挨拶
こんにちは、ざわです。
Paniniの版権問題の影響で2023-24シーズンのPaniniのNBAカード商品は現在は全く新商品を買う気が起こりません・・・・。
そのような状況でざわ的講評を書くかどうか迷ったのですが、記録として残しておくことに価値があると判断し、
作成に取り掛かりました。開封結果とか見てたら開けるかもしれないしね・・・・。
注意:これらざわ的講評はざわの個人的見解を述べた日記帳にすぎず、
開封やSNSの投稿、トレードなどを通して自分なりの楽しさを見つけることが一番大事だと思っています。
ご理解のほどよろしくお願いいたします!
2024年1月27日発売! Panini 2023-24 Donruss Basketball
【箱の種類】Hobby/Choice/Retail/Blaser/Hunger/Asia/Premium set(予想)
【Asia版の有無】あり
【今年の箱価格】
海外予約価格 Hobby 285$/ Choice ???$
日本 ?????円
【昨年度の箱価格】
海外予約価格 Hobby 270$/ Choice 399$
日本 42000円
【箱の構成】
Cards per pack: Hobby – 30, Choice – 10
Packs per box: Hobby – 10, Choice – 1
Boxes per case: Hobby – 10, Choice – 20
Checklistはこちら
https://www.beckett.com/news/2023-24-donruss-basketball-cards/
Donrussの歴史
もしかしたらDonrussというブランドを見るのは今年が最後になるかもしれない・・・・
そう思い、Donrussの歴史について軽くまとめてみました。笑
新商品についての講評のみ見たい方は下までビューンと飛ばして頂いてOKです!
●Donrus社の歴史
●創業当初はお菓子メーカー
現在ではPanini社のトレカの一つのブランドの名前となっているDonrussですが、
元々は1954年に設立されたアメリカのテキサス州に本社を置くお菓子の製造会社の社名でした。
同社は1950年代に菓子の製造から始まり、1961年にトレーディングカードの製造を始めました。
最初に製造したスポーツカードは1965年にレーシングカードでした。
そして、1981年に野球とゴルフのトレーディングカードを製造しました。
1981年から1985年にかけて、Donruss社はFleer、Toppsとともに野球カードを製造した3つのメーカーのうちの1つでした。
その後、MLBに加えてNFL、NBA、ボクシング、ゴルフ、アイスホッケー、レース、テニスなどの
さまざまなスポーツ・トレーディング・カードを製造してきました。
そして、1996年にDonrussはScoreとSportflixのメーカーであるライバルのPinnacle Brandsに買収されました。
Donrussは、1981年から1998年にかけて、当時の親会社であるピナクル・ブランズが破産を申請するまで
17年間ベースボールカードを製造していました。
一度カードの製造は中止されるも、2001年に当時の親会社であるプレイオフ・コーポレーションが
ベースボールカードの製造権を取得した際にベースボールカードの製造が再開されました。
●MLB版権規制からの苦境
しかし、2005年の夏の終わりに、MLBは、マーケットがあまりにも細分化され混乱しているというコレクターの苦情に応えて、カードメーカーのための新しいライセンス基準を作成しました。
そして、無名の選手を最初にフィーチャーしようとするメーカー間の競争のために重要さが低下しているというコレクターの苦情に応えて、MLBはToppsとUpper Deckのライセンスのみを更新することを選択し、暗黙のうちにDonrussとFleerの運命は閉ざされてしまったのです。
その後、Donruss社はMLBと契約していなかった選手をフィーチャーしたベースボールカード製品を2007年から2009年にかけてリリースしましたが、やはり苦境に立たされる日々が続き、2009年にPanini社に買収されることとなったのです。
●Panini社のDonrussというブランド
Panini社に買収されたDonrussは2009年からはPanini社の1ブランドとして
NBA/NFL/MLB(ライセンスなし)カードを発行するようになりました。
最初に発行されたのはDonruss社の中では少し高級版にあたるDonruss Eliteでした。
2009年はステフィンカリー選手のルーキーイヤーでもあり、上記のカードを見たことがある人も多いのでは?
