ライヴ前夜の儀式として、いつも通り、ギターの弦を交換しているのだが。
今回の場合は特に、今年最初のライヴの前夜という事で、つまりは「今年最初の弦交換作業」という事になる訳だ。
この「今年最初の弦交換作業」をしながら、ふと考えた。
この作業を称して、上述の如く「今年最初の弦交換作業」と謂ってしまうのは、あまりにも味気無い。
例えば「初詣」やら「書初め」やら「出初め」等々の様に。
年の最初に何事かを為す場合には、その行為に対して、特別な呼称が用意されている場合が多い。
果たしてこれは、平常に於ける同行為よりも、年初のそれに対して、儀式的な意味合いをより強調せんが為ではなかろうか。
年の初めに行く「初詣」は、単なる「参詣」ではないのだ。
さて。
僕にとって、ライヴ前夜の弦交換は、単なる習慣といえば習慣なのだが、冒頭でも述べた通り、やはり儀式なのである。
ましてや年初であるから、その儀式的な意味合いは、より大なのだ。
それを称してただ「今年最初の弦交換作業」では、身も蓋も無い事、甚だしい。
それでは、という訳で。
「今年最初の弦交換作業」に対する、特別な呼称を考えてみた。
「初交換」
「替え初め」
何故だろう。
原則通りにいけば、こうなるが・・・駄目だ。
全然、ピンと来ない。
新しい年が明けたという目出度さや、本年初という有難味が、これでは全く感じられない。
他に何か、別の候補を考えなければ
・・・などと、思う内に。
思いの外、時間は過ぎて。
「今年最初の弦交換作業」は、すっかり終わってしまっていた。
残念だが、続きはまた来年、考える事にする。
