1月から追加検査や渡航のための申請を始め、ようやく一通りの準備が終わろうとしている。
こちらでのパスポートやビザの申請は、なかなか思うようにスムーズにいかないものだ。
パスポート申請に必要なIDカードと呼ばれる身元証明書がない人もいる。
レッカナー本人や家族も、このために何回も首都のプノンペンに足を運んだ。
まっ、でもなんだかんだで、今月後半には治療のため日本へ渡れることとなりそうだ。
日本ではおそらく3ヶ月ほどの治療を行い、カンボジアに帰国後もこちらの国立病院で引き続き治療を続ける。
日本での治療が受けられるということは、この国の人々にとっては『奇跡』に近い。
それは、とても大きな希望であり心の支えでもある。
本人と家族が掴んだその希望が繋がるように、私たちは全力でサポートしたいと思う。
もしかしたらこのようにアジアの人々が日本での治療を『奇跡』と思う時代の終焉はすぐそこまで来ているのかもしれない。
だって、あと10年後には本当にどうなっているかわからない。
だからこそ、「今」がとても大切ではないかと思う。
一期一会。
今日も相変わらず健気な笑顔で現場にいる私たちに元気を与えてくれるレッカナー。
これからの日本とカンボジアでの治療、頑張ってね。
そして私たちも一緒になって応援させてね。
ナース
彩未


