株式交付とは?
株式交付は、親会社が自社の新しい株を子会社の株主に渡して、その代わりに子会社の株を手に入れる方法。これにより、親会社は子会社を完全にコントロールできるようになる。
公開会社と非公開会社の違い
- 公開会社:株式が市場で売買される会社。誰でも株を買ったり売ったりできる。
- 非公開会社:株式が市場で売買されない会社。株を売買するには会社の許可が必要。家族経営のわちゃわちゃした甘々会社的な。経営と所有が一緒。株主=経営者。近所にある地元の株式会社とか。
簡易株式交付手続きとは?
通常、親会社が子会社の株を手に入れるには、親会社の株主総会で特別な決議が必要。しかし、簡易株式交付手続きという特別な方法を使えば、株主総会での特別決議を省略できる場合がある。
簡易株式交付手続きが使えない理由
非公開会社の場合、簡易株式交付手続きは使えない。
なぜなら、
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株主の意見が大事
- 非公開会社では、株主が少ないため、1人1人の意見がとても重要。全ての株主(親、兄弟、親戚等)にしっかり説明し、納得してもらう必要がある。そもそも株主=経営者。
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情報提供が少ない
- 非公開会社は、公開会社と比べて、株主に提供する情報が少い。そのため、株主総会を開いて詳しく説明し、株主の同意を得る必要ががある。
手続きの流れ
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親会社の取締役会で決議
- 親会社の経営陣が、子会社の株を手に入れる計画を決める。このとき、親会社が子会社に交付する株式が親会社の純資産の5分の1を超えない少額の株式発行。
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株主総会の開催
- 親会社の株主全員(親、兄弟、親戚等)に集まってもらい、この計画について話し合う。
- 株主の3分の2以上が賛成しなければなりません。特別決議。
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新しい株を発行
- 株主総会の承認を得た後、親会社は新しい発行する。
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新しい株を子会社の株主に渡す
- 親会社は、新しい株を子会社の株主に渡し、子会社の株を手に入れる。
まとめ
非公開会社が株式交付をする場合、株主1人1人の意見が重要であり、十分な情報提供が必要。そのため、簡易株式交付手続きを利用せず、株主総会での特別決議を経て手続きを進めます。これにより、株主の権利と利益を保護し、透明なプロセスを確保する。