米軍キャンプに通い始めてしばらくして、レコード会社のオーディションを受けることになりました。

大概の方は、一発で合格したんだろうとおっしゃいますが、実は何度も落ちました。なんと5回もトライしたんです。

普通だと2回3回と落ちると、きっとがっかりしてオーディションも嫌になるのではと思いますが、母も私も自分たちを信じていました。

「きっとあの人たちには聞く耳が無いんだ」

と、今思えば、大変な自信でした、

特に母のガッツが私を後押ししてくれたように思えます。

そして5回目に東芝のオーディション。

歌った歌はエラ・フィッツジェラルドの「黄色いバスケット」

子供が選曲する歌ではありませんね。

でも当時の草野ディレクターは、洋楽に聞く耳を持ってらした方で、やっと拾われました。

どんな時でも、なんであれ、自分に自信を失ったら終わりです。

自信過剰も困りものですが、自分を信じてあげましょう。