厚かましくも人様の楽器を借り受けては試し弾きなどさせていただき、やれ弾き心地がどうの音色がどうのと、あれこれ論評する・・・その様な記事を当ブログに於いても、幾度となく上梓している僕ではあるが、読み返せば所詮は素人の戯言、我ながら赤面の至りであったりもする。

 
ただ言わせていただくなら、それらの論評は僕自身の好き嫌いと、狭い見識ながらも過去数十年に渡る楽器道楽によって培ってきた僕なりの「物差し」にのみ立脚した、紛れもなく僕自身の言葉による偽りなき所見であり、雑誌その他の情報源の「受け売り」から成る蘊蓄など一切含まれていない事は、声を大にして主張して置きたい。
楽器をカタログスペックや歴史的一般論で語る気など、毛頭無い事はご理解いただきたく。
そこいらに蔓延る訳知り顔の「蘊蓄爺ぃ」の方々とは、一応一線を画しているつもりでは居るのだ。

 前置きが長くなったが、今回触れさせていただいた「人様の愛器」はこちら。


フェンダーやギブソンならばいざ知らず、この「グレッチ」という銘柄のギターについて、僕はさしたる知識を持たないし、同銘柄の楽器を弾いた経験とて数える程も無い。
その独特の音色で以て演奏されるべき特定のジャンルについても殊更に造詣を持たないし、その演奏技法を追求した経験も無い。


 つまりはこの楽器をあれこれ論評する為の「物差し」を、僕は一切持ち合わせていないのだ。


だから勿体無くもこのギターを持たせていただいたとて、僕の口から言える言葉は唯々「カッコいい」の一言に尽きるのである。


そのカッコよさに、唯ひたすら能天気にはしゃぎ続ける事しか出来ないのである。


オーナー氏がステージで披露してくれた音色も、僕にとってはほぼ未体験の、全く以て「物差しの無い」音色。
このギターを小さな真空管アンプにプラグインして、それをマイキングしたドライヴサウンドであるのだが、その音色を駆使して奏でられたR&Rは、唯々「格好良かった」としか論評出来ない。


 貴重な愛器に快く触れさせて下さり、あまつさえその後も長時間に渡るギター談議にお付き合い下さったナイスガイ「THE★わたる」氏に、心より御礼申し上げる次第である。


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