今回訳があって数日日本に一時帰国することになったのだが、今回は偶然
「自分のルーツを知る旅」となった。
母の妹が私の家に遊びに来た時のこと。
今まで少し興味のあった母や叔母の幼少期の頃についての話を聞いてみた。
ルーツその①6人兄弟のヒサ子(私の祖母)は大正生まれ、山口県。
祖父智との間に4人の子どもを授かる。その長女が私の母、正子である。
ヒサ子の母(ヨキ)は、昔でいえばかなりの変わりもの(やり手)だったらしい。
当時、山口にいた鍛冶屋出身の旦那との間に子どもは6人。息子はみな戦死した。
ヨキは当時では非常にめずらしく、仕事ができないと旦那の文句を言いつつ、女手一つ横浜に出稼ぎにいったりしていた。
横浜では果物屋。その後、山口に戻り料亭の女将、その後、3店舗を仕切る呉服屋の店長。
その間も、鉱山労働者に物を売ってがっぽり稼いでいた。
叔母は幼少期にヨキの金庫に大量の宝石が入っているのをみたことがあるらしい。
その後おヨキはヒサ子の結婚後、その住居費用や孫たちの学費までをサポートしていた。
ルーツその②智(私の祖父)の実家は、山口県宇部にあった。武士と商人との掛け合わせの家系で位はごく普通?(谷口組という隣組の長をしていたらしい)
9人兄弟の長男であった智(祖父)は志願兵で衛生知識を勉強をしていた。
医学書のようなもの(恥ずかしい部分も載っている)が家にはたくさんあり、私の叔母は祖父が一体何のためにこんなものを勉強しているのだろうと思ったそうだ。
太平洋戦争から生還した智は、社会から後ろ指さされながら市役所に勤めることができた。
この智も20年ほど前に既に亡くなっている。
実はこの智、太平洋戦争中はミャンマーへ行っており、
日本に帰国する時、ミャンマー人の親しかった女性にかなり引き留めたらしいと祖母ヒサ子が語っていたことを叔母が話してくれた。(ミャンマーで異母兄弟出現!?)
今は智とヒサ子の実家は残っていない。
ルーツその③智(祖父)の兄弟に、一人看護師がいた。
彼女は、従軍看護師として第一線で活躍し、国から表彰を受けた。
結局定年まで赤十字病院で看護師長として勤め上げた。
なんと、この人、現在もまだ生きているらしい。
その人に会えるかと叔母に聞くも、どうやらヒサ子(祖母)との間に確執があるらしく、
音信不通とのことであった。
どの時代もあるねえ~

家族って近くにあるが故、実はあまり知らないことも多くない


今たまたま読んでいる本にも、「家族」と十把一絡げにすると、私には答えることができない。と筆者は書いている。
私としては、今回の話だけでも、謎が解けていく部分があった。
祖母の言動、母の子どもの育て方、兄弟の関係性などについてね。
「ルーツ」を解体していくと、本来の自分に会える気がする

父方の話も今度機会があれば聞いてみたい。
人生とは「自分を取り戻す時間」とよく言うが、その通りだと思った

はあ~日々是勉強。
ナース

彩未