【苔のむすまで】《杉本博司》 | 恐竜ブログ

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私は大学時代、芸術学部情報デザイン学科で写真を専攻していました。

最近、大学のゼミで学んだ現代美術家《杉本博司》の本を読んでいます。

【苔のむすまで】《杉本博司》




あの頃、理解できなかった作品が、進化論や生物学を学ぶようになってようやく少し理解出来るようになりました。


杉本氏は、写真という装置を使って、人間の記憶の古層……個人の記憶や、人類全体の記憶、時間を遡って我々がどこから来たのか、どのようにして生まれたのか、ということを思い出したいのだそうです。


それが、

無限の倍の焦点を当てて撮影された、ニューヨークの「ワールドトレードセンター」を初めとする現代建築であり、

オス(男性)と肩を組んで歩く「アウストラロピテクスの〝ルーシー〟」であり、

滝であり、土偶であるのです。



全く専門外の恐竜博物館で働き、学んだ事は、全ての核となる部分でした。

苦手だった現代美術が少し好きになりました。


今日も博物館はとても静かです。
ミクロゴンでした。{871E4886-7A06-4B9D-AF75-74FCCFA6B397:01}