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なまくら日記の理事長坊主

なまくら坊主が社福の理事長になりました。
なまくら坊主は、三日坊主を超えられるか?!

「夏風邪はしんどい。」


って、よく言うが、本当にしんどい。




少し調べてみると、

「夏風邪」というものは基本的にはなく、

夏にひく「風邪」ということらしい。



ただ、冬の風邪の原因となるウイルスとは

どうやら違うらしく、

おそらくソイツがだいぶと厄介なヤツなんだろう。





今回の風邪を自分なりに分析すれば、

一番の原因はオリンピックによる寝不足からくる疲れだろう。




風邪もそうだが、


原因と結果の間には、

タイムラグがある。



北宋の儒者の言葉に




功の成るは成るの日に成るに非ず。


けだし必ず由って起こるところあり。


禍の作るは作るの日に作らず。


また必ず由って兆すところあり。



という言葉がある。



何事も一朝一夕では成らず、

平素の努力の集積によって成功する。


という意味であるが、


いいことがあったとき、成功した時には

今までの日々の努力の積み重ねの結果であると思えない。

ましてや、悪いことが起こった時に、

日頃の行いが悪いから、

うまく行かないとは思えないものだ。



しかし、この風邪だってそういうことである。


風邪から学ぶことがあるものだ。





心に太陽を持て


あらしがふこうと ふぶきがこようと

天には黒くも 地には争いが絶えなかろうと

いつも、心に太陽を持て


唇に歌を持て

軽く、ほがらかに

自分のつとめ 自分のくらしに

よしや苦労が絶えなかろうと

いつも、唇に歌を持て


苦しんでいる人 なやんでいる人には

こう、はげましてやろう


「勇気を失うな

唇に歌を持て

心に太陽を持て」



すごいいいと思いませんか?



あそか苑の方向性について少し迷うような一日だった。


あそか苑に限らずどんな法人でも「成長」しなければ

ならないと思う。


しかし、その「成長」のあり方は、

それぞれ思いが違う。



事業体としての成長

いわゆる事業拡大を成長とするのか


一方で、事業拡大ではなく

サービスの質を上げることを「成長」ということもできる。


今日、

新たに事業所をつくること

そのために、メンバーを新規事業所に分けることを伝えると、


いまの事業を任せていいる者に

このままの場所で、このままのメンバーでやらせて欲しい。


と、いわれた。




あそか苑は、今まで事業拡大を主に「成長」ととらえ

ここまで歩んできた。



そんないままでのやり方をみて、


事業の拡大に伴う異動などで

職員が頭を抱える姿をみて

事業を拡大するのではなく

地に足をつけて

ビスの質を上げること

職員の成長を促すことを

すべきだと思っていた。




しかし、最近は、


サービスの拡大による

外部からの風を入れること。

職員が頭を抱える経験をすること。


これらもサービスの質の向上につながる

のではないか、と思う。


人が、職員が成長する経験を

つくることは、サービスの向上につながるはずだ。



だから、サービスの向上と事業拡大は相対するものではない。


もちろん、ペースは考えなければならないが。。

うちの施設で、不可解なことが起きた。


部屋の壁に穴があいていたり、

コップが接着剤で床頭台にくっつけられたりしていたのだ。


原因の究明に乗り出した今日、すぐに解決をした。


犯人から、封書が届いたのだ。


そこには、反省の気持ちが綴られていて、


また、犯行に至った心情が表れていた。




犯人もきっと辛かった。


そして、淋しかった。


私たちが、彼に犯行を犯させたんだと反省した。






嬉しかったのは、うちの職員が、


私とおなじように感じてくれたこと。




愛の反対は、憎しみではない。

無関心である。


マザーテレサの言葉である。



彼の存在が、消えかかっていたんだ。


彼にだれも関心をもって接してあげれなかったんだ。


かわいそうなことをしてしまった。



でも、この問題は、彼だけでなく、


もしかしたら、


職員と職員同士、


職員と利用者


などにも、共通する問題なのかもしれない。




そうならないように、


この問題を、しっかりと受け止め今後に活かさなければならない。



うちの施設でも、


そして、


彼にとっても成長する糧にできればいい。




久々に仏教的な本を読んでいる。


といっても、アノ時代に読んでいたようなマニアックな本ではない。




まだ、読み始めで何とも言えないが、

なかなか面白い本だと思って読み進めている。



そこで、なんとなく、やっぱり、



仏陀 ガウタマ・シッダールタ も

人間のはずだよね


ってことを再確認している。



やっぱ人間なんだよ。



                                                合掌