今回は某有名自動車会社の工場の話です。

自動車工場では塗装行程で塗料の臭気がどうしても
出てしまいます。5月15日、現地に車で到着するとやはり
塗料独特のシンナーの様なにおいが鼻をつきました。
またそのシンナー臭が焦げたようなにおいも発生していました。
その工場では脱臭対策をすでにしていたのですが、住民苦情が
無くなっていませんでした。

臭気コンサルテーションでは工場の排気口から出る臭気を採取し、
採取した臭気の臭気濃度(簡単に言うと、においの強さのレベル)
とにおいの質、排気風量などを測定することによって、最も苦情の
原因になっていると思われる排気口の把握や悪臭がどのくらいの
距離まで飛んでいってしまっているかを把握します。

現場初日、二日目。
数多くある排気口の臭気を一つひとつ採取するとともに
臭気濃度の測定を実施。
作業現場は巻き込まれたら大怪我は間違いないであろう
危険な場所ばかり。それらをくぐり抜けながら臭気を採取
していきました。

一言に排気口と言っても様々な場所の排気口があります。
塗料をスプレーで吹いている場所の排気口や、吹いた塗料
を乾かす為に高温にしている場所の排気口、塗料の池の
ようなものがある場所の排気口などです。
それぞれにおいの強さや質が違います。排気の温度も様々で
20℃くらいの臭気から600℃を超すような臭気も採取しました。
脱臭装置を通した後の臭気も採取。そのにおいは工場の外
でも感じた焦げているようなにおいでした。元のにおいは多少
とれているが燃焼法の脱臭装置だったので焼いたことに
より焦げ臭になっているのです。

三日目。
午前中は工場の周辺について臭気調査を行いました。
その日の風向きを考え、工場から飛んでくる臭気がどこまで
飛んでいるのかを調査します。
工場周辺を回っていくと、1km先の地点までにおいを感じること
が分かりました。
午後は残されていた5つの排気口の臭気を採取しました。
採取した臭気の数は全部合わせて53カ所になりました。

この調査結果を持ち帰り、臭気排出強度を算出します。また最も
苦情原因になっている排気口の把握を行います。これによって
より効率的で、無駄なコストを掛けない脱臭対策が提案できるのです。

またこの日はニオイ測定装置「e-nose」の検討を行いました。
これは実際にその日に採取した工場臭気をニオイ測定装置「e-nose」
に吸わせることでその工場の臭気をニオイ測定装置「e-nose」
に覚えさせる作業です。
その臭気をいろんな濃度に希釈して、それをそれぞれ
ニオイ測定装置「e-nose」に吸わせます。
それによってその臭気だけのグラフを作成。このグラフは検量線といって
ニオイ測定装置「e-nose」にその臭気の基準を作るのです。
これによって他のにおいに作用されずに工場臭気の排出状況が
把握できます。

このニオイ測定装置「e-nose」を工場の敷地境界に設置する
ことによって、工場臭気の把握が可能です。
また、センサーが一定以上の反応をすると警報がなる仕組みに
設定することができるので、従業員のにおいに対する意識の向上が
期待できます。
そしてニオイ測定装置「e-nose」を置いているという環境姿勢を
近隣住民や行政機関にアピールすることができます。


今回の某自動車工場では調査結果をもとに、より効率的でコストに
配慮した消臭剤マイクロゲル を提案をしていくことになるでしょう。
ほかにもカルモア には数多くの技術、実績があります。
ニオイ測定装置「e-nose」については世界初の試みでこれからが
非常に楽しみです。