小説「広告屋という待合室の椅子」第一章
序章:「六本木交差点アマンドの苺ショート」 からのつづき・・・
第一章:「六本木交差点前アマンドのミルフィーユ」
第一章:「六本木交差点前アマンドのミルフィーユ」
ところで、このニューハーフの職業だが、ニューハーフが職業ではない。
本職はキ○セイ・パ○フィ○クの客室乗務員だ。
もちろん男性として客室乗務している。
それにしても伏字が微妙だ。
機内にボーディングしている時、彼は極めて男前。
日中でも微かに青々としている顎や頬もイカシテいる。
彼の名は、小笠原 真(まこと)。
ユニセックスなファーストネームも彼の特性上持って来いだ。
真曰く、「J○Lだけじゃなく、アタシたちだって、ワゴンがギャレーに納まらない時、トイレに収納することだってあるわ。」などという話を飲み会の席で得意げに披露する。
このオンナ、いや、このオトコ、現在のようにブログが全盛な時代なら、きっとこんな話をブログネタで晒すタイプだ。
真「アタシ、そろそろCA辞めるわ。」
真「でもね、アタシ、J○Lだったらきっと居座るわ。」
有りがちな話の展開だ。
真「そうよ!有りがちよ!何が悪くって!」
有りがちなんて誰も実は言葉では言っていない。
しかし、本人は自覚しているようだ。
飲み会の一同「はいはい、分かりました。マコちゃん。」
真「ごめん、アタシ、先に出てアマンドでミルフィーユ戴いちゃっていいかしら!馳河!あんた今夜も付き合いなさい!」
何!
まだ馳河と真の関係は続いているのであった。
馳河の落としどころは、分かりやすい。