癌患者にとって「民間療法」は切り離せない話題だと思います。
私もこれまで多くの民間療法を勧められてきたし、多くの民間療法を実践してきました。
民間療法のすべてを否定するわけではありませんが、民間療法を宗教のように信じ込み布教するようにはなりたくないとは思っています。
民間療法と言っても、
その程度はピンからキリまであり。
例えば、
飲む水を変えるとか
白湯を飲むようにするとか
睡眠をしっかりとるようにするとか
規則正しい生活をするとか
そんな当たり前のことも「民間療法」といえば、民間療法に含まれるんじゃないですかね?
あとは
癌に良いと言われる食物や食品を摂る
なんてのも、癌患者ならみんなやることですよね。
これが、ふだん食べる日常の食事を
納豆を食べるとか
野菜を食べるとか
バランスよく食べるとか
程度ならまだしも、
塩分を一切取らないとか
癌に効くという高価な漢方茶とか
高価なサプリメントを摂取するとか
になってくると、「うぇ〜」という気持ちになってくるんです。
私には無理だわ…
美味しくもなく食べたくもないものを、癌のために我慢するなんて、食いしん坊の私には地獄だし、ましてやそんなモチベを維持できないものに高額のお金をかけ続けることはできません。
結局、信じるものは救われる、だとは思っているので、自分が信じ込めないものはどんだけ取り入れてもきっと効果はないだろうな。
そういえば、
私のとある知り合いは、
銀座の癌専門クリニックにかかり、
毎月40万円の漢方を摂取していました。
漢方薬は好きだし効果あるのも知っているので、癌治療のサポートとしては全然アリだし、私も漢方にはお世話にはなったけど、果たして癌治療のメインを漢方にするのはアリなんだろうか?
癌と漢方についてはまだ勉強が足りてないのでなんとも判断はしようがないのですが、
https://www.inm.u-toyama.ac.jp/
と、大学でも専門の研究機関があるので、そのうち「これなら!」みたいに発表されるといいなぁと思います。
話は少しそれましたが、
要は、癌に効くというサプリメントとか漢方とかって簡単に月30-40万円とかになるんですよ。
この金額、いつまで続くんだろ?
金は持つのかな?
って不安になりませんかね。
お金に余裕がある方ならいいと思いますが、私は毎月の出費額にビビってしまい、効果があるものも効果出なさそうです笑。
さらには、
癌に効くという怪しげな機械とか。。。
私も「三井温熱器」を買いましたー泣!
7万円だったかな?
人体用のアイロンみたいな機械で
「癌があるところは極端に冷えている
だから、温熱器を当てると刺すような熱さを感じるから、そんな熱さを感じる部分に温熱器を当て冷えを無くしていくと癌が消える」
だそうです笑。
まあ、癌の温熱療法とか光免疫療法とかもありますしねー。
癌が熱に弱いというのは事実なんでしょう。
だけど、この三井温熱器は「ザ・民間療法」だから、どこまで科学的に効果があるのか、それはわかりません。
あくまで私が試してみたいと思ったから買ってみました。
で、実際は癌が消えたかどうか、癌に効果があったかどうかは全く実証はできてませんが、
少なくとも、腰や肩、背中の冷えには即効くので、実はいまだに現役です笑。
たまに冷えて疲れたなというときに使います。
ポカポカしてきてすぐ眠くなります。
マッサージ機の一種みたいなもんですかね。
全然勧めてはいませんよ笑。
こんなんにも手を出した経験はあるんだよ、ってことです。
他にも「冷えとり靴下」とか「ヒプノセラピー」とか「瀉血」とか、なんかいろいろやったなぁ〜。
命がかかってるんですもんね、なんでも試しますわ。
でもね、
やっぱり癌治療のベースは医療にある、
と私は思っているから、
前述の「民間療法だけ」に身を委ねるってことは今後もないだろうと思うんです。
だけど、
私のように、いわゆる標準治療から外れて自由診療の世界に入った人のことを「民間療法にハマった」と勘違いする人もまだまだ世の中に多くて。
いやいや違うよ!
標準治療を外れただけで治療は受けてますよ。
自由診療は「民間療法」ではないですよ。
この誤解はぜひ解きたい。
また、セカンドオピニオンとは、
「主治医とは別の第三者の医師に意見をおうかがいし、患者自身が治療の方向性を決めるための参考情報」
のことなんだけど
「医者以外の民間療法の専門家にアドバイスを受けること」だと勘違いしている人もいるみたいで、それはあまりに無知すぎて怖い…。
結局ね、私たち患者は保険診療制度に守られて無知のままきちゃってるんだと思うんです。
私も自分が癌になって再発転移しないと、無知であることに気づけなかったと思うから。
保険診療制度内でなんとかなるうちは
お医者様の言う通り、身を委ねて治療を受けているだけで良いんです。
だけど、
保険診療内ではどうにもならない
標準治療からは外れてしまう
という状態になってしまったら、
無知ではいられない。
患者自身も勉強をしないと。
もちろん、医学そのものを理解するのは無理だけど、今はネットもある、本もある、自分でいろいろ調べることはできる時代です。
棚からぼたもちじゃあるまいし、
口開けて待ってたって情報は降ってはこない。
また一方、有象無象の情報だらけで何を信じたらいいのか、情報を見極める能力も必要。
だから、ますます無知ではいられないし、
自分から行動しないといけないんだよな。
なんだか話のオチがだいぶ違うところにいっちゃったけど、今日もまた新しい本が到着したので読みますかねー。