監督:クリストファー・マッカリー
主演:トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ビング・レイムス、バネッサ・カービー、ヘンリー・ツェーニー、ヘイリー・アトウェル、イーサイ・モラレス、ポム・クレメンティエフ
トム・クルーズの代名詞で、世界的人気を誇るスパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第7作。シリーズ初の2部作となり、イーサン・ハントの過去から現在までの旅路の果てに待ち受ける運命を描く。タイトルの「デッドレコニング(Dead Reckoning)」は「推測航法」の意味で、航行した経路や進んだ距離、起点、偏流などから過去や現在の位置を推定し、その位置情報をもとにして行う航法のことを指す。
IMFのエージェント、イーサン・ハントに、新たなミッションが課される。それは、全人類を脅かす新兵器を悪の手に渡る前に見つけ出すというものだった。しかし、そんなイーサンに、IMF所属以前の彼の過去を知るある男が迫り、世界各地で命を懸けた攻防を繰り広げることになる。今回のミッションはいかなる犠牲を払ってでも達成せねばならず、イーサンは仲間のためにも決断を迫られることになる。
シリーズを通して数々の命懸けのスタントをこなしてきたトム・クルーズは、今作ではノルウェーの山々に囲まれた断崖絶壁からバイクで空中にダイブするアクションシーンを披露。共演はサイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ビング・レイムス、バネッサ・カービーらに加え、第1作に登場したユージーン・キットリッジ役のヘンリー・ツェーニーもカムバック。「キャプテン・アメリカ」シリーズのヘイリー・アトウェル、人気刑事ドラマ「NYPDブルー」のイーサイ・モラレス、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのポム・クレメンティエフらが新たに参加した。監督・脚本は「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」以降のシリーズを手がけているクリストファー・マッカリー。(映画.com)
2023年製作/164分/G/アメリカ
原題:Mission: Impossible - Dead Reckoning Part One
配給:東和ピクチャーズ
トムはアスリートなんか!?
トム、60歳オーバーでこの動きは凄すぎるわ。
の連続だった。
が、長さの割にはちょっと薄さも感じたPART ONEだった。
グッと来た点
①オープニングへの導入
ちょっと長めの尺をとって、
お偉いさんが集まる会議に潜入するイーサン。
ちょっとした会話劇が繰り広げられ、
脱出不可能かと思いきや、
変装してさくっと脱出する流れでオープニングが始まる。
これがマジでかっちょいい。
あーはじまったー!
と思えるオープニングだった。
②ラストの列車のアクション
これはマジでアンチャーテッドだった。
「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」(アンチャ2)というゲームのオープニングで、
崖から落ちる列車をよじ登っていくという映画顔負けの展開がなされるのだが、
それを今度はゲームから映画に逆輸入するという状態。
次から次に崖の下に落ちていく車両を駆け抜けていき、
最後は完全に宙ぶらりんになった状態で、
上からピアノが落ちてい来るのを避けながらよじ登っていく。
このシーンは本当にハラハラドキドキしたし、
アンチャ2を始めたやった時の感動を思い出した。
③ベンジーとルーサーとのチームワーク
トムのアクションはメインなのはもちろんだが、
ベンジーとルーサーとのやり取りも僕の中ではこの作品の面白さの一つ。
序盤の空港の核爆発を止めるくだりでも、
チームのやり取りが面白い。
その後もイーサンをサポートする二人の活躍はこのドラマの盛り上げてくれた。
④でも、やっぱりトム
トム凄すぎるわ。
60歳であれだけキレキレに動けるのは、
相当なトレーニングを重ねているし、
映画ファンを楽しませようとする思いがバシバシ伝わってきた。
走っているトムの姿がとにかくかっこよかった。
僕も走るときはトムみたいな姿勢で走りたい。
惜しい点
①テンポがもうちょっと
3時間近い内容なので、
確かに長さはあるが、
ものすごく退屈というわけではない。
でも、もうちょっとテンポ良く進んで、
2時間半以内に収めてくれたら、
もうちょっとシャープになった印象。
アクションシーンが思った以上に少なく感じ、
長さがある分薄味になった印象だった。
②ヒロインに魅力を感じない
今回のヒロイン役はヘイリー・アトウェルなのだが、
この方に魅力を感じなかった。
役者としては優秀なのかもしれないが、
イルサ役のレベッカ・ファーガソンの方が魅力的だった。
完全に好みの問題だが、
ヒロインに適している方は他にいたと思った。
③なっち語
今回見たのは字幕版。
翻訳は戸田奈津子。
今回の敵であるAIはエンティティという名前なのだが、
和訳では「それ」と訳される。
劇中では俳優陣はエンティティと発しているのに、
訳はほぼ全て「それ」と表示されるので、
劇中ずーっと違和感を感じていた。
感想
観客を喜ばせたい!
そんな気持ちがしっかりと画面から飛び出してくる内容だった。
スタントも体を張っているということだが、
この前観た「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」の
カーチェイスや、列車上で戦うシーンもなかなか見ごたえがあって、
トムがそこまで体を張らなくても、
もうちょっと現代のCG技術で結構カバーできそうな印象だった。
(トム、頑張っているのにごめん!)
この映画のハイライトの崖からのダイビングシーンも、
散々見せられていたからそんなにすごいとは思わなくて、
トムの努力はよーーーーーーく理解しているけど、
宣伝「トムがスタント無しで体を張ってます!」
僕「お、おう!」
これが本音。
でも、最後の列車からの脱出シーンは最高だった。
スタントはどうであれ、
走っている姿がとにかく絵になるトム。
このまま、PART TWOもグランデフィナーレに向かって走り切って欲しい!
ミッション:インポッシブル フォールアウト 96点←同じようなこと書いている。満足度としてはシリーズで一番。