開初日から最速で1万PVを達成するであろう

新曲”メタモルフォーズ“のMVである。

一言『カッコいい!』

 

注:サムネ用写真

 

何故、初(?)MVと書いたかというと

“雑踏の中で”が初MVとだったから。

なので、これはMVのために撮影した

映像を使った初MVと言うのが正しい

(めんどくさいオタク)

 

 

しかしメジャー契約もないアイドルなので

それほどお金をMVにかけられない。

背景はスタジオに置かれた1つのセットだけ。

ライティングによって印象は変化させる。

衣装はステージ衣装の赤黒に加え

真逆のイメージである純白の衣装を追加。

最低限の素材といえよう。

 

このような少ない素材からでも、

強烈な印象を残したMVが出来たのは、

楽曲の良さとダンスのレベルの高さ。

それを際立たせる巧みな映像編集。

何より4人のビジュアルの強さが

あるからではないだろうか。

 

これで書き終わっては素っ気ないので

自分なりのこのMVの見所に触れておく。

 

まず白衣装についてだが赤黒衣装と同じく

4人のデザインが全て違っている。

しかし袖や襟の形状をみると各々の

元の衣装を踏襲したデザインと思われる。

衣装も【メタモルフォーズ】しているのである。

 

また赤黒のステージ衣装は

色の組み合わせ的にも

実年齢よりも大人びた感じを受け

見方によっては妖艶な雰囲気を持つが

白は純真無垢・清純を思わせる。

派手なイヤリングもアクセサリーもない。

素の心まで見せていると錯覚する美しさ。

まるで天使と悪魔を表現した

対極の衣装にも見えてくる。

 

この対比をさらに強くしているのが

ライティング効果だと感じた。

 

白衣装の時はとにかく明るい光の世界。

前面からスポットを当て白すぎるぐらいに。

赤黒衣装の時は逆光気味にあて影をつくる

表情がわかりにくいがシルエットが協調される。

 

そして光と影の世界を繋ぐのが

赤黒衣装ベースのカラフルな世界。

この時は前後からのスポットを当て

表情に陰影ができるようにしている。

ちょうど光と影の境界だろうか。

 

MVは、この3つの世界の映像が

目まぐるしく切り替わり、

時折メンバーのアップ画を差し込みながら

軽快な曲とダンスが流れて過ぎていく。

 

大人(Lady)と子供(Girl)の二面性。

その狭間に置かれている10代後半。

そんな特別な時間を同じ夢に向かって共有し

今、まさに羽ばたこうとしている4人。

この瞬間を永遠に残しておくための

映像記録とも言えるのではないか。

 

なお、ここで取り上げたコントラストであるが、

白衣装が歌詞に出てくるコクーン(繭)を

想起させ、ステージ衣装が

【メタモルフォーズ】の結果

カラフルな羽根をまとった姿だと

最初のシーンからは思わせるのだが、

最後の羽ばたくような振付の映像は

白衣装で終わるのである。

 

見直すと白衣装の靴がヒール付き。

赤黒衣装は大人のお洒落な靴とは

言えないスニーカー。

 

だとすると、白衣装の方が成長した後の姿?

確かに蝶の幼虫は毒々しい色だったりするが…

 

このように今まで感じていた世界の解釈が

まったく逆になってしまったかのような

不思議な余韻を残す。

 

この変幻自在の世界観は何なのか?

引きずり込まれるようにして

何度も最初の場面に戻ってしまう。

 

終わることがない4分16秒の世界に

踏み出してみませんか?