今回発売される『Donruss』という廉価版のブランドが復刻されたのはその翌年2010-11シーズンのことでした。
2010年の『Donruss』復刻時よりDonrussおなじみの『Rated Rookie』表記のRCカードも復活しましたが、
売れ行きが芳しくなかったのでしょうか・・・・? そのまま消え去ってしまい、翌年からは発行されず・・・。
2014-15シーズンに三度復活を遂げ、そこからは毎年発行される定番シリーズとなっていきました。
Donrussシリーズは長年PaniniのNBAカードとして定番だったと思われている方もいるかもしれませんが、
実はDonrussの歴史が長くともNBAカードのDonrussブランドの定着は意外と最近のことだったのですね。
Fanatics社のもとでDonrussブランドは生き残るのかどうか気になります・・・!!!!
https://www.psacard.com/priceguide/basketball-card-values/2009-donruss-elite/2024
Donrussのよいところ
一番人気は伝統のこれ!!直書き/縦/薄型で人気のNextDay Auto!
Next Dayと呼ばれる人気の縦型直筆オートが一番の目玉になる商品です。
このNext Dayというものは元々コンセプトとして新人選手がドラフトされた翌日に
カードに直接サインをして作られる初めてのサインカードという立ち位置であり、とても人気があり、
ルーキー選手のサインカードの中でも代表的な一枚として有名です。
過去年度の状況を見ているとNext Day Autoの封入確率はケース保証などはなし。
Hobby版だとケースで1~4枚とばらつきはある感じでした。
ただ、今年は後半でも改めて述べますが異常な状況なのでどうなるかはわかりません・・・・。
レギュラーカードは250種類! 豊富なラインナップ!
このDonrussはシーズン序盤に発売される廉価版の商品の立ち位置であるため、レギュラーカードのラインナップは
現役選手で250種類とNBA商品の中ではかなり多いです。
もちろん我らが八村塁選手も収録されています。
自分の好きな選手・チームのレギュラーカードを揃えるのも難しくなく、選手名鑑代わりにするにもよいかもしれませんね。
ダイカット加工のパラレルが登場!
NBAのDonrussとしては珍しいダイカット加工のパラレルが登場します。
SoccerやNFLでも登場しており、過去にはNBAのDonrussでもダイカット加工がされているカードはありましたが、
ダイカット加工もNBA分野では久しぶりの復活です!!!
ダイカット加工はきれいですが、なかなか質が伴わないことも多いので開封結果等が気になるところです!!!
豊富なインサート! Fun ripな商品!!
Donruss Hobbyはインサートやパラレルが1箱から60枚出現する、開けていて楽しいBoxになっています。
インサートのほとんどは値段が全くつかないので、300$出して選手名鑑としての利用およびインサート・パラレルを見て楽しむことが出来るかどうかは懐具合と要相談です!!!
人気のインサートをいくつか抜粋してこの後紹介していきます!
人気インサート! NET Marvles!!
(画像は去年のもの)
その名の通りアメリカの人気漫画・映画・ドラマである『マーベル』シリーズの
Comicの絵柄に似せてNBA選手を特集したインサートになります。
そのデザイン性の高さから毎年人気があるインサートですね。
出現率も1箱から数枚程度出現するため、レア過ぎず、高すぎず、収集意欲をくすぐるインサートとなっています。
ただし、Hobby版以外には封入されていないため、店舗等で購入する際には間違ってRetail版やMultibox版等
別のバージョンを買わないように気を付けて欲しいです!
SP InsertのNight Moves/Animation は今年も封入
2022-23年度から封入されるようになったCase HIT枠のSP Insert の『Night Move』『Animation』が今年も封入されます。デザインには好き嫌いがあるかとは思いますが、Paniniのイラスト調SP Insertシリーズがどこまで続くのか気になるところではあります・・・・!
ざわ的にはNight Movesは去年のデザインの方が好きだったかも・・・?
発売日は牛歩並ではあるが前倒しに・・・・・!
2023-24年のバスケットボールシーズンは現在まだ折り返しを迎えておらず、もうすぐオールスターがやってきますね!
2020-21年度のDonruss Hobbyは2021年3月3日に発売されました。
2021-22年度のDonruss Hobbyは2022年2月25日に発売されました。
2022-23年度のDonruss Hobbyは2023年2月17日に発売されました。
そして、
2022-23年度のDonruss Hobbyは2024年1月26日に発売予定です!
わぁ、ちょっとずつはやくなっているね・・・・・!!!
コロナの影響もあり、発売遅延が続いていたのは仕方ない部分がありますが、廉価版のこの商品がシーズン序盤にリリースされないことは最後まで残念でしたね。
コロナ前の2018-19年度のDonruss Hobbyは2019年11月7日に発売されたことを考えると、
リリースのペースが戻る前に会社自体が消えてしまうことが濃厚の様です・・・。 無念?!
