こんにちは、Achiですニコニコ

今日は、前回に続いて、タイミング法について「目からウロコびっくり」だった気づきをご紹介します。

2.最も妊娠しやすいのは排卵日の二日前ではなく前日

昔は「排卵日が最も妊娠しやすい」という認識が広がっていましたが、排卵予定日当日にタイミングをとったのではさすがに間に合わないことが多いということで、最近では「排卵二日前が最も妊娠しやすい」とよく耳にするのではないでしょうか

多くの不妊治療に関する情報サイトや医療施設でも、タイミングをとるのは「排卵二日前」が推奨されています。私も、前の病院(J病院)では、「排卵予定日二日前」と「排卵予定日」にタイミングをとるように指導されました(この「排卵予定日」が正確ではなかった疑惑は、「タイミング法について思うこと(その1)」に記載させていただきました。)

でも、なぜ二日も前にタイミングをとるのが最も妊娠しやすいのか、不思議に思ったこと、ありませんでしたかはてなマークキョロキョロ

 

この「排卵二日前が最も妊娠しやすい」説を裏付けるものとしてよく紹介されるのが、自然妊娠率と性交日に関する海外の論文David B. Dunson, Bernardo Colombo, Donna D. Baird, Changes with age in the level and duration of fertility in the menstrual cycle, Human Reproduction, Volume 17, Issue 5, May 2002, Pages 1399–1403です。

皆さんも、以下のグラフを見たことはありませんか?

縦軸に妊娠率(1=100%)、横軸が性交日(0=排卵日、マイナスは排卵前)を表しています。

このグラフからすると、どの年齢層の女性においても排卵二日前(グラフ横軸のマイナス2)が最も妊娠率が高かったことになります。

このグラフは今もよく引用され、これに基づき、排卵予定日の二日前にタイミングをとることが勧められています。
 
しかし・・・
現在通っているNAC日本橋の理事長、Dr.寺元によると、この論文は古いんですよ。正解は、排卵前日。
・・・えっ!?あせる私、ずっと排卵二日前を狙ってたのに・・・ガーン
 
たしかに、医療の進歩を考えると、論文が発表された17年も前に比べれば、今の方が正確に割り出すことができるのでしょうねニヤリ
 
さらに、この論文を自分でざっと読んでみて気づいたのが、この「排卵日」(グラフ横軸のゼロ)は基礎体温を元に割り出したとのこと。
皆さん、お気づきでしょうか?
そうです、基礎体温からだけでは排卵日を正確に割り出すことは困難ですビックリマーク基礎体温だけからでは、前後一日程度ずれてしまうことは多々ありますNG 基礎体温については、別の機会に詳しく書きます音譜
ということは、この論文で「排卵二日前」(グラフ横軸のマイナス2)とされていたケースのうち、本当は二日前じゃなかったものも、それなりに含まれていたはず・・・汗
 
Dr.寺元がおっしゃるように、今の臨床データからすると、排卵前日にタイミングをとるのが最も妊娠しやすいというのが正解なのでしょうねOK
 
ただ、きちんとした施設でエコーと血液検査の結果を総合的に踏まえてタイミングをとるのでなければ、「排卵前日」にばっちりタイミングをとることはとても困難汗 
基礎体温を正確に測れている場合でも、一番体温が低い日が実際の排卵日とは限りません。また、排卵検査薬を使っても、尿中のLH(黄体化ホルモン)濃度は、水分摂取量や前の排尿からの間隔に左右されます。
そのため、病院などでタイミング治療することなく、基礎体温と排卵検査薬だけで自分でタイミングをとる場合には、誤差でタイミングが遅くなりすぎないよう注意しながら、「排卵前日」を目指すのがよいのかもしれませんニコニコ
 
教訓 = 一番妊娠しやすいのは排卵前日!