神経芽細胞腫の5歳の女の子 日本で治療 | 看護師ayamiの海外医療ガチblog

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国際医療協力活動のマネージメントに日々奮闘中の看護師の日記。ジャパンハートのミャンマー・カンボジア・ラオス・日本での活動の舞台裏を紹介します。知られざる人間ドラマやちょっと笑える珍事件など盛りだくさん!アジアの子供たちの笑顔や料理なども写真でお伝えします。

 
2017年1月25日

初めて会った時の母親の目は生気を失っていた。

何かただ事ではない雰囲気を感じた。
 
話を聞くと、5歳の娘のお腹に硬い塊が触れ、診てもらいたくて来たという。
医師によるエコーでは、たしかに腫瘍様の像がある。
詳しい検査が必要になった。
 
その後も話を続けると、5年前にこの子のお姉ちゃんにも同様の腹部腫瘍があった。
カンボジアの小児医療では有名な病院で手術を受け、一週間後に家で亡くなった。
偶然にも、5歳という同じ年齢だった。
 
子どもが自分より先に逝ってしまうことほど悲しいことはない。
「この子も同じことになったら、、、」
うつむきながら語る母親の横で、無邪気な笑顔を振りまくこの子の名前はLeakna(レッカナー)ちゃん。
 
父親の職業は工場職員で月に200ドル(日本円で22000円ほど)の収入。
母親は、主婦。今は長男とLeaknaと4人暮らし。
家は病院からバイクで5分のところにあり、もともとこの病院の存在を知っていた。
 
事がうまく運ぶときには、タイミングが揃うものだ。
もともと2日後にカンボジア入りを予定していたジャパンハート代表の吉岡医師が診察。
「より設備の整った日本での手術が必要」となり、すぐに日本で受け入れてくれる病院を探す。すると今回も国立病院機構 岡山医療センターが受け入れを快諾してくださり、日本行きの準備を始められることとなった。
 
実はこの後我々が具体的な支援の話をするまでの間に、
日本での治療費など払えるはずもないと思った家族は、カンボジアで唯一無料で小児治療を行える5年前に長女が亡くなった病院に行ったらしいのだが、CTの結果が分かるまでに怖くて退院してきたという。
いわずもがな、心の傷は根深い。
 
「絶対にこの子を救わなければ」
ここにいるスタッフは同じ気持ちで、今も各種準備を進めている。
 
ナースチュー彩未