Donrussのいまいちなところ
サイン封入されない問題
XやBlogなどでも版権の問題でPanini社が2023-24シーズンのルーキー選手のサインを封入できない問題については
何度も取り上げてきました。DonrussのChecklistも含めてリストを更新しましたので供覧しておきます。
【2023-24 NBA RC選手のサイン発行状況まとめ①】
— ざわ@全力 (@kobepackopener) September 29, 2023
毎年恒例RC選手のBase/Autoが発売されているPanini社の『First Look』シリーズを振り返っての感想。
毎年2-3人参加しない選手もいますが今年は異常です。
ドラフト1巡目➡40%(12/30)がAuto発行無
ドラフト上位15人➡47%(7/15)がTopps独占疑惑 pic.twitter.com/VFyIt4D1q2
なんと、ドラフト11位のジェットハワード選手、ドラフト20位のキャムウィットモア選手のサインカードも封入されなくなりました・・・・。
これをうけて、
Panini社はドラフト上位30人中13人のサインカードが発行できない(43%)
Panini社はドラフト上位15人中9人のサインカードが発行できない(60%)
という異常事態がさらに深刻になってしまいました・・・・・!!!!!!!!!
ちょっとこの状況ではBox開封というギャンブルをするのはさすがにお勧めできないかなと思います・・・・。
2巡目のルーキー選手などのサインは確かに封入されてはいますが、誰のカードを集めたいのか、過去のシングル相場や現在の活躍などを見てもなかなか昨年までと同じ価格でBox開封するのは厳しいのではないかと思います・・・・。
サインのないNext Dayが登場・・・・
サイン契約のもらえなかったルーキー選手たちでもなんとかして人気のNext Dayというカードを封入したかったのか
本来ならばサインが書いてある場所に『NO AUTOGRAPH(サインなし!)』という表記をして
インサートとして封入してしまった、Paniniさん・・・・・。
過去にはNFLにおいてサイン封入が出来なかった選手に対して同様の処置を行った事例もあるようですが
問題の大きさのレベルが今回は違いますよね・・・・・。
Funny timing…I JUST got this back in the mail from @CGCCards. I thought this “no autograph” thing was pretty stupid/hilarious last time they did it so I grabbed one to slab. (It was like $5.)
— The Collectibles Guru 🧠 (@ericwhiteback) January 25, 2024
But here’s proof that there’s historical precedent for this!! pic.twitter.com/RmO8ck2Bwz
Next Dayは過去にトリミング詐欺が出るほどの人気&状態難カード! 状態には要注意!
折角引けたNext DayAutoが出たとしても、ルーキー選手が初めて書いたサインカードです!
直書きだが毎年状態は悪めなのは要注意!
通常はPSA10が存在しないレベルであり、PSA10と鑑定されたものは実はトリミングされていたなんて事件が過去にあったことは頭の片隅に置いていきたいry
ソースを見失ったのではまた時間ある時に探してきます。Sorry。
サインはすべてシールオート
『Rated Rookie Auto』は今年も代表的なデザインで登場します。
シールオートのサインカードなので価値はそれほどつきません。
上位ルーキー不在の中、箱代を超えるルーキー選手のサインカードはないといってもいいでしょう。
シングル価格は右肩下がり予想
ウェンバンヤマ選手がNBAに与える影響は確かに大きいですが、ウェンバンヤマ選手のカードを急いで買う必要はないです。
Donrussは廉価版商品であり、明らかな上位互換としてDonruss Opticというブランドも存在します。
Next Day Autoという本来であればDonruss Opticにはない唯一の目玉を失った以上、このBoxの評価が上がっていく可能性はとても低いと考えられます。相場が落ち着いてからゆっくり好みのデザインのカードを選ぶのが良いのではないでしょうか?
総評
【ビギナーへのおすすめ度】
Hobby★☆☆☆☆
パック買いやシングル買いで好きな選手を集めるが吉! 予算は10000円以内が良いかも。
Choice☆☆☆☆☆
上位ルーキーが軒並みサインを書いていない。サインがメインのChoiceシリーズとの相性は最悪かも・・・?
【ベテランへのおすすめ度】
Hobby☆☆☆☆☆ シングルでどうぞ。
Choice☆☆☆☆☆ シングルでどうぞ。