2月某日。

開店前の和音堂で、又しても堂主様がギターの試し弾きをしておられた。

 

見慣れない風体のギターで、さては又新兵器かと思いきや、よくよく見れば昔から御愛用のダンカンストラトのお色直しである。

先月見た折には、この様な外観であった。

 

ピックガードをはじめとするアッセンブリー一式が黒色に変更され、リアピックアップがハムバッカーに換装されている。

同じギターとは思えない程に、イカツイ見てくれとなった。

 

ピックアップレイアウトを所謂「3S」から「SSH」に変更されたという事だ。

フロントとセンターはカバーの色を変えただけで中身は同じ。

リアに新たに搭載されたハムバッカーは、不覚にも銘柄失念。

 

堂主様ご自慢のフラクタルシステムにて、試奏のご相伴にあずかった。

フロントとセンター及びそのハーフトーンの音色が、従前と全く変わらぬ美しさなのは当たり前。

リアの新ハムバッカーが殊の外クセの強い代物で、JBなどよりも更にミッドの芯を強く感じる。

 

SSHレイアウトのストラトというのは、実用性が極めて高く魅力的ではあるのだけれど、僕の場合、ピックアップセレクターをリアに叩き込んだ途端に全く別の楽器を弾いている様な心持ちになって、その瞬間ちょっとした動揺を覚える。

この楽器は殊更に、その傾向が顕著に感じられた。

そのジキルとハイド的な所が美点でもあり、寧ろ今回のモディファイの主旨であるのだろうけれども。

 

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